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第4回 「文法+単語+多読」でリーディング力をアップ

平生宗之
2009/1/14

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単語学習の最高の方法とは?

 「単語は、文脈の中で覚えないと正しく身に付かない。文章を読んで、分からない単語について辞書を引くことで勉強すべきだ」という意見をよく見聞きします。しかしこれには3つの問題があります。

 1つ目は、私たちの頭はそれほど覚えがよろしくないということです。覚えるのが得意な人もいるでしょうが、多くの人にとって、単語というのは辞書を引いて覚えてもすぐに忘れていってしまうものです。「どうして自分はこんなに頭が悪いのか」と悩んでしまうくらい忘れまくるのは、私だけではないはずです。

 1つの単語を覚えるのに辞書を何回も引くのは、非常に効率の悪いことです。そもそも電子辞書にしろ紙の辞書にしろ、同じ単語を繰り返し調べる手間は、学習のモチベーションを奪ってしまいます。

 2つ目は、あまりに分からない単語が多すぎると、本自体を読む気がしなくなってしまうということです。読書に大切なのはリズムです。1ページ読むために辞書を10回も引いているようでは、時間がかかりすぎ、文章の内容を楽しむことができません。楽しめなければ持続して読むことは難しく、挫折してしまう可能性が高いでしょう。まずは語彙(ごい)をある程度のレベルに持っていかないと、読書もままならないことになります。

 3つ目は、単語を覚える際、発音も一緒に身に付けた方がよいということです。本の中で初めて単語と出合うのでは、発音を認識しないまま意味だけを覚えてしまうことになりかねません。綴りと意味のみではなく、綴りと音と意味を頭の中で一緒にしておかないと、リスニング(会話)で使えない単語になってしまいます。

 上記をまとめると、単語学習の最高の方法は、

  1. 覚えていない単語を容易に繰り返し学習でき

  2. 辞書を引くわずらわしさがなく

  3. 発音も同時に身に付き

  4. 文脈での使われ方が身に付く

という条件を満たす方法ということになります。

TLTソフトのススメ

 TLTソフトでは、中学レベルの基礎単語を含まない単語が、発音付きで3000個用意されています。1度間違えた単語は、最低5回はランダムに出題され続けます。効率良く短期間で学習するのに向いています。

 しかしTLTソフトを持ってしても、一度完了しただけでは、単語の定着は完ぺきにはなりません。私自身、間違えた単語が嫌というほど繰り返されるTLTソフトで覚えた単語でも、数カ月たつと結構な数を忘れてしまいます。

 そこで、時々ソフトを再インストールして学習履歴を消し、最初からやり直すということをして、自らの単語レベルを維持しています。いったん完了したものをやり直す場合は、初回より間違える単語が少ないので、それほど時間をかけずに終わらせることができます。

 最初に覚えたときは、1000単語覚えるのにおそらく30時間くらいかかりましたが、復習する際には3時間弱で完了します。「30時間で1000単語」についても、まったく知らない単語を覚えたにしては、かなり効率的に学習を行えていると思います。

 実は私はTLTソフトの3000単語をいまだ完了していません(2008年12月現在)。2000単語を完了した時点で3000単語に進むのをやめ、2000単語を繰り返し復習するようになりました。

 そのため、リーディングセクションはまだ満点ではありません。しかしそれでも、単語による失点は20点程度(Official Score Certificate[公式認定証]からの推測)です。とにかくTLTソフトの単語を3000個やり遂げれば、TOEICレベルではまったく困らないレベルに到達するといえると思います。

最新版のTLTソフト

TOEIC TEST対策TLT Soft」は、CD-ROM8枚組

 もしもTLTソフトの購入を検討するのであれば、eラーニング版ではなくCD-ROM版がお薦めです。eラーニングの体験版も試してみたのですが、私が利用している旧CD-ROM版と比較してもキーボード入力への反応が遅く、例文の音声が終了するまで入力を受け付けないなど、効率良くリズム良く学習するのに不向きだと感じました。

 この記事を執筆するに当たって、最新のCD-ROM版TLTソフトを試してみました。

 最新のCD-ROM版で見られた大きな進歩は、日本語から英語への翻訳の演習が追加されていた点です。以前のバージョンでは簡易的な演習しかできませんでした。使っていて不満だった点が1つ解消されました。英語から日本語に翻訳する演習だけでなく、日本語から英語に翻訳する演習もできる方が、単語の定着に有効であると思います。

 さらに例文演習という、短文の中の欠けている単語を日本語訳を参考に埋める演習が追加されました。「文脈における単語」を身に付けるのに役立つと感じました。TOEICの点数向上に直接結び付くものではありませんが、英文を書く際、英語を話す際の語彙を増やせると思います。

 総合的に、私が使用した以前のバージョンより強化されていると感じました。

文法と単語を身に付けたら、「多読」でリーディング力を磨こう

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