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第55回 月1万から年間300万! エンジニアの2割に副収入

Tech総研
2008/1/11

エンジニアの副収入なら「ブログでアフィリエイト」かと思いきや、株・不動産などの資産運用も多いようだ。みんな、どうやって稼いでる?(Tech総研/リクルートの記事を再編集して掲載)

  「株・不動産など資産運用」に関心が高まる

 師走、正月は何かと物入り。クリスマス、忘年会、新年会、さらには帰省も。なのに寂しい懐具合。好景気だというのになかなか給料は上がらず、業績が上がらないと会社はボーナスもはずんでくれない。こんな時期だからこそ、考えたくなるのは副収入のことだ。

 Tech総研が4378人のエンジニアを対象に行った副収入調査では、16%が「現在、副業や副収入がある」と答えている。その中から23〜38歳の300人に絞り、副業の内容や副収入額の実態を聞いたのが今回のアンケートだ。

 副業の内容で最も多いのが、「株・不動産などの資産運用」(37%)だ。銀行の定期預金や積み立ての金利には限度があるので、個人向け投資商品を購入して運用するというのはもはや当たり前。高額所得の富裕層だけでなく、若いビジネスパーソンの投資意欲も高まっている。職場の昼休みに「ボーナス、何に投資する」という会話が普通にされている時代だ。

 大手企業なら社員持株会などで運用する自社株の状況も気になるだろう。経済の勉強を兼ねてミニ株やFX(外国為替証拠金取引)に投資するビジネスパーソンも増えている。元手がそうかからないから、年収が少ない人にも向いている。「デイトレーダーみたいに頻繁には株取引できない」という人にも適した、ローリスクで確実なリターンが期待できる外貨預金、投資信託、外債、個人向け国債など、投資商品のバラエティも広がってきた。

 株式も、外貨預金も、投資信託も、FXも、いまは自宅からパソコンで簡単に取引できる時代。こうしたオンライン投資環境の拡充が、個人投資のハードルを低くしていることも背景にあるだろう。

 投資にはもちろんリスクはあるが、投資行動に参加することで経済の勉強ができるという利点も見逃せない。例えば、いま金が高騰しているのは「サブプライムローン問題で米国の不動産投資が不安になり、その資金が金や原油にシフトしているためだ」とか、プラチナ価格の高騰も自動車などの環境技術の素材としての実需のほかに「2010年のサッカーW杯のインフラ整備のために、南アフリカの鉱山技術者が不足気味で供給量が減っているのも一因」など、プラチナとサッカーの関係まで知ることができるわけだ。

 これまで理系のエンジニアは文系のビジネスパーソンに比べて、投資や金融にはあまり関心を持たないと思われてきた。しかし、エンジニアといえどもビジネスパーソンであるなら、どこかで経済活動に関与しているわけで、その知識を背景に株や不動産に投資するのは理にかなった行動。理系ならではの技術のトレンドを見据えた論理的な株価予測が、案外イケちゃう場合もある。エンジニアの副収入の手段として、こうした投資や資産運用は、これからもますます比率を高めると思われる。

  ソフトウェア・ネットワーク技術者は、ネット上のミニビジネスで小遣い稼ぎ

 副業で次に多いのは、ネットオークションやアフィリエイトなどネットを活用した小遣い稼ぎだ(30%)。オークションサイトは活況で、自動入札などのサービスも日々充実してきている。ネット詐欺に対する防衛システムも、以前に比べて高度化してきた。自分のWebサイトやブログにアフィリエイト手法を導入することも、至極簡単になっている。だからいまでは必ずしも、「コンピュータやインターネットに詳しいからオークションやアフィリエイトをやりやすい」とはいえない。

 「技術系=マニアが多い、それらの人たちが欲しい商品は多くネットで売買される→ゆえに技術者のオークション活用比率は高い」という仮説がもしかしたら可能かもしれないが、あまり意味はないだろう。エンジニアであるか否かにかかわらず、ネット環境に慣れた人であれば、誰もが簡単にWebサイトを活用したミニビジネスができる時代なのだ。

 とはいえ、今回のアンケートで面白かったのは、ネットオークションやアフィリエイトなどの実践率が、ソフトウェア・ネットワーク関連で34%ある(図1)のに対して、電気・電子・機械関連では20%と相対的に低い(図2)こと。同じエンジニアでも、パソコンやネットを日々の仕事の道具としてフル活用している人ほど、ネットオークションなどのWebサービスに親和性が高いということはいえるのかもしれない。

図1 ソフトウェア・ネットワーク関連エンジニアの副業
図2 電気・電子・機械関連エンジニアの副業

 技術者ならではの副業として昔からあるのが、「パソコン関連、システム開発など」(12%)や「書籍執筆、セミナー講師など」(7%)だ。例えばWeb技術者なら、知り合いのショップに頼まれてWebページ作成のアルバイトをするなど朝飯前だろう。小さな商店の会計管理のために、Excelのマクロを書いて重宝されるというのもあるかも。パソコン雑誌の常連ライターが実は専業ライターではなく、昼間はソフトハウスのプログラマだったというのは、昔からよくあることだった。

 このあたりは、電気・電子・機械などハードウェア系の技術者がソフトウェア・ネットワーク系の技術者をうらやむ点でもある。「SEやプログラマなら、PC関連の書籍執筆のアルバイトっていう手があるけど、うちらはないものなあ。ベアリングの研磨技術なんて、外で簡単にしゃべるわけにはいかないし、そもそもそんなのを読みたい読者なんて限られているもの」というわけだ。そういう理由からかどうかは不明だが、「本業と関係ないアルバイト」(19%)に精を出す人も意外と多かった。


エンジニアの副業の実際。いくらくらい稼げているの?  

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