
第4回 OSPFのエリアの種類
内藤佳弥子(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2012/4/26
| 本連載では、シスコシステムズ(以下、シスコ)が提供するシスコ技術者認定(Cisco Career Certification)から、ネットワーク技術者を認定する資格、CCNP(Cisco Certified Network Professional)のうち、【642-902 ROUTE】を解説します。 |
今回はOSPFにおける、さまざまな「エリア」を紹介します。標準エリア、バックボーンエリア以外のエリアを使用することで、リンクステートデータベースや、ルーティングテーブルのサイズを縮小して、ルータのCPUやメモリの負荷を低くすることができます。
■ OSPFエリアの種類
OSPFには、「バックボーンエリア」「標準エリア」「スタブエリア」「トータリースタブエリア」「NSSA(Not-So-Stubbyエリア)」「トータリーNSSAエリア」という6種類のエリアがあります。図1では、例えばエリア1を、スタブエリア、トータリースタブエリア、NSSA、トータリーNSSAエリアなどに設定できます。
![]() |
図1 さまざまなエリア構成 |
●バックボーンエリア
複数のエリアでOSPFを動かす場合、必ずバックボーンエリアが必要です。ほかのエリアはバックボーンエリアに物理的に接続している必要があります。エリア間のトラフィックは必ずバックボーンエリアを通過します。バックボーンエリアのエリア番号は0と決まっています。LSAタイプ1〜5が転送されます。●標準エリア
バックボーンエリアではない通常のエリアです。LSAタイプ1〜5が転送されます。
●スタブエリア
| エンジニアライフ コラムニスト募集中! |
あなたも@ITでコラムを書いてみないか 自分のスキル・キャリアの棚卸し、勉強会のレポート、 プロとしてのアドバイス……書くことは無限にある! コードもコラムも書けるエンジニアになりたい挑戦者からの応募、絶賛受付中 |
標準エリアをスタブエリアとして構成できます。スタブエリアは、非OSPFドメインのネットワークアドレス情報を伝えるLSAタイプ5が転送されません。非OSPFドメインのネットワークアドレス情報はABRによりLSAタイプ3で、デフォルトルートが伝えられます。ASBRは配置することはできません。LSAタイプ1、2、3が転送されます。
●トータリースタブエリア
スタブエリアよりも、さらにエリア内に転送されるLSAを減少できます。LSAタイプ5が転送されないのに加えて、ほかのエリアのネットワークアドレス情報を伝えるLSAタイプ3は個別に転送されず、ABRによりデフォルトルートが伝えられます。デフォルトルートはLSAタイプ3で転送されます。ASBRは配置することはできません。LSAタイプ1〜3が転送されます。
●NSSA(Not-So-Stubbyエリア)
NSSAはASBRを配置できるスタブエリアです。非OSPFドメインのネットワークアドレス情報はABRによりLSAタイプ3で、デフォルトルートが伝えられます。
NSSA内のASBRは、非OSPFドメインのネットワークアドレス情報をタイプ7LSAでNSSA内にフラッディングします。タイプ7LSAはNSSA内だけにフラッディングされるので、NSSA内のABRは、タイプ7LSAをタイプ5LSAに変換して、バックボーンエリアに転送します。
ただし、デフォルトルートは自動的にアドバタイズされないので、明示的に設定する必要があります。LSAタイプ1〜3、7が転送されます。
●トータリーNSSA
ASBRを配置できるトータリースタブエリアです。ほかのエリアのネットワークアドレス情報は個別に伝えられず、ABRによりデフォルトルートが伝えられます。デフォルトルートは自動的にアドバタイズされます。
NSSAと同様、タイプ7LSAが転送されます。NSSA内のABRは、タイプ7LSAをタイプ5LSAに変換して、バックボーンエリアに転送します。LSAタイプ1〜3、7が転送されます。
|
|
スタブエリアに存在するLSAタイプを、次の選択肢の中から1つ選択しなさい。
- タイプ1
- タイプ2
- タイプ3
- タイプ4
- タイプ5
|
a、b、c
|
正解はa、b、cのタイプ1〜3です。LSAタイプ4、5はABRでブロックされます。
| さまざまなエリアにおけるOSPFルータの設定 |
|
|
| スキルアップに役立つ問題を無料で出題 | |
| ITスキル研修4000件、最新情報の検索できます |
キャリアアップ
・ケ・ュ・チマツ、クヲオ貍シ・ケ・ン・・オ。シ
- - PR -
イベントカレンダー
転職/派遣情報を探す
**先週の人気講座ランキング**
〜 Android編 〜
スキル創造 News4/25 18:52 更新
「ITmedia マーケティング」新着記事
ソーシャルメディア対応CRMと従来型CRM、3つの違いとは?
現在中小企業のビジネスコミュニティの中で、「最新型のソーシャルCRM対従来型CRMのどち...
OWASYS、Twitter管理クラウドサービス「ツイ助。」に、つぶやきクリック数を解析する新機能を追加
OWASYSは5月20日、同社が開発/運営するTwitter管理クラウドサービス「ツイ助。」に、つ...
CyberZ、スマホ広告効果測定ツール「Force Operation X」、世界250カ国対応のグローバルワンSDK提供開始
サイバーエージェントの連結子会社であるCyberZは5月16日、スマートフォン広告向けソリュ...


シリコンバレーエンジニアの人件費が高騰、その背景とは