開発現場の閉塞感から脱却し、新天地を目指せ!
若手SEが最前線で活躍できるサン・ジャパン
やる気と能力を備えたエンジニアに チャレンジングな機会を提供 |
「要件定義の段階から参加し、顧客に的確なソリューションを提供したい」「技術力だけでは将来が不安。SEからプロジェクトマネージャのキャリアを目指したい」――システム開発の業務だけに飽き足らず、エンジニアとしてさらに飛躍するため、5年後、10年後のキャリアを見据えて転職を志望する人が増えている。ところが、エンジニアのキャリアアップを真摯に受け止めてくれる企業は意外と見当たらないものだ。
そうした「やる気」と「技術力」を備えたエンジニアに、チャレンジングな機会を積極的に与えている会社が、2003年ジャスダック市場に上場を果たしたサン・ジャパンだ。1989年に会社を設立した当初より、日本で大学、大学院を卒業した多くの優秀な中国人エンジニアを社内に擁し、日中合同のフレキシブルなチーム体制で高度なシステム開発を手掛けている。
同社は“日中混成軍”をまとめあげてマネジメントするプロジェクトマネージャやリーダークラスを募集中だ。ただでさえ難しいとされるプロジェクトマネージャの職務を担い、そこで生き抜くエンジニアにはどのようなスキルやマインドが求められるのか。中途入社して、すでに社内で活躍している2人の若手リーダーに仕事のやりがいから企業カルチャー、そして求める人材像などを聞いてみた。
転職後すぐに開発現場の最前線へ 大規模プロジェクトをマネジメント |
現在、フィナンシャルソリューション部でアシスタントマネージャーを務める樋口雅春氏。1999年7月に入社して最初に担当した仕事は銀行間即時決済(RTGS)システムの開発プロジェクトだった。多いときで約40名近くのエンジニアが関わり、「開発期間は1年半以上の大型プロジェクトで時間を忘れるほど熱中した」と当時を振り返る。
■フィナンシャルソリューション部 アシスタントマネージャー 樋口雅春氏 |
樋口氏の前職は都市銀行系の子会社で、COBOLやアセンブラを使い、主に汎用機でシステム開発を行っていた。90年代も半ばに入ると汎用機はすでに時代遅れのシステムと考えられ、直属の上司とは開発プロセスなどの変更について話をしたという。しかし、銀行系ならではの“おカタイ”企業風土はまったく聞く耳を持ってくれなかった。「エンジニアとしてスキル面で取り残される危機感を覚え、転職を考えた」と樋口氏は語る。
そうこうするうちに転機は訪れた。数社が参加する共同のプロジェクトでサン・ジャパンの取締役と出会ったのだ。「入社までにはやはり不安もありました。でも、上流の設計工程に携わりたいという目的意識ははっきりしていたので、新天地でエンジニアとしての能力に磨きをかけたいと決心したのです」
RTGSのプロジェクトでは当初、ユーザーが使う画面など主にクライアント側のシステム開発を担当していたが、翌年にはサーバ開発のリーダーに任命されて20名近くの部下を指揮するポジションに就く。実力さえあればすぐにやりがいのある大きなミッションを与えられるカルチャーがサン・ジャパンにはある。
国際色が豊かな職場環境の中 |
樋口氏はこのとき初めて中国人エンジニアのマネジメントを経験する。マネジメントをするうえで、どんな点に注意を払ったのだろうか。
「中には日本語が得意ではない人がいますので、伝えたいニュアンスが微妙にズレてくる場合もあります。最初は相手の真意をくみ取るのに苦労しました。いまもそうですが、最終的には筆談が有効ですね。ただ、国際色豊かな環境でプロジェクトを自由に切り盛りできるので、必然的にグローバルレベルのコミュニケーションスキルが身に付くメリットがあります。そうした経験は今後のキャリアを考えるうえでもとても貴重ではないでしょうか」
社内の中国人エンジニアの中には修士号や博士号を持つ人物が何人もいる。彼らの中には日本のエンジニアを上回る技術スキルや知識を備えた人もいることだろう。
「中国人スタッフの技術スキルはかなり高い。そうしたエンジニアたちと一緒に仕事ができるのはいい刺激になります。日本人ならいきなり結論をいっても通用しますが、彼らには仮説→検証の手順を踏み、ゼロベースの状態から詳しく説明しなければ納得してもらえません。そうしてチーム全体の意思統一を図れば、プロジェクトを滞ることなく進めることができます。この点は日本人であろうと中国人であろうと同じこと。そして円滑にプロジェクトを進めるには、手順書(フロー)を書いて個々の役割分担を明確にするのがコツです」
積極的な営業活動が奏効し リーダークラスの採用に前向き |
RTGSのプロジェクトはメンテナンスのフェーズを同僚に引き継ぎ、パッケージのカスタマイズなどを2年ほど担当した後、現在は日本の証券会社で海外の銘柄情報に関するマスター構築の仕事に携わっている。従来、同社は大手SIerからの受注がメインだったが、それに加えて直接顧客との取り引きにも挑戦していくということで、仕事の幅も広がっている。
さらに、積極的な営業活動が奏効し、いままで手掛けたことのない分野への“新規参入”、小回りの効く対応を評価されての“リピートオーダー”などが増えている。こうした展開をうけ、社内ではリーダークラスへのニーズが高まってきている。
「会社としては新しいビジネスをどんどん展開していく方針ですので、実現したい目標がある人にはそのチャンスが与えられる環境にあります。私が入社したときも、会社として金融分野を強化する方向だったようです。プロジェクトの過程を知っている人には最初から大きなプロジェクトを担当してもらうようになると思います」
