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最新データで見る「エンジニアのキャリア事情」

第36回 一般人とここまでズレてる「エンジニア時間」

Tech総研
2006/12/14

あなたにとって「もうすぐ」とは10分か、1時間か。エンジニアの時間感覚は一般人のものとずれていることが分かった。(Tech総研/リクルートの記事を再編集して掲載)

 

あなたの時間感覚はズレてる?
エンジニア200人vs.一般人200人 時間感覚データ徹底比較!

 エンジニアと一般人の時間感覚にはズレがある!? もし、ズレがあるとすれば、具体的にはどんなズレなのか!? これら疑問を解決すべく、エンジニア200人とエンジニア以外の一般人200人にアンケートを実施。それぞれの職場におけるシチュエーション別の時間感覚について10個の質問に答えてもらった。また、そのデータを比較、分析するにあたっては、エンジニアと他業種、両方の経験がある元エンジニアのお2人に協力してもらった。

元エンジニア2人のプロフィール
Hさん
経営コンサルティング会社の社内システム開発部門にて、プログラマとして5年勤務。その後、ソフトウェア企業の営業職へと転職し、現在、外資系企業のマーケティング部門に所属。
Sさん
通信会社の社内営業SE、ネットワークSEとして勤務後、同社でアプリケーション開発やサービス開発などに携わる。この間4年。その後、出版社へと転職。現在、IT系の雑誌編集者として活躍中。

ケース1 エンジニアの「朝イチ」は遅めの傾向

Q1:「朝イチ」といえば、何時?
エンジニア
一般
順位
回答内容
順位
回答内容
1
9時
63.0
1
9時
47.0
2
8時
19.0
2
8時
23.5
3
10時
11.0
3
7時
10.5
4
7時
3.5
4
10時
9.5
5
6時
2.5
5
6時
7.0
6
そのほか
1.0
6
そのほか
2.5

結果の特徴・傾向分析

 「あなたの職場で朝イチといえば何時?」という設問に対する回答を比較してみると、エンジニアは「9時」63%、「10時」11%に対し、一般は、「8時」23.5%、「7時」10.5%、「6時」7%と、全体的にエンジニアのほうが遅めの傾向があることが分かった。また、職種別に見ると、コンサルタント、クリエイティブ系、システム開発、ソフトウェア開発などが比較的遅めの傾向、サポート、生産技術、プロセス開発、サービス、販売系などは比較的早めの傾向だった。このことから、エンジニアにとっての「朝イチ」は、取引先の時間感覚の影響も多く受けていることが分かる。

元エンジニア2人のコメント

Hさん
「工場に勤務するタイプのハード系エンジニアは、比較的朝は早めで、一般の人とさほど変わらない。一方、IT系のエンジニアはどうしても一般の人よりも朝が遅めになりがち。夜型の人が多いからでしょう」
Sさん
「エンジニア時代は、客先から『おれたちは早く来ているのに、どうしておまえらは遅いんだ。もっと早く来い』といわれていましたね。朝イチの時間が客先の感覚とズレていた証拠だと思います」

ケース2 ランチは「ややさっくり」すます傾向に

Q1:ランチ時間は、どのくらい?
エンジニア
一般
順位
回答内容
順位
回答内容
1
30分〜1時間未満
56.0
1
30分〜1時間未満
59.0
2
10〜20分未満
20.5
2
20〜30分未満
19.0
3
20〜30分未満
15.0
3
10〜20分未満
15.5
4
5〜10分未満
4.5
4
1時間以上
5.0
5
1時間以上
3.5
5
5〜10分未満
1.0
6
そのほか
0.5
6
仕事をしながら手短に
0.5

結果の特徴・傾向分析

 「昼休みのランチにかける時間はどのくらい?」という設問に対して寄せられた回答を比較すると、「5〜10分」というエンジニアの回答が4.5%なのに対し、一般はわずか1%。「10〜20分」という回答の割合も、エンジニアは20.5%、一般は15.5%。エンジニアの方が一般の人に比べて、ややランチを手早くすませる傾向にあるようだ。職種だと、通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系)、制御設計系のエンジニアの多くが、10〜20分とランチにかける時間が短め。システム開発(Web・オープン系)はかなり幅が広く、5〜10分しか取れない人と、1時間以上取れる人とが同確率だった。

