第2回
スキルより大切なものとは
吉川明広
2001/6/14
竹田 歩氏 株式会社 ディー・ウォーク・クリエイション 代表取締役社長 |
竹田歩氏は、現在、ディー・ウォーク・クリエイション(以下、D Walk)というソフトウェア開発企業の代表取締役社長を務める、気鋭の若手実業家の1人。その彼が率いるD Walkは、Webコンテンツ制作、データベース開発、文書電子化などの事業を中心に、いわゆる情報流通ビジネスのサポートを多角展開しているベンチャー企業である。
1998年に創業し、第4期を迎えたばかりという若い企業だが、第2期以外はすべて黒字であり、しかもその第2期の赤字分はすでに相殺済み。顧客の数も着実に伸びているという。およそインターネットベンチャーと呼ばれる企業の中で、これほど順調な滑り出しを見せている企業は、数少ないだろう。竹田氏の力量がいかに優れているか、わかろうというものだ。
そのD Walkが最も得意としている分野が、新しい言語「XML」を利用した各種システムの構築である。XMLは最近、何かと注目を浴びてはいるが、まだまだ仕様の安定しない発展途上の技術。そのため、試験的にXMLを採用する企業はいくつか登場しているものの、依然として様子見の域を出ていないところが多い。ところがD Walkでは、すでに実際にXMLの技術をしっかりと組み込んだシステムをいくつも構築した実績を持っているという。
今回は、このハイレベルな技術者集団をけん引する竹田氏に、いま最先端の現場ではどんなスキルが必要とされているのかを中心に、彼自身のキャリアや現在の事業内容についての話などを交えながら、じっくりと語っていただいた。
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