自分戦略研究所 | 自分戦略研究室 | キャリア実現研究室 | スキル創造研究室 | コミュニティ活動支援室 | エンジニアライフ | ITトレメ | 転職サーチ | 派遣Plus |

燃えよダイエット。体重2けたへの道

第2回 気分はもう修行僧? 断食ダイエット

千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2007/10/10

 「装いも新たに(?)ダイエットを継続することになった筆者。今回からはさまざまなダイエット法をとっかえひっかえして試して、その効果のほどを自らの体重で確かめてみようではないかという方針でダイエットをすることにした。

 そこで仮にもし体重が増えたとして、「一向にかまわん!」と思う自分もいるのだが、「せっかく前のダイエットで体重が減ったんだし……」と消極的になる自分もいる。しかし、ダイエットの企画自体が自分の体を使った壮大な実験であるわけだし、ここは勇気を出してチャレンジすべきではないか(と、脳内編集長がいった)。

断食でやせる? そんな馬鹿な!

 さて、ダイエットを継続するに当たり、筆者としてはぜひ1度試してみたいダイエット方法があったのだ。それは「断食」だ。半日〜2日程度の「プチ断食」でダイエットという方法について、テレビや雑誌などで見たことがある人は多いだろう。筆者は以前からあれを見るたびに頭の中に疑問符が浮かぶのだった。

 前に行ったダイエットでは、管理栄養士の松本理華氏にさまざまな助言をいただいたが、「極端な食事制限はよくない」というアドバイスが何度かあった。実際のところ、筆者自身もそう感じていたので、「プチ断食でダイエット」のような言葉を見ると、いつも「ほんとかなぁ」というふうに思ってしまう。

 しかし、その一方で筆者は「断食」に何となく興味を持っていた。修行僧、あるいは減量中のボクサーのように、何か1つの道を究める探求者たちが行うものだというイメージがある。ダイエットの道を究めようと(?)している筆者にとって、これは避けては通れない道ではないだろうか。

 というわけで、以前からこのプチ断食でのダイエットをやってみたいと思っていたのだ。

週末に修行開始

 早速、断食ダイエットを始めるところだが、やはり食事を抜くということは思ったよりも体に負担がかかりそうなので、週末の土日を使って断食をすることにした。断食をする期間は土曜日の朝から日曜日の昼まで。断食後は回復食が必要になるということなので、回復食を作りやすい休日の方が何かと便利だと判断した。

 断食をする間は水分のみ。日曜日の夜に回復食として消化のよいものを食べるという形にした。これで1カ月の間、平日は普通に、休日は断食という食生活を続けた。

 以前のダイエットを見てもらうと分かるように、筆者の場合、気を抜くとついつい食事を抜いてしまったり、休みの日は一日中寝ていたので食事をせずに日が暮れたりと食事をしないことが日常的にあったので、1日ちょっとの断食など「楽勝」だ。そう思っていた。確かに1週目の土曜日は……。

意外にきつい断食

 1週目の日曜日。空腹で目が覚める。「よし、朝食を食べよう」といつものように炊飯器に米を入れる。水を入れる段階になって「あ、違う違う」と米を元に戻した。断食していることをすっかり忘れていた。形容しがたい空気が台所に漂う。何ともいえない気持ちを抱えながら冷蔵庫から水を取り出し、感情のまかせるまま一気に飲み干した。おなかはちょっと膨れたが、気持ちは膨れなかった。

 「あーもう、完全に飯を食べる気分だったのに……」。自分が思っている以上に気持ちが落ち込んだ。1回脱力してしまうともうだめだ。体が重い。いや、もともと体は重いのだが……。家の用事を済まそうとしても何となく気分が乗らない1日となった。おなかがすいたら気軽に食べられるという状況で行う断食と、食べてはならんと自分にいい聞かせながらの断食がこうも違うものかと驚く。

 取りあえず、こういうときはそのときの気分にまかせて楽しんでしまうのが一番だ。修行僧にでもなった気分になって、シャワーを浴びてみるなど、常軌を逸脱した行動を取り始めた。

 待ちに待った日曜の夕食。おかゆとお吸い物を作る。空腹は最高の調味料とはよくいったもので、とてもおいしい。「もっと食べたい」。自然とそういう気持ちがわき上がる。しかし、ここで油断してはいけない。我慢できずに食べてしまうと、もう止まらないのだ。

 それを見越して今回は茶碗1杯分の分量でしか作らなかった。

週末恐怖症と思わぬ敵に出くわす

 驚きだらけで終わった1週目。平日になり、普通に食事が取れることに喜びを感じる。ただ、ここで喜びすぎて食べてしまったら終わりだ。しかし、また週末がやってくるのかと思うとどうも気持ちが沈んでくる。いつもならば、休みとなれば、予定がなくともとにかく楽しみでしょうがないのだが……。

 1週目の反省として、おなかがすいてもんもんとしている中で家に引きこもるのがよくない、そう思った。そのため、2週目は外に出て歩くことにした。家から出て数分、自分の愚かさに気が付いた。

 「しまった。カレーのにおいが襲ってくる」

 筆者は、周囲を団地に囲まれたアパートに部屋を借りており、お昼時や夕食時になると各家庭からのおいしそうなにおいが辺りに漂うのである。急いでその場を離れたのだが、どうにもおなかが減ってたまらない。「これは引きこもった方が正解だ」。そう思って3週目と4週目は水を片手に部屋で毛布をかぶっておとなしくしていた。

断食の効果は?

 さて断食の結果だが、1カ月前の体重は、112.5kg。「あれ、前回ダイエット終了時よりも増えてない?」ということに気付いてはいけない。筆者にだって、体重を維持できないことくらいある……。むしろ、維持できないことばかりだ。

 現在の体重は108.9kg。およそ3.5kgほど減っている。それなりにちゃんと体重は減ったようだ。しかし、週末にこれだけ切ない思いをした分、もっと減ってくれないと困ると体重計に表示される数字を見ながらしみじみ思う。

 しかし、断食の効果は体重の減少だけではなかった。断食を始めてから、油っぽいものがあまり食べられなくなった。以前は定食の主菜は量があっても、十分食べることができたのだが、いまは油が強い主菜を食べると胸やけがしてくるようになった。いろんな料理をちょっとずつ食べる方がいいようになってきた。甘いものも同様で、ちょっとクリームが多いと、「うっ」となってしまう。1カ月の断食を経て、体質が変わったのだろうか。

 もっとも、これが断食によるものなのか、これまでのダイエットによるものなのか、一時的に体調を崩してしまっているのか、はたまた加齢によるものかは正確には分からない。ただ、断食を始めてから、この傾向が強く出てきたのは確かだ。

 週末プチ断食によるダイエットは、筆者の肉体にとってはそれなりに効果があることが分かった。しかし、体や精神への負担はそれなりに大きい。体への急な変化も出てきた。来月以降、これがどういう結果をもたらすかは予想がつかない。断食を試す人はくれぐれも注意してほしい。

 それでは、来月はまた新しいダイエット法の結果を皆さんにお伝えします。

関連記事 Index
コンビニランチでも健康を維持しよう!
コンビニデザートでリフレッシュ!

自分戦略研究所、フォーラム化のお知らせ

@IT自分戦略研究所は2014年2月、@ITのフォーラムになりました。

現在ご覧いただいている記事は、既掲載記事をアーカイブ化したものです。新着記事は、 新しくなったトップページよりご覧ください。

これからも、@IT自分戦略研究所をよろしくお願いいたします。