日本初のXML専業ソフトウェアメーカーとして産声を上げたインフォテリア。同社は現在エンジニア経験者を求めている。インフォテリアに転職し、チャレンジしようと考える人はいないだろうか。同社が求めるエンジニアのキーワードは、「とんがった人」。それはどのような人物か。 ここでは、それを探ってみたい。 |
■日本初のXML専業企業インフォテリア
インフォテリアは日本初のXML専業ソフトウェアメーカーとして1998年に設立された。当初は「iPEX」(XML処理エンジン)や「iCONNECTOR」(XML変換ツール)などのXMLツール群をいち早く提供した。後にOSやメジャーな製品に、インフォテリアが提供していたこれらの機能が組み込まれていく。これだけでも、同社の先進性が分かる。そして2001年、起業時からの構想を盛り込んだビジネスインテグレーション製品「ASTERIA」(アステリア)を発表、現在ではそれが同社のビジネスの中心となっている(画面1)。
画面1 インフォテリアのビジネスの中心となっている「ASTERIA」の画面 |
インフォテリアはXMLビジネスだけではなく、XML自体の啓蒙活動や各種団体の活動にも熱心だ。早くからW3C標準文書の翻訳を公開したり、日本のXML業界標準の策定にもかかわることもある。銀行決済を行うための取引仕様FDXS(Financial Data Exchange Standard)や、医療機関における電子カルテ交換を目的とする仕様MML(Medical Markup Language)もインフォテリアが手がけた成果の一部だ。
W3C、OASIS、XMLコンソーシアムといった各種団体での普及啓蒙活動も積極的に行っている。さらに国内主要ITベンダをまとめてXML技術者試験「XMLマスター」を立ち上げるなど、自らの技術力の提供だけでなく世の中への貢献も際立っている。こうした活動を行うインフォテリアを見ると、日本国内だけではなく国外へも影響力を持ち、常にXML業界の先頭を走っている企業といえよう。
■よりXMLに特化した仕事をやりたい
そんな最先端技術を追い求めるインフォテリアは、一緒に働いてくれるエンジニアを現在求めている。ベンチャー企業でXMLの最先端技術を学び、それをパッケージ製品へと生かす。もちろん、製品実装では顧客へのコンサルティングも、サポートも自社で行う。そんなインフォテリアは現在、一緒に働いてくれるエンジニアを募集中だ。
インフォテリア 開発本部コンサルティング部 コンサルタント 尾野修作。某システムインテグレータのエンジニアを経て、2000年9月にインフォテリアに転職。開発本部技術部 システムエンジニアとして経験を積み、2003年7月に開発本部コンサルティング部にコンサルタントとして配属され活躍中。 |
では、インフォテリアにはどんな社員がいて、どんな仕事をしているのだろうか。そしてXMLの最先端企業に入社するには、どれほどの技術が必要とされるのだろうか。そこで同社が今回募集している職種の1つであるコンサルタントとして活躍している尾野修作氏に、具体的な仕事内容や社風を語ってもらおう。
尾野氏は現在29歳で、2000年9月にインフォテリアに入社した。前職ではシステムエンジニアとしてXMLにかかわる開発に携わっていたという。転職の動機やインフォテリアを選んだ理由について尾野氏は、「XML関係の仕事を重ねるうちに、新しい環境で、よりXMLに特化した仕事をやりたいと思うようになりました。また、前の職場の雰囲気は割と硬かったので、インフォテリアの『伸び伸び』とした社風に好感を持ちました」と答えてくれた。
転職して変わったことはとの問いに、「仕様に対する立場です。前職では仕様を与えられて開発していましたが、現在はお客さまと仕様を考えるところから仕事をしています」と語る。
尾野氏の入社当時は、ASTERIAの発表前で、インフォテリアの製品といえばiPEXやiCONNECTORといったXMLツールが主流だったころ。尾野氏は、それらを見て同社が持つXML技術の高さや専門性に引かれたという。入社後2年半ほどは技術部(現在は製品技術部)に配属され、技術力を磨いた。半年前にコンサルティング部へ移り、現在はASTERIAの導入コンサルティング、システム設計を行っている。ASTERIAを扱う技術力について尾野氏は、「ASTERAは多様な技術の集積なので、全体的を網羅する知識が必要になります。深さよりは広さが大事かもしれません。ネットワークならPOPからSOAPまで扱います。またデータベースの知識も必要になります」と語る。
