Linux技術者認定試験(LPIC) レベル1(Linux Professional Institute level1)@IT自分戦略研究所 資格辞典

» 2011年10月31日 00時00分 公開

概要

 Linux技術者認定試験(LPIC)とは、エルピーアイジャパンが実施するLinux技術者のスキルを認定する資格。世界共通の国際認定制度である。

 技術者のスキルに応じた、レベル1〜レベル3までの3段階のレベルを設けている。

 レベル1は、実務で必要なLinuxの基本操作とシステム管理ができるエンジニアとして認定する。Linuxサーバ環境の構築・運用・保守をするための基本的な操作を問う。

 試験は、コンピュータを用いたCBT方式とペーパーテスト(団体受験用)がある。 問題は、マウスによる選択方式がほとんどだが、キーボード入力問題も多少、出題する。実技や面接はない。

 試験時間は「101試験」「102試験」ともに90分。試験料はそれぞれ1万5750円。

合格条件

 「101試験」と「102試験」の2試験に合格すること。合格の順番は問わないが、両試験を5年以内に合格しなければならない。

試験内容

●101試験

  • システムアーキテクチャ
  • Linuxのインストールとパッケージ管理
  • GNUとUNIXのコマンド
  • デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準

●102試験

  • シェル、スクリプト、およびデータ管理
  • ユーザーインターフェイスとデスクトップ
  • 管理業務
  • 重要なシステムサービス
  • ネットワークの基礎
  • セキュリティ

資格の有効期限

 LPICは、「認定日から5年以内」という期限がある。期限内に再認定の手順を踏むことで、「ACTIVE」な認定ステイタスを維持できる。再認定のためには、認定レベルの最新バージョンの試験を受験し、合格することが必要。なお、期限を過ぎると認定ステイタスが「INACTIVE」となるが、資格が無効になるわけではない。

※ACTIVEとは……「有意性あり=現役」であること意味する。資格が「INACTIVE」になるとはすなわち、過去にはスキルを保有していたが、今はそのスキルが現役のシステム設計・開発・維持にマッチしないことを意味する。

 「レベル1と2」など、複数レベルのLPIC認定を所持している場合、上位レベルの認定日から5年以内に、上位レベルの試験を受験し再認定を受けると、下位も合わせて再認定される。その後5年間は、保持するすべてのレベルが「ACTIVE」となる。

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