元エンジニア2人のコメント

Hさん
「エンジニアも、ランチタイムは比較的しっかり取れるもの。エンジニア時代、私もきっちり1時間取っていました。が、実はいまの方が長めで1時間半くらい取れています」
Sさん
「社内勤務だと、きっちり1時間取れる人が多いでしょう。私も、社内勤務だったエンジニア時代はそうでした。いまの仕事は移動が多いため、適当にすますことも多々あります。それと同じで、客先に出向くタイプのエンジニアは、ランチタイムが取りづらいのでは」

ケース3 エンジニアの1回あたりの会議時間は総じて長め!

Q3:1回当たりの会議や打ち合わせにかける時間は?
エンジニア
一般
順位
回答内容
順位
回答内容
1
1時間〜1時間30分未満
32.5
1
30分〜1時間未満
27.5
2
30分〜1時間未満
26.5
2
1時間〜1時間30分未満
26.5
3
1時間30分〜2時間未満
25.0
3
10分〜30分未満
16.0
4
10分〜30分未満
8.5
4
1時間30分〜2時間未満
11.5
5
2時間〜3時間未満
5.0
5
ない
6.0
6
10分未満
2.5
6
2時間〜3時間未満
5.0
7
3時間以上
2.0
7
10分未満
5.0
8
ない
2.0
8
3時間以上
2.5
9
そのほか
0.5

結果の特徴・傾向分析

 1回の会議にかける時間について、「1時間〜1時間半」と答えたエンジニアは32.5%。それに対して、一般は26.5%と少なめ。さらに、「1時間半〜2時間」と答えたエンジニアは20.5%なのに対し、一般は11.5%と約2分の1。逆に「30分未満」の回答はエンジニアが11%、一般が21%とエンジニアの方が2分の1。これらの結果から、総じてエンジニアの方が1回の会議にかける時間が長いということが分かる。また職種では、機械・機構設計、金型設計、素材、半導体素材、化成品関連、クリエイティブ系のエンジニアが、より会議に長く時間をかける傾向が見受けられる。

元エンジニア2人のコメント

Hさん
「エンジニアの会議は、例えばスケジュール調整のようにその場で短時間完結するタイプのものではありません。アイデアを出して終わりというわけではない。時間をかけなければ答えがでない課題も多いですし、必ずアウトプットも必要となる。そうなると、どうしても会議では慎重にならざるを得ません。その結果、会議の時間が長くなりがちなのです」
Sさん
「私は、エンジニアの会議が長引きがちな理由が2つあると思います。1つは、エンジニアの会議では、資料や議事録の作成が必要となること。もう1つは、議論を覆すタイプの人がいて、議論が長引きがちということです」

ケース4 エンジニアの飲み会開始時間はやや遅め

Q4:職場の飲み会(歓送迎会・打ち上げなど)の開始時間は?
エンジニア
一般
順位
回答内容
順位
回答内容
1
19時
67.0
1
19時
48.0
2
18時
17.5
2
18時
29.5
3
20時
10.5
3
20時
9.0
4
ない
3.5
4
ない
8.0
5
21時
1.0
5
21時
3.0
     
6
22時
1.0
       
7
そのほか
1.0
       
8
17時以前
0.5

結果の特徴・傾向分析

 歓送迎会などの飲み会の開始時刻を尋ねてみると、「19時」と答えたエンジニアが67%。一般は48%。「18時」と答えたエンジニアは17.5%、一般は29.5%。よって、エンジニアの方が飲み会などの開始時刻はやや遅めだということがわかる。中でもサービス、販売系、専門職系(コンサルタント、金融、不動産)、クリエイティブ系、サポート、保守系のエンジニアが遅くなりがち。

元エンジニア2人のコメント

Hさん
「エンジニア時代の宴会といえば、19時スタートが相場でした。いまはそれより遅めです。比較して気付いたことは、普段はルーズでもこういうときにはきっちり時間を守るエンジニアが多いということ(笑)。いまの職場の方が遅れてくる人が多いです」
Sさん
「割と意外に思われるかもしれないのですが、そうなんですよね(笑)。このように人と集まる機会を大事にするタイプは、一般人よりエンジニアに多いのかもしれません」