もともと技術部でコンサルティング部と組んで仕事をしたこともあり、「全体が見渡せる仕事」としてコンサルティングに興味を持ったという。新しい技術に触れることに純粋に楽しさを感じるそうだ。尾野氏は「まだコンサルティング部に異動して半年ですが、さまざまな技術に触れ、それらが遷移していくのを実感します。新しい技術を次々に吸収する必要はありますが、コンサルティングをしながら技術が発展していくのを見るのはやはり面白いです」と率直にいまの心境を述べる。
■入社後に伸びるのは、積極的で吸収できる人
ASTERIAのコンサルティングは実に多様だ。端的にいえば“ASTERIAを導入する”、それだけのことだが、決してルーチン作業になることはない。その自由度がエキサイティングであり、時には顧客の発想から学べ、いい経験になるという。「各社各様に要件が違うので、使うコンポーネントもデータフローもその都度違います。たまにお客さまの質問から、こちらが予期していない使い方を発見することもあります。例えば『SOAPを用いてASTERIAを認証サーバとして使うことは可能だろうか』と質問されたことがありました。お客さまから新たな活用法を見いだすができました」
当面の目的はコンサルタントとして「スキルを深め、実績を増やしていきたい」という。コンサルティングの仕事をやっていて難しいと感じるのは、いかに相手の方針をうまく引き出すかだそうだ。そのコツとは「僕は根気強さには自信があるので、お客さまの話を粘り強く聞くようにしています」と語る。
■社員になるにはどこまで技術が必要か
インフォテリアはXMLを推進する立場にあり、社内には優秀なXML技術者が肩を並べている。特に、取締役副社長で研究開発担当の北原淑行氏は設立当時からのインフォテリアの技術の要である。時には「カリスマエンジニア」と業界紙・誌で称されたこともあった。その技術力と、的確な判断力はほかに類を見ない。北原氏ほどの優秀なエンジニアと間近で一緒に働けることもインフォテリアで働くことの魅力の1つだ。
だが、これからインフォテリア社員を目指そうとする人は、どの程度の知識がいるのだろう。XML技術者認定制度であるXMLマスターくらい取得していないと門前払いなのだろうか。
尾野氏は自身の体験も交え、こう答える。「いえ、門前払いということはないと思います。ただそのレベルの知識があることは望ましいといえるでしょう。私自身はXMLの仕事をしていたので基礎知識はありましたが、インフォテリアに来てから学んだことも多くあります。最近ではXMLだけに特化しているわけではないので、XMLだけを深く知っていることよりも幅広い技術知識が要求されます」
コンサルティング業務ではどんな技術が求められるだろうか。尾野氏は「コンサルティングの仕事ではXMLの基本的な仕様や知識に加えて、具体的な実装方法が重要になります。各プロジェクトで求められた要件に対して、どのような手法を使って実現するのかを的確に判断できなくてはなりません。それは製品知識にもつながります。加えて、その実装が簡単にできるのかどうか見極めるのも重要となります」と、XMLの技術だけでなく、製品知識、実装技術も重要だと述べる。
ここで、コンサルティング部 部長の越前屋稔氏にコンサルティングに必要な要素を聞くと、「技術だけでなく、顧客要件のヒアリングから折衝またはパートナーのSIerとの共同作業を行える基礎知識とヒューマンスキルがある方が望ましいですね。DB・ネットワークといったシステム周りのスキルか、金融・製造などの業種に特化した知識・経験があればそのほかのスキル不足は補えます。各種システム構築に携わったエンジニアの方とか、プロジェクト・マネージャとしての実務経験者も歓迎です」と語る。
