自分戦略研究所 | 自分戦略研究室 | キャリア実現研究室 | スキル創造研究室 | コミュニティ活動支援室 | エンジニアライフ | ITトレメ | 転職サーチ | 派遣Plus |


“ボーナス転職組”向けの採用活動が活発化!

最新DATAで見る「IT系エンジニア」求人動向

エン・ジャパン
2004/6/26

今月から装いを新たにIT系エンジニアの求人動向を紹介します。「前月分と比較し、今月分はどれほど件数が『増減』しているのか」を前月の件数を基準に、その増減率を「%」で表示します。いま企業が最も求めているIT系職種は何か? エン・ジャパンの協力をもとに、職種別求人件数を提示しますので、転職を考えている人も、いますぐの転職は考えていない人も、“自分戦略”の参考にしてください。

  8職種のうち7職種で求人件数アップ
ネットワーク関連の増加が目立つ

 2004年5〜6月の「IT系エンジニア」の求人動向を見てみよう。今月は5月下旬(18〜31日)の求人件数を基準値として、5月下旬と6月上旬(1〜14日)における伸び率を比較してみたい。

 5月下旬を100とすると、6月上旬の求人件数は全体で124%と伸びている。職種別では、ITコンサルタントが唯一減少したが、8職種のうち実に7職種で上昇している。景気の回復を反映してか、IT関連の職種の求人件数は軒並み伸びているようだ。

 では、職種ごとに詳細を見てみよう。220%と大幅に上昇したのが、「ネットワーク設計・運用、サーバ設計・運用」関連の募集だ。中でも、「ネットワーク構築、ネットワーク運用」職種が伸びている。

 次に高い伸び率を示したのは、「プリセールス、サポート、インストラクター」の123%。上昇した理由は、「ネットワーク関連業務の下層職に当たるテクニカルサポート、カスタマーサポートの募集案件が増加している」ことにある。設計業務自体と、その後工程を担当する「ネットワーク関連業務」と「テクニカルサポート、カスタマーサポート」の募集案件が増加していることから、企業のIT投資が本格化しつつあるといえるかもしれない。

 また、デジタル機器(デジタルカメラ、携帯電話、デジタル家電)の需要拡大を背景に「システム開発(制御・組み込み) 」も求人件数を伸ばした。

  「ボーナス転職組」向けの
採用活動が活発化!

 一方、5月下旬より減少したのは、「ITコンサルタント」だが、わずかな減少であるので、再度上昇傾向に移行することも想定される。実際、今年度下半期にかけての求人に問い合わせも活発になっているようだ。「ITコンサルタントの求人動向については、今後の動向をじっくりウオッチしていきたいと思う。

 最後に「[en]社会人の転職情報」の「スカウトコーナー」のスカウト動向にも触れてみたい。

 スカウトとは、スキル・キャリアを匿名公開し、企業からスカウトを受ける転職手法。[en]のスカウトは常時500社の企業が利用し、さまざまな業種のさまざまな職種に対してスカウトが行われるので、ローキャリアからハイキャリアの方まで幅広くチャンスがある。

 2004年の始めごろは、20代後半のWeb系Javaエンジニアへのスカウトメールが多かった。しかし、最近は、「携帯向けの制御、組み込み」や「サーバ構築・運用」などの職種にも需要が広がっている。また、官公庁、金融業界など「業務経験」に着目したスカウトも増えている。

 年初は一部の人材にスカウトが集中する傾向にあったが、ここ最近は、全体としてスカウトが分散化傾向にある。各職種で需要が高まっているので、経験年数にとらわれることなく、転職のチャンスが広がっているといえそうだ。

 これから7月にかけて、ボーナス時期を狙った求人活動が積極的に行われ始める。今後の求人動向は、転職志望者にとって興味の尽きないところだろう。

5月下旬(18〜31日)と6月上旬(1〜14日)の求人件数の比較(増減率%)
傾向

職種

2004/5月下旬

2004/6月上旬
システム開発(オープン、Web系) 100 104
システム開発(汎用機系) 100 106
システム開発(制御・組み込み系) 100 113
パッケージソフト開発 100 115
ITコンサルタント 100 97
ネットワーク設計・運用、サーバ設計・運用 100 220
プリセールス、サポート、インストラクター 100 123
社内SE、そのほかソフトウェア関連技術者など 100 117
合計 100 124
※前月分と比較し、今月分はどれほど件数が「増減」しているのか、を前月の件数を基準に%で表示          (提供:[en]社会人の転職情報/エン・ジャパン)

自分戦略研究所、フォーラム化のお知らせ

@IT自分戦略研究所は2014年2月、@ITのフォーラムになりました。

現在ご覧いただいている記事は、既掲載記事をアーカイブ化したものです。新着記事は、 新しくなったトップページよりご覧ください。

これからも、@IT自分戦略研究所をよろしくお願いいたします。