ケース5 今日は仕事が早く終わったぞ! と思う時間は一般よりも遅め

Q5:「今日はいつもより早めに仕事を切り上げられたな」と感じる時間は?
エンジニア
一般
順位
回答内容
順位
回答内容
1
18時
39.0
1
18時
39.5
2
19時
28.5
2
17時以前
24.0
3
17時以前
13.5
3
19時
14.5
4
20時
12.5
4
20時
6.0
5
21時
1.0
5
21時
5.0
6
24時以降
0.5
6
そのほか
3.0
       
7
22時
1.5
       
8
23時
0.5

結果の特徴・傾向分析

 「今日は仕事が早く終わったなぁ」と感じる時間について。「17時以前」と答えた一般人は24%いるが、エンジニアはその約2分の1の13.5%とかなり少ない。逆に「19時」と回答したエンジニアは28.5%なのに対して、一般は14.5%。さらにいえば、「20時」でも早く終わったなと感じるエンジニアが12.5%もいるのに、一般ではわずか6%。 これらの結果から、普段、エンジニアのほうが一般よりも終業時刻が遅くなりがちということがわかる。また職種別の結果で特筆すべきは、運用、監視、テクニカルサポート、保守系のエンジニア。なんと、24時以降であっても今日は早く仕事が終わったと感じる人がこの職種全体の5.9%に上る。かなり過酷な職種だということが分かる。

元エンジニア2人のコメント

Hさん
「エンジニアは忙しい。エンジニア時代、仕事を終えて21時にあがれると幸せでした」
Sさん
「同じく(笑)。いまはそのころとは違い、終業時刻をある程度自分でコントロールすることができるようになりました」

ケース6 エンジニアの締め切りの方が緩め

Q6:明日が納期の案件がある場合、明日の何時までに間に合わせればOK?
エンジニア
一般
順位
回答内容
順位
回答内容
1
夕方ごろ(16〜18時近辺)まで
32.0
1
お昼(昼休み)まで
36.0
2
始業時間まで
25.5
2
始業時間まで
28.0
3
お昼(昼休み)まで
22.0
3
夕方ごろ(16〜18時近辺)まで
21.5
4
夜ごろ(19〜21時近辺)まで
8.0
4
夜ごろ(19〜21時近辺)まで
5.0
5
翌日の始業時間まで
6.5
5
翌日の始業時間まで
4.5
6
深夜0時まで
4.5
6
深夜0時まで
3.5
7
そのほか
1.5
7
そのほか
1.5

結果の特徴・傾向分析

 「もし明日納期(締め切り)の案件があった場合、あなたの部署では一般的に明日の何時ごろまでがデッドラインですか?」という質問に対する回答結果が上の表。表を比較してみれば分かるように、それぞれ最も回答が多かったのが、エンジニアは「夕方ごろまで」32%。一般人は「お昼まで」36%。この時点ですでに4時間のズレが生じていることとなる。さらにいえば、「夜以降」「翌日の始業時間まで」の両回答も、エンジニアが一般人を上回っている。これらのことから、エンジニアにとっての納期(締め切り)感覚は一般よりもかなり緩めだということがわかる。このズレを理解しておかないと、締め切り認識のギャップによる取引先とのトラブルが起こりやすくなってしまうだろう。ちなみに、システム開発系や設計系、クリエイティブ系のエンジニアの方が、より締め切り感覚が緩い傾向にあった。

元エンジニア2人のコメント

Hさん
「締め切りは会社や上司にもよるかもしれませんね。基本的に私がエンジニアだったときには、遅めの午後あたりに一度、案件を片付けておくことが多かったです。そうしておくと、その後すぐに何かしらの修正指示を出されても、その日のうちにもう一度直せますからね」
Sさん
「社外の案件か社内の案件かでも、締め切りは変わってくると思います。例えば現在の仕事だと、社外の案件に関してはSE時代よりも締め切りが厳しくなりましたが、社内の案件に関しては締め切りがルーズになりました」

   

今回のインデックス
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