〜企業の採用意欲は拡大傾向に向かうのか?〜
最新DATAで見る「IT系エンジニア」求人動向
2003/12/18
IT系エンジニアといっても、仕事の中身は細分化されています。いま企業が最も求めているIT系職種は何か? リクナビNEXTの協力をもとに、過去3カ月間の職種別求人件数を紹介していきます。転職を考えている人も、いますぐの転職は考えていない人も“自分戦略”の参考にしてください。 |
10職種のうち7つでダウン 転職シーズンは収束か? |
11月の「IT系エンジニア」の求人動向を見ると、総件数は2116件で前月の“絶好調”から一転して停滞することとなった。職種別で見ても、10職種のうち7職種で減少しており、プラスとなったのは1職種だけ。秋の転職シーズンがややピークを越したことが影響しているといえるだろう。
10月、11月の2カ月間における職種別求人件数を比べてみよう。増加したのは、「運用・監視・テクニカルサポート・保守」(8%増)だけで、「システム開発(汎用機系)」と「通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系)」の2職種は、ほぼ前月並みの件数であった。
さらに、全求人件数の4割近くを占める「システム開発(Web・オープン系)」は、前月よりも13%のダウン、同じく2割を占める「システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系)」も2割程度ダウンしている。これら2職種に加え、「ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)」や「コンサルタント・アナリスト・プリセールス」も伸び悩んでいるため、結果的に全体の件数を押し下げる要因となった。
一方、10月と11月の総件数を比べてみると、10月は求人市場が活発な動きを見せる中、全体の6割以上を占める「システム開発系」職種や、「運用・監視・テクニカルサポート・保守」「ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)」 「コンサルタント・アナリスト・プリセールス 」 の3職種がそれぞれ上昇したため、前月比で20%もアップした。
しかし、11月は秋の転職シーズンがやや収束に向かいつつある時期のため、前月ほどの勢いはなく、総件数は前月比で12%ダウンすることとなった。ただ、それでも11月は9月を上回る件数なので、今回の結果をもって企業の採用意欲が減少しつつあるとは必ずしもいい切れないだろう。
●月末時点におけるIT系エンジニアの求人件数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※ 直近2カ月間の増減率を「矢印」で表示
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(提供:リクナビNEXT/リクルートの転職サイト)
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