TOEIC335点からの挑戦

超ドメスティックエンジニアがバイリンガルを目指す!
TOEIC335点からの挑戦


第2回 「あんたの場合、英語よりまず日本語」

山本幸志
2008/3/24

いつかは海外で働きたいかも! 超ドメスティックエンジニアの妄想。目指すはTOEIC(まずは)600点。しかし受験の結果は335点だった……。これは、1人のITエンジニアが英語力向上に励み、TOEICで目標点数を達成するまでの物語である(達成するまで続く)。

 前回(第1回「『全国平均より低い人、初めて見た』」)の原稿を提出した際、先輩……いや、いまや恐ろしい担当編集に「面白い。面白いよこれ! 君は意外と賢いね!」といわれ、ついその気になってすぐに2回目の原稿に取り掛かってしまいました(いま思えば、全然褒められている気がしませんが)。

 TOEIC335点という「全国平均より低い」スコア(とスコアレポート)を全国のITエンジニアの皆さんに公開した私は、英会話スクール通いを続けつつ、次のTOEIC受験に向けて準備をしているところです。とはいいながら、実は3月末までに「本業」のIT系でいくつか資格を取らなくてはならず、そちらもかなり大変です……。

TOEICの目安スコアが分かる「CASEC」

 次回のTOEIC受験は、4月か5月を予定しています。335点という新記録を樹立したのは2007年8月の受験時でしたから、8〜9カ月は間が空いてしまうことになります。この間試験のようなものは何も受けなかったのかというとそうではなく、「CASEC」(Computerized Assessment System for English Communication)という試験を受けていました。

 私の通っている英会話スクールでは、学習効果を見る1つの指標としてこのCASECを利用しています。私なりにCASECの特徴をまとめてみますと、以下のようになります。

  1. Web上でいつでもどこでも受験でき、終了後すぐに結果が分かる
  2. 試験時間が短い(40分程度)
  3. TOEIC・TOEFL・英検での目安スコア・目安級が分かる

 1について。英語の試験のほとんどは決まった日程でのみ受験可能で、頻度も月に1回未満ということがほとんどです。そういった中、Webでいつでも受験できるというのは非常にありがたいですね。

 終了後すぐに結果が分かるのも優れた点だと思います。すぐに結果が出ればすぐに次のアクションが取れますし、そもそも結果を何日も待つのは落ち着かないものですから。

 2について。試験は短時間で済むに越したことはありませんよね。でもなぜ、短時間で結果が出せるのでしょう。詳細な説明は公式サイトに譲りますが、私の解釈では次のような仕組みのようです。

 CASECでは、問題を解くうちに出題のレベルが変わっていきます。正解すれば次はより高いレベルの問題が、間違えたらより低いレベルの問題が出題されます。こうして解き進むにつれて自分のレベルに近い問題が出るようになり、結果として精度の高い判定ができるようです。

 3について。いろいろな試験での結果の目安が分かれば、その試験を目指している人の参考になり、便利ですね。私の場合、TOEICのスコアの目安を知ることができます。ただしあくまでも目安で、公式サイトによれば「予想と実際のずれが100点以内におさまる人は全体の約74%程度です」とのことです。

(私の場合)だんだん問題が易しくなるCASEC

 具体的には、どのように試験は進んでいくのでしょうか。私がCASECを受験した際の様子を紹介したいと思います。

 前述したとおり、正解すれば次の問題が難しくなり、間違えたら易しくなる仕組みですので、私のレベルだとだんだん問題が易しくなっていきます。そのため次の問題に進んだ瞬間に「ああ、やっぱり間違えているのか……」と分かります。ふと「あれ、難しくなったかな? 先ほどのは合っていたのか!」と気付くこともあり、一喜一憂できます。これはほかの試験にはない特徴です。

 このような試験ですから、受験中に自分の弱点が分かってしまいます。私の弱点は、もともと分かっていたことではあるのですが、何よりも「語彙(ごい)力がないこと」です。昔から英語が苦手で、英単語を覚えるのも得意ではなかった私の語彙力は、かなり低いレベルかと思います(どのくらい英語が苦手だったか気になる方は、連載第1回をご一読ください)。CASECでは単語を直接入力して答える問題もあり、スペルが分からなければ問答無用で不正解になります。

 実は、2007年8月のTOEIC受験の少し前にもCASECを受験しています。結果は以下のとおりです。

CASEC1回目の結果は416点(2007年6月受験)。TOEICの目安は405点

 この2カ月後に受けたTOEICの結果が335点ですので、「予想と実際のずれが100点以内におさまる人は全体の約74%程度」というように、あくまでも±100点(私の場合、−70点ですね)程度と考えていた方がよさそうです。私自身は、自分がTOEIC慣れしていないこともあって−70点だったのだろうと考えています。

 そしてその後に受験したときの結果は以下のようになりました。

2回目は464点(2007年12月受験)。TOEICの目安は495点

 少しですが伸びました! 前回と同じく−70点とすると、次回の点数は「425点」くらいになるのでしょうか。実際に受験したら比較してみたいと思います。

 それにしても、CASECの受験自体はTOEICよりもはるかに便利です。

 TOEICは年に1〜2回のレベルの測定には向いていると思いますし、私自身英会話スクールに通って英語力の上達を目指し、TOEIC600点(!)を目標にしています。ですが小まめに成果を見る指標にはしづらいと感じています。スケジュールが立てづらく、受験料も安くはないためです。

 CASECはその点、自分の都合のいい時間に受けられますし、料金も比較的手ごろです(英会話スクール経由では2625円でした)。今回は間が半年開いてしまいましたが、本来は3カ月に一度程度の受験が適切ということなので、次回は3カ月でまた受けたいと思います。モチベーションの維持ということでも3カ月くらいがちょうどよいかもしれません。……ということは、今月中でしょうか……。

「筍」と「蛤」の悲劇

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