CompTIA Network+
2004/2/28
Network+(ネットワーク・プラス)は、CompTIAが認定を行っている非ベンダ資格の1つ。1999年にスタートしたが、日本語版は2002年4月に改定された。本認定資格は、ネットワーク技術業務に携わる職種において、“実務基盤”として共通・必須とされる技術知識、スキル、問題解決能力が問われる。
受験資格としては、CompTIA A+(以下、A+)の資格などは必要ない。ただし、A+レベルの知識を持ち、ネットワークサポートなどの実務経験を最低9カ月以上有していることが望ましいとしている。Network+(試験番号:N10-002)に合格することで資格が認定される。
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表1 CompTIA Network+の試験情報 |
■試験内容
試験で問われる主な内容は、下記のとおりである。見ると分かるように、ネットワークの基礎知識などのほか、障害対応や実際の設定など、具体的な対応能力が重視されている。
- 主なネットワーク技術知識と適切な設定、選択
- あるネットワークシナリオを想定した場合の実行やその影響の予測
- あるネットワーク構成を想定した場合の、設定の選択
- あるトラブルシューティングシナリオを想定した場合の、適切な行動の選択
- あるトラブルシューティングシナリオを想定した場合の、障害の原因の確認
- 特定のパラメータを想定した場合の、接続設定について
- あるワイヤリングタスクを想定した場合の、適切なツールの選択
- あるトラブルシューティングシナリオを想定した場合の、一般的なトラブルシューティング方法に基づく一連の適切な行動の選択、など
実際の出題内容と出題比率は次のとおり。ただし、出題比率はおよその目安であって、常にそのとおりに出題されるわけではない。詳しい出題範囲などについては、CompTIAのNetwork+のWebページにPDFファイル(英語版と日本語版)が用意されているので、そちらをダウンロードしてほしい。
試験分野
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出題比率
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メディアとトポロジー | 20% |
プロトコルとスタンダード | 25% |
ネットワークの実行 | 23% |
ネットワークサポート | 32% |
■ほかの認定資格試験を受ける際の特典
本資格に合格することで、次のベンダ資格の試験が免除される。
・マイクロソフトのMCSA(Microsoft Certified System Administrator)では、選択科目4科目中1科目が免除される。ただし、Network+のほか、CompTIA A+も取得しておく必要がある。
・ノベルのCNE(Certified Novell Engineer)では、必修の5科目中の「565J ネットワーキングテクノロジー」試験が免除される。
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