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インフラエンジニアの転職で求められる3つのキーワード

DODAエンジニア
2010/5/18

大規模Webサービスやクラウドコンピューティングの普及に伴って、需要が高まっているインフラエンジニア。現在、市場で求められるインフラエンジニアとはどのような人財なのか。(DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載)

 2009年はインフラエンジニア採用のキーワードとして、クラウドコンピューティングとデータセンター事業が大きな柱となっていました。サーバエンジニアやデータベースエンジニアを中心に、インフラエンジニア採用では設計・構築経験者の転職市場価値が非常に高くなっていました。

 2010年4月の年度がわりでの採用計画を分析すると、インフラエンジニアの転職は引き続き売り手市場となりそうです。その中でも特に注目すべき経験・スキルについて紹介します。

LAMP環境の開発経験

 ネット企業に限らず、IT関連企業全般でLAMP環境での開発経験への採用意欲が高まっています。BtoCサービスを中心にWebの利用が一般化したことで、スケールコントロールを柔軟に実施できるスキルとしてLAMP、特にLinuxや、OSSのデータベース(DB)技術(MySQL、PostgreSQLなど)が重視されています。

 転職市場においてLAMP環境での開発経験者は絶対数が限られており、転職市場価値が高まっている状況です。オープンソースでのインフラ整備がさらに進行していくことに加え、メーカー系との協業でメインフレームのインフラ構築・設計に携わることができるチャンスといえるでしょう。

仮想化技術

 仮想化技術を用いた開発経験者は少なく、転職市場において当面は市場価値が高止まりしそうです。VMwareやHyper-VといったソフトウェアがBtoBの仮想化技術の導入では中心となっており、当面は非常に重視されていくことになるでしょう。

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 これらに加えて、Xenの経験が転職市場においても高まっていくと予想されます。高速動作がメリットではあったものの仮想環境に移植する必要があったXenですが、一部OSでも稼働が可能となり、Web企業でも積極的に導入が検討されるなど、クラウドコンピューティングの先駆けとなる可能性を秘めています。まだまだ草創期にあるといえる仮想化技術ですが、その動向からは目が離せません。

ロードバランシング(LB)経験

 オープンソースで高速に処理できるインフラ構築が求められている状況下で、DBと同程度に重視されているのがロードバランシング(LB)です。

 Webビジネスが一般化する中、要求を均等に配分する負荷分散装置ではまかないきれず、サーバの状況に応じて負荷分散できるLBのニーズが高まっています。アプライアンスサーバの構築・設計経験やソフトウェア開発におけるLB知識が、ネットワークエンジニアとしての市場価値を高めていくことになるでしょう。

 今後は、廉価なアプライアンスサーバが市場投入されていくことや、ソフトウェア開発においてLBが導入されることは間違いありません。転職を考えている方や、自分のキャリア・スキルを高めたいと考えている方は、早めに情報収集を進めておくと良いでしょう。

この記事は、DODAエンジニア/インテリジェンスの2010年4月5日公開の記事を再編集して掲載しています

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