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燃えよダイエット。体重2けたへの道

最終回 上ったり下ったりを繰り返したダイエット坂

千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2008/3/31

  「目指せ! 2けた」を合言葉に日夜努力しているダイエット。前回は食生活を大きく変化させようと食前にキャベツを食べる「キャベツダイエット」にチャレンジした。そこそこの満足度が得られて効果もあったため、引き続きキャベツダイエットは継続中だが、最近、近所のスーパーマーケットで売られているキャベツがなぜか大玉になり、4分の1玉を食べるのが苦しい。そのため、現在は6分の1玉を生で食している。

 以前のダイエットでも同様だったが、食生活を変えると次は運動に目を向けたくなる。春を迎えて体も動かしてほしいといっている気がしてきた。その証拠に、寝ている最中に足がつって、その痛みで目が覚めることがしばしばある。「ちゃんと運動しないと危ない」。体がそういっているのだ。

自宅でできる手軽な有酸素運動を探せ

 では、どんな運動が適しているのかを考えた。以前の記事(「楽に長く」がダイエットのコツ)を参考にすると有酸素運動だ。やはり気温が徐々に上がってきたためか、帰宅する途中でウォーキングやジョギングをしている人をよく見るようになった。しかし、筆者は重度の出不精(notデブ症)である。いったん家に帰ってしまうとなかなか家から出たくなくなる。できれば家にいながら、手軽に有酸素運動ができないものか。

 そんなことを友人に相談してみたところ、教えてもらったのは「踏み台昇降運動」。学生時代の体力測定でやったというイメージしかないのだが、確かにいわれてみるとあれも立派な有酸素運動だ。しかも、家から出なくてもいいうえに、その場で足踏みするような感覚なので、運動のためのスペースがそれほどいらない省スペース運動だ。

 Webで検索すると多くの人が実践している運動のようだ。テレビ番組を視聴しながらでも運動ができるので、「アニメダイエット」というダイエット法を生み出している。

手軽に作れる踏み台

 踏み台昇降をするに当たって、用意しなくてはいけないのが踏み台だ。家に台になりそうなものがなかったので、いらない雑誌を重ねてひもで束ねて周囲をガムテープで補強する。

 何よりも続けやすいことが重要なので、台の高さは明確に「○センチメートル」とは決めずに、作っては5分ほど上り下りを繰り返し、上り下りのしやすさや乗ったときの安定感を確かめながら作成した。最初は週刊少年漫画誌を3冊ほど重ねた高さが、上り下りしやすい高さだった。しかし、安定感に乏しかったため、月間漫画誌を2冊重ねた台を使うことにした。高さはおよそ10〜15cmほど。準備するものは簡単であれば簡単であるほどいい。場所も取らない。

実際にやってみると

 実際に踏み台昇降を行ってみた。筆者は深夜の帰宅が多いので、その時間帯に運動をすることが多くなる。ただ、単純に上り下りをするのも時間がもったいないので、アニメダイエットのように30分番組の開始から終了まで踏み台昇降運動をすることにした。

 運動する際は運動の強度を意識することが重要だ。220から自分の年齢を引いたものが最大心拍数。最大心拍数の60〜80%程度の運動が有酸素運動だ。心拍計を使って常に運動強度を見ながら運動してもよいが、大まかな目安として運動中に軽く人と話せるほどの強度と覚えておいてもいい。筆者は1人暮らしなので、夜な夜な1人でテレビ番組にいちいちコメントしながら、踏み台昇降運動をした。はたからみるとかなり変な人だ。

 踏み台昇降を開始して、4〜5分くらいは楽なもので、「これならいくらでも続けられそうだ」と余裕の状態である。一定のリズムを刻みながら続けることができていた、しかし、10分くらいたつとだんだんとつらくなってくる。それまでとはテレビに向かってしゃべる口数があきらかに減ってくる。それこそ最初は出演者の動作にいちいちコメントしていたのだが、番組が半分終わって、CMに入るくらいには「これは無理かもしれない」という愚痴がもれてしまうようになった。踏み台昇降をこんなに長く続けたことなど記憶の中にない。誰も見ていないので、ちょっとゆっくりとしたペースに変えてみるなど、自分のやりやすいペースに変えることができるのだが、いったんきざみ始めたリズムは崩したくなくなっている。結局30分後には、息も絶え絶えの状態になっていた。テレビへのつっこみも意味不明のもの。

 思った以上にきつい運動で非常に驚いた。完全に踏み台昇降を甘く見ていた。自作の踏み台に向かって、「すいませんでした」と深く頭を垂れるしかなかった。しかし、やればそれなりに慣れるもので、1カ月を経過するくらいになると何とか30分間、踏み台昇降を続けることができるようになった。

思えばダイエットも……

 踏み台昇降をしながら、「思えば僕のダイエットも、踏み台昇降のようなものだった」と感慨深く振り返った。食事内容を見直したり、トレーニングジムの人から効果的な運動方法を教えてもらったりしたが、ちゃんと体重が減ったときもあれば、逆に不注意から体重が増えたこともあった。「こうした上り下りを繰り返しながら、それぞれ自分の目標に向かって頑張るのだ」。自分の体重の増減を眺めながらそういわずにはいられなかった。

こんな階段(あるいは坂)を見るとついつい駆け上がってしまう。ちなみにここは東京都千代田区にある「男坂」

 1カ月の間、踏み台昇降を続けた結果。現在の体重は104.1kg。先月と比べて1kgほどしか減っていないが、以前よりも階段の上り下りが楽になったり、歩いていても体が楽になったような気がしている。運動は、すぐにはダイエットの効果に結び付きにくいが、今後結果が出てくるだろう。

 踏み台昇降をするときに一定のペースを維持しようと思ってしまったためか、移動する途中に階段があるとそのときのペースで上り下りするようになってしまった。それを見ていた友人からは、「何かそのリズムキープが不快」といわれている。

 というわけで、1年以上にわたって続けてきた筆者の連載もここで終了。目標に掲げた2けたの体重には届かなかったことが無念ではあるが、これからリバウンド坂を上らないように十分に気を付けたい。


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