さらにインフォテリアのコンサルタントとして伸びるタイプはどんな人物像だろうかと聞くと越前屋氏はこう答える。「積極的にどんどん吸収できる人ではないでしょうか。逆にそうでないと、やっていくのはつらいかもしれません。また、ポジティブであることも重要だと思います」
■開放的で自律性のある職場
インフォテリアの職場環境に話を移そう。先に述べた北原氏のように、手本となるような存在が社内に多くいる。尾野氏は「インフォテリアは、前の職場と比べて個性的な人の割合が高いです。また、素直に『すごいなあ』と尊敬できる人も多いです。そこがまた面白いです」と述べ、よい意味で刺激を受けているようだ。仕事で意見が衝突し、遠慮なくいい合うこともしばしばあるという。
しかし、普段は和気和気あいあいとした職場だ。ベンチャー企業でありながら離職率が低いびもその証拠として挙げられるかもしれない。尾野氏も感じているように、インフォテリアは開放的な職場だ。そのスタイルは「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」といわれている。
職場には各社員が仕事に集中し、生産性を上げるための配慮が随所になされている。例えば、エンジニアのブースは十分広く、周囲にパーティションがあって独立性が保たれている。椅子は体にやさしいハーマンミラーの椅子を採用して、長時間のデスクワークをサポートしている。
勤務形態はフレックスから完全裁量制まで職務内容に応じて柔軟に設定されている。しかし、自由な代わりに自己管理は難しくないかと尾野氏に問うと、「確かにインフォテリアでは自己管理ができることが重要です。同時に、社内外問わず、仕事を自ら取りに行く積極性がある人が向いていると思います」という。
■「とんがった人」を求む
インフォテリア代表取締役社長の平野洋一郎氏 |
インフォテリア代表取締役社長の平野洋一郎氏に、これから同社で活躍してもらいたい人物像について問うと、ズバリ「とんがった人」と答えが返ってきた。つまり、誰にも勝るほど特出した(とんがった)得意分野を持つことだ。さらに「優秀なだけでは、とんがっていない」という。その能力を秘めたるものにはせず、成果をもたらすために外に出していくことだというのだ。そして、「とんがった人」になるには、「自分の限界を一歩踏み超える勇気」が必要だと平野氏は説く。
平野氏は今後の事業展望についてこう語る。「1980年代はパーソナルコンピュータの登場で個人の生産性でワープロソフトや表計算ソフトなどが普及し、1990年代はLANの普及で会社の生産性を高めるように電子メールやグループウェアなどが発展してきました。今後10年ほどはその次の段階で、インターネットの普及をベースに、さらに、さらに企業の枠を超えた大きな単位の生産性を意識し、情報をつなげることが重要になります。インフォテリアは、他社にないユニーク性を持ってその部分を担っています」
自由な社風の下、最先端技術を追い求める企業で、あなたの興味を引く、やってみたい触手があれば、ぜひ応募して、挑戦してほしい。
応募方法とお問い合わせ |
2004年3月26日現在、エンジニアの求人はございません。
下記の募集要項は記事掲載時(2003年12月23日現在)のものですので、ご了承ください。
募集要項 |
技術サポートエンジニア | ||
職務内容 |
・インフォテリア製品の技術サポート | |
応募資格 |
・ソフトウェアの技術サポートまたはSE経験2年以上(必須)。社内、もしくはクライアント先での製品の技術説明および現象確認などのサポート経験者 ・ネットワークやDBの基礎理解のある、各運用経験者 ・社内システム、EDIや各種B2Bシステムの運用経験者 ・外交的性格の持ち主(必須) ・英語の技術文書の読解能力(歓迎) ・年齢:22歳〜29歳 ・学歴・性別不問 |
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勤務地 |
勤務地 東京(大井町) | |
製品技術エンジニア | ||
職務内容 |
・顧客へのソフトウェア、システム提案(プレセールス) ・パートナーへの技術協力(プレセールス,ポストセールス) 応募資格 |
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応募資格 |
