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2010年エンジニア採用動向

第3回 Windows OSや仮想化の経験者ニーズが高まる見通し

DODAエンジニア
2010/8/31

徐々に明るい兆しが見え始めてきたエンジニア採用。職種別の採用ポイントを見てみよう。(DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載)

 2010年下期、インフラエンジニアの転職マーケットに大きな動きが見られそうです。Linuxを中心としたオープンソースソフトウェアの技術者の採用ニーズは引き続き高い状況が続きそうですが、それに加えて、Windows OS経験者への採用ニーズが高まる見通しが出てきました。その背景を探り、今後の採用動向を予測します。

Windows 2000 Serverの延長サポートが終了。選択を迫られるSIerはどう動く?

 2010年7月にWindows 2000 Serverへの延長サポートが終了し、OS自体のサポートが終了しました。今後の動きとして、Windows Server 2003、もしくは、Windows Server 2008 R2へのマイグレーションが考えられます。企業の予算規模にもよりますが、仮想化やクラウドコンピューティングに適応性のあるWindows Server 2008 R2へのマイグレーションが中心となるでしょう。

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 それに伴い、Windowsでの開発経験者の採用ニーズがシステムインテグレータ(SIer)で高まることが見込まれます。案件をスピーディーかつスムーズに受注するために、急募で採用を実施するSIerが多くなることが予想されます。

Hyper-V、VMware、Xen経験者のニーズ拡大か

 2010年上期までのトレンドは、OracleやMySQL、PostgreSQLなどのデータベース経験者の採用ニーズが高くなっていましたが、下期にかけてWindows OS経験者も採用ニーズが高くなると考えられます。Windows Server 2008 R2へのマイグレーションが増加するタイミングに合わせて、仮想化ソフトWindows Hyper-Vの拡販戦略も強化され、仮想統合のニーズをさらに高めると予測されています。

 新規のブレードサーバなど、ハードウェアの拡販が絡む仮想統合においては Hyper-V経験者に加えて、Windows環境でのVMwareやXenの経験者も重用されるでしょう。また、廉価なチップセットが導入され始めるなど、仮想化導入におけるさらなるコスト圧縮の可能性も見られ始めており、Windows OS経験者の採用を後押しする材料が多い状況といえます。

仮想化技術の隆盛で、データベースの構築・設計経験がキャリアアップの鍵に

 1次請けのSIerでは、Windowsでの開発経験に加えてプロジェクトマネージャ/プロジェクトリーダー経験のあるエンジニアを、2次請けのSIerでは、Windows OS経験のあるエンジニアを求めるケースが多くなるでしょう。また、SIerに限らず、マイグレーション案件が発生し、仮想統合を検討するような企業では社内SEの採用が増加することが見込まれます。

 いずれのケースにおいても仮想化導入を想定したものとなるため、スイッチングにかかわるネットワーク寄りの経験よりは、サーバにかかわるような経験を求められる場合が多いでしょう。

 2009年まではネットワークエンジニアが中心だったインフラエンジニアの転職。2010年下期以降はデータベースエンジニア、サーバエンジニアが中心となっていくでしょう。

この記事は、DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載しています

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