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「菅原英治 世界のITエンジニア探訪」インデックス
菅原英治 世界のITエンジニア探訪

第2回 サーフィン駆動開発? ハワイITエンジニア事情

菅原英治(シグマコンサルティング)
2010/11/15

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仕事、サーフィン、子育て……ワークライフバランスのテクニシャン

 VS社 技術リーダーの石田氏は関西の出身で、現在40歳です。お子さんがまだ小さい(2歳の子と、8カ月の赤ちゃん)のですが、仕事と子育て、そして趣味であるサーフィンとの時間をバランスよくこなしていました。

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 「サーフィンは週1回くらいしかできないんですよ」という言葉には驚きましたが、前述の渡口氏の「サーフィンは当たり前のこと」という言葉と合わせて、「週1回でも少ない方なんだな」と理解できました。

 一方で、技術面でも確かなものをお持ちの方でした。筆者もITエンジニアの端くれとして、石田氏と技術について話しましたが、その確かな知識と経験に驚き、また堅実な人柄が伝わってきました。

VS社 技術リーダーの石田氏(40歳)。趣味はサーフィン、水泳、プログラミングなど
VS社 技術リーダーの石田氏(40歳)
趣味はサーフィン、水泳、プログラミングなど

平日のスケジュール

07:00 起床
07:30 サーフィン開始、1時間半くらい
09:00 一度帰宅し、子どもの世話
10:00 出社。30分程度メールチェック後、午前中は開発
12:00 帰宅し、家で昼食(家まで歩いて10分)。その後、子どもの世話(寝かしつけなど)
14:00 再度出社。19:00定時だが、大体20:30くらいまで仕事
20:30 退社
21:00 帰宅、子どもの世話(お風呂)。仕事があればこの後仕事
23:30 就寝

ハワイで仕事をするに至った経緯

 わたしは日本の大学の法学部を卒業後、22歳で独立系ソフト会社に就職し、プログラマとして働きました。当時はバブルで就職がしやすく、文系でも大丈夫でした。その後25歳で会社を退職し、青年海外協力隊に参加、南米のエクアドルに派遣されました。

 エクアドルでは、政府が運営する職業訓練学校で、スペイン語を使いながらプログラミングを教える仕事を担当しました。学生と社会人、合わせて1年で20人くらいに教えました。いまでもそのころの生徒とは連絡を取っています。日本でプログラマとして働いていたころは、プログラマという仕事に疑問を感じたこともありましたが、訓練校で教えることを通じて、あらためてプログラミングの楽しさを認識しました。

 28歳のとき、青年海外協力隊の任期が終わったため、一度日本に戻りました。しかし、訓練校時代の生徒と一緒にビジネスをやろうという話になり、エクアドルに会社をつくりました。その会社では、会計ソフトを開発し、それを販売する事業を行いました。

 その後、エクアドルの会社の会計ソフトが形になってきたので、現地の人に託し、わたしは日本に戻ることにしました。それが30歳のときです。再び日本でプログラマとして働きながら、心の中では「アメリカで働きたい」と考えていました。そんな折、仕事紹介のWebサイトでVS社が人材を募集しているのを見つけ、応募。VS社に入社することになりました。

サーフィン中の石田氏
サーフィン中の石田氏

現在の心境、将来的な展望

 ハワイは、ワークライフバランスという観点で、とても良い環境です。サーフィンも育児もゆったりできます。欲をいえば、もうちょっと仕事があればいいのですけれど(笑)。

 サーフィンを始めたのは、36歳のときです。本格的にハワイに来てよかったと実感できたのは、それからかもしれません。アメリカで働きたいと思っていたころは、イメージではロサンゼルスかニューヨークを考えていました。ですが、いまはサーフィンができるかどうかを第一条件として考えてしまいます。

 将来的な展望としては、モバイルアプリの開発に興味を持っています。今後、ビジネスアプリの世界もモバイルが中心になると思うので、VS社としても柔軟に対応できるようにしたいと考えています。

日本で働くエンジニアに一言

 現在は、日本にこだわらず、いろいろな所で仕事ができる時代です。だから、そういうチャンスをどんどん探して生かすべきです。探していれば、必ず道はあります!

■□■

 以上、石田氏のインタビューでした。

 石田氏は、ワークライフバランスを見事に実現されている方でした。また、エクアドルで会社をつくるという経験は、日本人でほかに例があるだろうかと驚きました。技術に対する向学心も素晴らしく、筆者も負けじと日々勉強しなくては、と感じました。

おまけ:筆者もサーフィンに挑戦!

 筆者もサーフィン駆動開発を体験すべく、初サーフィンに挑戦しました。20フィートはあろうかと思われる大波(実際には3〜5フィートでした)を見事に乗りこな……せればよかったのですが、結果は、板に立つどころかパドリングだけで精いっぱいでした。翌日から全身筋肉痛となり、1週間は肩が上がりませんでした。

初サーフィンで完全にグロッキーになる筆者。シェラトンワイキキとロイヤルハワイアンをバックに
初サーフィンで完全にグロッキーになる筆者
シェラトンワイキキとロイヤルハワイアンをバックに

 サーフィン挑戦で得たのは筋肉痛でしたが、本当に、気軽にサーフィンができるということが実感できました。何しろ、オフィスから徒歩5分のビーチでサーフィンができるのですから。

まとめと筆者の感想

 以上、前後編にわたり、ハワイで楽しく働くITエンジニアを紹介してきました。アロハ・スピリットの社風があふれる会社で楽しく働く林氏、渡口氏、石田氏のインタビューは、いかがでしたでしょうか。ハワイで働くに至った経緯は、それぞれとてもユニークで、まさに「人に歴史あり」でした。また、現在の働き方は、仕事も遊びも両立した充実したものでした。

 今回の取材を通じて、筆者はあらためて「働く」ということを考えさせられました。「働く」ということは、会社に時間を拘束されて仕事をし、その対価を得る、というだけではないように思います。例えば、サーフィンをしている間に、仕事の課題を解決するアイデアがひらめく、なんてことだってあるかもしれません。

 日本のIT業界の現場が、ハワイのように楽しく、明るいものになることを期待しています。

筆者プロフィール
菅原英治
シグマコンサルティング株式会社 取締役副社長。SIerでのSE勤務を経て起業。「ジョイ・オブ・プログラミング」をモットーにIT業界を明るく楽しくしたい。

 

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