〜春の転職シーズンを控え、上昇トレンドへ?〜
最新DATAで見る「IT系エンジニア」求人動向
2004/1/24
IT系エンジニアといっても、仕事の中身は細分化されています。いま企業が最も求めているIT系職種は何か? リクナビNEXTの協力をもとに、過去3カ月間の職種別求人件数を紹介していきます。転職を考えている人も、いますぐの転職は考えていない人も“自分戦略”の参考にしてください。 |
“春の転職シーズン”を目前に控え ダウントレンドに歯止めかかる |
2003年12月の「IT系エンジニア」の求人動向を見ると、総件数は2120件で前月とほぼ同様の水準となった。職種別で見ると、10職種のうち4職種が増加、2職種が前月並みだった。減少したのも同じく4職種であるが、11月は前月より7職種減少したのと比べると、減少傾向にやや歯止めがかかったといえるだろう。
次に11月、12月の2カ月間における職種別求人件数を比べてみよう。増加した4職種のうち、「運用・監視・テクニカルサポート・保守」(11%増)、「社内情報システム・MIS」(19%増)と「研究・特許・テクニカルマーケティング・品質管理など」(38%増)の3職種は、それぞれ2ケタ台の伸び率を示している。中でも「運用・監視・テクニカルサポート・保守」は、昨年4月の件数(245件)に迫る勢いだ。
さらに総件数の4割を占める「システム開発(Web・オープン系)」は5%のダウン、「システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系)」「ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)」はほぼ前月並みであったことなどにより、全体の件数は少し増えた。
一方、11月と12月の総件数を比べてみると、11月は秋の転職シーズンが収束に向かう時期に当たるため、前月比で12%減少した。ところが、12月は「システム開発系3職種」に大きな変動はなく、それ以外の職種が11月よりも増加したため、結果的にダウントレンドを食い止めたといえる。
2月から始まる“春の転職シーズン”に向け、次回(今年1月分)はどのような結果が表れてくるのか、2004年の採用動向を占う意味でも注目したいところだ。
●月末時点におけるIT系エンジニアの求人件数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※ 直近2カ月間の増減率を「矢印」で表示
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(提供:リクナビNEXT/リクルートの転職サイト)
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