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就活で使える IT業界マップ

第12回 IT業界職種カタログ(8)ITエデュケーション


柳哲雄(野村総合研究所)
2010/3/11

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■ エンドユーザーや技術者の育成を担う重要な職種

 ITエデュケーションは、主にソフトウェアベンダやその販売代理店、パートナー企業で活躍する職種である。ソフトウェア製品のトレーニングを提供するのがミッションだ。具体的な業務内容としては、以下の3つが挙げられる。

「トレーニングの提供」は
ソフトウェア製品シェア拡大の
重要な戦略の1つ
  1. インストラクター:トレーニング受講者に対して実際にトレーニングを行う仕事

  2. 企画・開発:トレーニングコースの教材やエクササイズの企画・開発を行う仕事

  3. トレーニング教材の作成:コースの教材を作成する仕事

 ITエデュケーションは、ベンダ企業にとって、ソフトウェア製品のシェア拡大のために欠かせない戦略の1つになっている。そのため近年、各企業とも積極的にエンドユーザーや技術者育成を目的に、理解しやすいトレーニングコースやドキュメントの充実に力を入れている。

 トレーニングコースの対象者も、

  • 業務システムの社内教育

  • 汎用業務パッケージソフトウェアの社外教育

  • 技術者向けのテクニカルトレーニング

など、多岐にわたってきている。

■ 「システムがどう役立っているか」を肌で感じられる仕事

 ITエデュケーションはシステム開発の現場そのものとは異なり、「提供したシステムが顧客のビジネスにどのように役立っているのか」を最も近くで感じられる仕事である。これは、システム開発時には実感できない、ITエデュケーションならではの醍醐味(だいごみ)だ。

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 また、顧客が“本当に”内容を理解したときに見せる表情がある。それを見たときが、この仕事をしていて良かったと思える瞬間である。仕事を続けていると、言葉がなくとも、「理解した瞬間」が表情で分かるようになる。

■ ITエデュケーション企画・開発担当者の1週間

 ITエデュケーションの典型的な1週間を紹介する。例として挙げているのは入社10年目の社員だ。入社以来、証券会社関係のシステム開発を経験し、数年前からは顧客企業の社内ユーザー向けITエデュケーションの企画・開発を担当している。

曜日 主な会議 会議以外の主な活動内容
月曜 研修講師との最終打ち合わせ トレーニング教材作成
火曜 直前リハーサル トレーニング教材作成
水曜 部定例(部内での情報共有) 現地での研修準備
木曜 研修(1日目) 研修サポート
金曜 研修(2日目) 研修サポート

■ 必要なスキルは?

 ITエデュケーションの仕事には、論理的にストーリーを追って物事を説明するスキルが要求される。

 「教育」という業務内容がメインとなるため、どのように説明すると相手に理解してもらえるか、システムを利用する人の立場に立って考えられることが重要である。

■ ITエデュケーションに向いているのはどんな人?

 ITエデュケーションという仕事は、「人を助けるのが好き」な人に向いている。特に、他人が喜んでくれることで自らのモチベーションを高められたり、自分が知っていることを他人に教えたいという人には最適だ。

 また、「教える」だけでなく、分からないところがどこなのかを「聞く」ことも重要であるため、「人の話を聞くのが好き」という人が望ましい。

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筆者プロフィール
柳哲雄(やなぎてつお)

1990年、野村総合研究所に入社。日系大手証券会社のグローバルシステム基盤全般を担当し、その経験を踏まえてシステムコンサルタントに。現在は、幅広い業種のIT部門に対して、システム基盤分野での提言活動を行っている。

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