ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座

第11回 Cisco IOSモードの設定

ゴールデンフォレスト株式会社
2008/7/10

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本連載では、シスコシステムズ(以下シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNA(Cisco Certified Network Associate)を解説します。CCNAは、2007年12月に改訂されたばかりで、2008年1月現在、新試験の情報がまだ少ない状況です。よって本連載は、改訂前の試験(640-801J)で解説をしますが、新試験の解説が可能になり次第、新試験(640-802J)も含めて解説していきます。

 前回「シスコ ソフトウェアの基礎」に続き、シスコシステムズの制御用OSであるCisco IOSについて学習します。

ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座 各回のインデックス
第1回 新CCNA試験について知ろう
第2回 ネットワークのABC、OSI参照モデルとプロトコル
第3回 データはどうやって伝わるの?
第4回 LANの基礎を丸かじり
第5回 データ同士の通せんぼ――コリジョンてなぁに?
第6回 TCP/IPを制するものはネットワークを制す
第7回 TCPで、確実&効率よくデータを送受信しよう
第8回 サブネットマスクの計算をマスターする
第9回 ネットワーク部とホスト部の境界、クラスフルとクラスレス
第10回 シスコ ソフトウェアの基礎
第11回 Cisco IOSモードの設定

Cisco IOSのモード

 Cisco IOSでは、セキュリティ機能として「ユーザーモード(ユーザーEXECレベル)」と「特権モード(特権EXECレベル)」の2つのアクセスレベルがあります。ユーザーモードでは、基本的なモニタコマンドだけを使用できます。特権モードでは、すべてのルータコマンド(設定や管理など)にアクセスすることができます。

 詳細な設定を行うには、「グローバルコンフィグレーションモード」と「特定コンフィグレーションモード」を使用します。ルータに名前を設定したり、パスワードを設定するには、特権モードからグローバルコンフィグレーションモードに移行します。特定のポート(インターフェイスやコントローラなど)を設定するには、特定コンフィグレーションモードを使用します。

 ルータが起動した直後はユーザーモードです。特権モードに移行するには、enableコマンドを使用します。ユーザーモードではプロンプトに「>」が含まれ、特権モードでは、プロンプトに「#」が含まれています。記号の前に表示されるのはルータに設定したホスト名です。

Router>enable
Router#

 特権モードからユーザーモードに戻るには、disableコマンド、ログアウトするにはexitコマンドを使用します。

Router#disable
Router>

 グローバルコンフィグレーションモードに移行するには、特権モードにてconfigure terminalコマンドを使用します。グローバルコンフィグレーションモードではプロンプトに「(config)#」が含まれます。

Router>enable
Router#configure terminal
Router(config)#

 グローバルコンフィグレーションモードから特権モードに戻るには、exitコマンドを使用します。直接ユーザーモードに戻ったり、ログアウトすることはできません。

Router(config)#exit
Router#

 インターフェイスの特定コンフィグレーションモードに移行するには、グローバルコンフィグレーションモードにてinterfaceポート コマンドを使用します。

Router(config)#interface FastEthernet 0/1
Router(config-if)#

 特定コンフィグレーションモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻るには、exitコマンドを使用します。endコマンドを使用すると特権モードに戻ることができます。グローバルコンフィグレーションモードと同様、直接ユーザーモードに戻ったり、ログアウトすることはできません。

Router(config-if)#end
Router#

図 Cisco IOSのモードの遷移
※クリックで拡大

  確認問題1

問題

 Cisco IOSの設定モードに関する説明として正しいものを2つ選択しなさい。

  a.特定コンフィグレーションモードでexitコマンドを使用するとログアウトする

b.ユーザーモードから特権モードに移行するにはenableコマンドを使用する

c.ルータのホスト名を変更するには、特権モードを使用する

d.特権モードでは、プロンプトが「Router#」になる

e.グローバルコンフィグレーションモードでは、プロンプトが「Router(config-if)」になる

正解

 b、d

解説

 ルータの起動時にPOSTやCisco IOSの読み込みが終了するとユーザーモードで起動されます。ユーザーモードでは、「Router>」のように、ルータに設定したホスト名に続けて「>」プロンプトが表示されます。ユーザーモードから特権モードに移行するには、選択肢bのとおり、enableコマンドを使用します。

 特権モードの場合、選択肢dのとおり、「Router#」のように、ルータに設定したホスト名に続けて「#」プロンプトが表示されます。特権モードからユーザーモードに戻るにはdisableコマンドを使用します。ルータのホスト名を変更するには、選択肢cと異なり、グローバルコンフィグレーションモードを使用します。特権モードでconfigure terminalコマンドを入力してグローバルコンフィグレーションモードに移行すると、「Router(config)」というようにルータに設定したホスト名に続けて「(config)」プロンプトが表示されます。選択肢eの「Router(config-if)」というプロンプトは、特定コンフィグレーションモードのプロンプトです。

 インターフェイスを設定する場合、グローバルインターフェイスモードにてinterface ポートコマンドを入力するとインターフェイスの特定コンフィグレーションモードに移行します。特定コンフィグレーションモードでexitコマンドを入力するとグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。グローバルコンフィグレーションモードや特定コンフィグレーションモードから直接ログアウトすることはできません。選択肢aのようにexitコマンドでログアウトできるのは、ユーザーモードか特権モードの場合です。

コマンド入力サポート機能

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