・エンジニア経験3年以上 ・外交的性格の持ち主(必須) ・英語の技術文書の読解能力(歓迎) ・年齢:22歳〜29歳 ・学歴・性別不問 |
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勤務地 |
勤務地 東京(大井町) | |
ソフトウェア開発エンジニア | ||
職務内容 |
・XMLベースの次世代企業間取引用ソフトウェアの設計と開発 ・XMLベースの基礎技術ツールの開発 ・使用言語:Java、C++ |
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応募資格 |
・Java、C++でのプログラミングあ経験3年以上 (必須) ・インターネット技術に関する基礎知識 (必須) ・英語の技術文書の読解能力 (歓迎) ・年齢:22歳〜32歳 ・学歴・性別不問 |
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勤務地 |
勤務地 東京(大井町) | |
システム開発エンジニア | ||
職務内容 |
・XMLソフトウェアの適用モデル構築およびカスタマイズ ・XMLシステムの仕様策定と構築 ・使用言語:JavaScript、C++、Java |
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応募資格 |
・JavaScript、C++、Javaなどのプログラミング経験3年以上(必須) ・顧客システムの提案または構築経験(必須) ・インターネット技術の基礎知識(必須) ・RDBMSのDB設計または運用経験(歓迎) ・SQLおよびUnixの知識 (歓迎) ・Oracle、DB2の資格保持者、経験者(歓迎) ・年齢:22歳〜32歳 ・学歴・性別不問 |
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勤務地 |
勤務地 東京(高井戸) | |
ITコンサルタント | ||
職務内容 |
・製品導入コンサルティング ・B2B/EAIに関するコンサルティング |
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応募資格 |
・システムエンジニアまたはITコンサルタント経験3年以上(必須)。できればSI案件でプロジェクトマネージャまたはチームリーダーの経験者 ・ネットワークやDBの基礎があり、各設計経験者 ・EDIや各種B2Bシステムの構築・導入経験者 ・顧客対応を含む用件定義から設計フェイズの経験者 ・英語の技術文書の読解能力(歓迎) ・年齢:25歳〜35歳 ・学歴・性別不問 |
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勤務地 |
勤務地 東京(大井町) | |
インフォテリア株式会社
企画・制作:人財局
掲載内容有効期限:2004年2月2日
会社情報 |
■インフォテリア株式会社 ■設立 1998年9月 ■代表者 代表取締役社長 平野洋一郎 ■資本金 4億円 ■本社所在地 東京都品川区大井1丁目47番1号 NTビル10F ■所属団体
■事業内容 日本初のXML専業ソフトウェアメーカーとして1998年に設立。先進のインターネット基盤データ技術「XML」を活用するためのコンポーネント製品や、企業内外のさまざまなデータ変換・システム連携を容易に実現するビジネス・インテグレーション・プラットフォーム「ASTERIA(アステリア)」を提供。 |
給与・待遇 |
■給与 ・年俸制 ※能力・実績に応じ優遇、前給考慮、毎年4月に再評価 ※営業職はインセンティブ制度あり ・ストックオプション制度あり ・社会保険(東京都小型コンピュータソフトウェア健保)完備、厚生年金 ・交通費全額支給 ■勤務時間 ・職種 (エンジニア) :フレックス (コアタイム 11:00-15:00) ・その他:9:00-17:30 ■休日休暇 ・完全週休2日(土、日)、国民の祝祭日 ・夏季休暇、年末年始休暇、誕生日休暇 ・有給休暇、慶弔休暇、傷病休暇 |