樋口氏は.NETなど最新の技術動向にも興味を示すが、やはり今後もマネジメント能力を高める仕事でキャリアを積んでいきたいと抱負を語る。「自分で部門を立ち上げて、コスト管理などもすべてできるようになれたらいいですね」
SEからプロマネへの キャリアチェンジを目指す |
「尊敬する知人のエンジニアからは、技術ばかりにとらわれるな、とよくいわれました。会社は業務で選ばなければならないと本気で思い始めていたとき、サン・ジャパンと出合ったのです」と語るのは、フィナンシャルソリューション部でリーダーとして活躍する馬場高之氏。
サン・ジャパンに転職したのは2001年11月、29歳のとき。紆余曲折を経ながらも少しずつキャリアの方向性が見えてきた頃だ。それは「技術」から「マネジメント」へのターニングポイントを志した時期でもある。
■フィナンシャルソリューション部 リーダー 馬場高之氏 |
最近はアジア諸国に開発案件を発注するケースが増えている。特にパッケージ開発、組み込みソフト系で中国のソフト開発会社を活用する動きが目立っている。サン・ジャパンはアプリケーションの開発委託先として中国子会社と協業し、10年以上もの実績を上げている。
「社長とは知人の紹介で何回か会いました。フレームワークを使用して効率的に仕事を進めるやり方などは社長から聞いていて興味があったし、仕事の相談をしたら、ウチに来ればといわれたのです。技術者の枠を越えるようなエキサイティングな仕事ができそうだと思ったので入社しました。それに、技術力だけでは将来的に不安だったからです」
最初の仕事は、薬品会社向けBtoBサイトの構築。連日夜の11時まで仕事というハードワークも難なくこなす。最初の仕事が終わりフィナンシャルソリューション部に異動し、大手SIerの社内購買システムや大手銀行のポータルサイトの構築などを次々と手掛ける。
「私は舗装されている道路を歩くのではなく、荒れ地を切り開いていくタイプなので、すぐに会社の雰囲気に慣れました。自分のやりたいスタイルで仕事ができる自由な環境です。逆に、自分のスタイルがなくて受け身の人にはつらいかもしれません。やりがいと能力を備えたエンジニアには、学べることが多い環境ですね」
入社年次に関係なく、実力次第で 上流工程やマネジメントに携われる |
現在の馬場氏のポジションはプロジェクトリーダー。5人ほどの小規模なプロジェクトをまかされることが多い。中国人スタッフとのコミュニケーションもまったく問題ない。「技術者同士ならば言葉の壁を超えて分かり合えることが多い。日本語でロジカルにコミュニケーションができる人ならば言葉の心配はまったくいりません」(馬場氏)という。
仕事の面白さを感じるのは、「自分でプロセスを考案して業務効率化につなげることができる点だ」と馬場氏は語る。ずっと技術力の向上ばかりを追求してきたが、将来はオリジナルの開発プロセスを考案するシステムを作りたいようだ。
「この会社に入社して初めてプロジェクト管理について知りました。技術は1人でも勉強できますが、プロジェクト管理は1人では学べません。また、プログラム開発などは今後ますます海外に発注されますので、日本人がすべきことはプロジュクトの管理です。モノ作りではプロセスの標準化が大切なので、注目される分野だと思います」
サン・ジャパンには上流工程やマネージャ職を目指すエンジニアが、最前線で業務にチャレンジできるカルチャーがある。入社年次や年齢に関係なく「やる気」と「実力」次第で裁量権の大きな仕事を実践できる。開発現場の閉塞感から脱却し、エンジニアとしてさらなる可能性を追求したい人は、ぜひ挑戦してほしい。
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株式会社 サン・ジャパン
企画・制作:人財局
掲載内容有効期限:2004年2月2日
企業情報 |
株式会社 サン・ジャパン ■ 所在地 〒104-0033 東京都中央区新川一丁目26番2号新川NSビルディング ■電話番号 03-3206-1980(代表) ■設立 1989年7月14日 ■代表者 代表取締役社長 李 堅 ■資本金 9億6090万円(2003年9月30日現在) ■事業内容: ・情報システム開発事業 ・ソフトウェア製品事業 ・情報関連商品事業 ・医療システムサービス事業 ■売上高 41.9億円(2003年3月期連結) ■本社社員数 141名(2003年11月30日現在) |
待遇 |
■給与 半期年俸制(6等分均等にて毎月固定額支給。目標設定による評価制度に基づき、年2回半期年俸額を設定。 経験・キャリアを考慮したうえ決定) ■諸手当 通勤手当(月5万円まで) ■勤務時間 9:30〜18:00 (休憩時間60分) 。ただし出社時間はフレキシブルとし、10:30までを出社時間とする(1日の拘束は8時間30分) ■休日・休暇 土曜、日曜、祝祭日、年末年始、GW休暇、夏季休暇、 有給休暇(初年度12日)、慶弔休暇 ※長期休暇は柔軟に奨励します ■福利厚生 ・各種保険:健康保険、厚生年金保険、厚生年金基金、雇用保険、労災保険 ・各種制度:持株会、退職金制度、育児休業制度、財形貯蓄制度、永年勤続者表彰など ・各種施設:健康保険組合直営および契約保険施設、スポーツクラブ利用可能 ■お問い合わせ ・Tel (03)3206-1980(代表) ※詳細はWebサイトへ |
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