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企画:アットマーク・アイティ 人財局

 

 サーバサイドJavaの全体像を理解するために最適な新資格「Sun Certified Web Component Developer」が、サン・マイクロシステムズから発表された。すでにサーバサイドJavaで開発を行っているエンジニアならばその知識の再整理とスキルの証明のために、これからサーバサイドJavaを学びたいと考えるエンジニアには、学習のマイルストーンとして資格取得を目指してはどうだろうか? 「Sun Certified Web Component Developer」の概要と具体的な学習方法を伝授しよう。

■高まるサーバサイドJavaへのニーズ

 2002年3月にアットマーク・アイティが行った「第5回 Java Solutionフォーラム読者調査」において、Javaによる開発で活用する技術を質問したところ、JSPやサーブレット(Servlet)が圧倒的に多く、その後にJavaBeansが続くというような結果となった(図1)。1995年に米サン・マイクロシステムズがJavaを発表して以来、1999年のJava 2 Platform Enterprise Edition(J2EE)の発表を経て、Javaテクノロジは単なるプログラミング言語から、企業システムを支える基盤技術へと発展してきた。

 ITエンジニアの身に付けるべきスキルもこれとほぼ同じような動向を示し、現在Javaエンジニアに求められるスキルはプログラミングにとどまらず、サーブレットやJSPを利用したサーバサイドの技術、「サーバサイドJava」へと移行してきた。冒頭に紹介した調査結果もそれを物語っているようだ。Javaエンジニアとして活躍していくためには、サーバサイドJavaのスキルを体系的に身に付ける必要があるわけだ。

図1 Java開発で活用しているのは、サーバサイドJavaの技術が圧倒的に多い(@IT「Java Solution」フォーラム 第5回読者調査 2002年3月実施 回答数=383)

サーバサイドJavaの新たな資格が登場

 過酷な業務に追われているエンジニアにとっては、新しいスキルを習得しようと思っても「時間がない」というのが本音だろう。そこで、短期間に効果的な学習方法として、サーバサイドJavaに関する資格取得を目指すのはいかがだろうか。目標が明確になるだけでなく、資格取得に向けた学習をすることで、自然と体系的な知識が身に付けられる。

 サン・マイクロシステムズが2002年9月から開始する新しい認定資格「Sun Certified Web Component Developer」は、そうした体系的な知識を身に付けるうえで注目したい資格となりそうだ。この資格は、JavaでのWebアプリケーション開発の基礎を網羅した、「サーバサイドJavaへの入り口」となる資格。これまでJ2SEプログラミングしか経験したことのないエンジニアが、JavaでのWebアプリケーション構築の基本を身に付けたい場合、学習の指針となる資格といえる。

 試験はオンラインで実施され、サーブレットやJSPの基礎知識や概念の理解を問うものを中心に、選択式で約60問が出題される(解答時間90分)。しかも、Java技術の最新動向、開発現場でのニーズに合った問題をもフォローし、「単なる肩書き」ではなく、取得することに意味のある資格となっている。ちなみに合格ラインは、正答率65%程度以上と予測される。合格ラインからも、ある程度学習すれば、合格しやすい資格ということが分かるだろう。

 このSun Certified Web Component Developer認定資格だが、これからサーバサイドJavaを目指すエンジニアのためだけにあるわけではない。サーバサイドJavaの知識を身に付け、すでに開発経験のあるエンジニアにも、資格取得を目指してもらいたい。なぜなら、すでに身に付けているサーバサイドJavaの知識・経験が偏っていないか、全体のアーキテクチャをきちんと把握したうえで業務に活用しているかどうかを、体系的に整理し直すことができるからだ。そうしたエンジニアには、次のステップに踏み出すためにも、ここで知識を整理し、さらに欠けている知識がないか試してみることをお勧めする。

Sun Certified Web Component Developer予想問題

 ここで、Sun Certified Web Componet Developer認定資格では、どのような知識を理解しておけばいいのか、予想問題を紹介しよう。正解は本記事の最後に掲載しているので、確認してほしい。※実際の試験の回答形式は、選択式です。

1.
サーブレット初期化パラメータを取得するメソッドは何か?
2.
web.xmlの中で、サーブレットを設定するタグは何か?
3.
web.xmlの中でイベントのリスナ・インターフェイスを指定するタグは何か?
4.
インターフェイスで提供されているメソッドで、セッション・オブジェクトにオブジェクトを格納するためのメソッドは何か?
5.
HttpSessionインターフェイスで提供されているメソッドで、セッション・オブジェクトの持続時間を設定するメソッドは何か?
6.
web.xml タグの中で、“BASIC”“DIGEST”“FORM”“CLIENT-CERT”を指定する認証用のタグは何か?
7.
シングルスレッドモデルのサーブレットを作成する際に、必要なインターフェイスは何か?
8.
JSPページ内で式を記述する際のタグを記述せよ。
9.
pageディレクティブタグで、パッケージをインポートする属性は何か?
10.
JSPの中で、JavaBeansのインスタンスを獲得する、アクションタグは何か?
11.
TLDファイルの中で、<taglib>タグに指定する、カスタムタグの定義を行うタグは何か?

■一新されたサンのJavaテクノロジ資格体系

 サン・マイクロシステムズでは、アーキテクト(設計者)向けの資格を改定し、名称も新たに「Sun Certified Enterprise Architect for J2EE」として提供開始する。サーバサイドJavaとアーキテクト向けに、新たに2つの認定資格を開始するで、サン・マイクロシステムズの資格体系は、プログラマ向けの「Sun Certified Programmer for the Java Platform」と、サーバサイドJavaへの入り口となる「Sun Certified Web Component Developer」をベースに、より高いレベルでの実装を目指すエンジニアには「Sun Certified Developer for the Java Platform」を、アーキテクト向けには「Sun Certified Enterprise Architect for J2EE」を提供する体制が整うこととなる(図2)。

図2 サン・マイクロシステムズのJavaテクノロジ資格体系

認定資格取得に向けた学習方法とは

サン・マイクロシステムズ
サン・エデュケーション・サービス本部
カリキュラム部
隈元 吉紀氏
プロフィール1975年東京都出身。アプリケーション開発ベンダでCASEツール、C++、VisualBasic、RDBMS(DB2、SQL Server、Oracle)などを駆使し、手続き型開発を行っていたが、オブジェクト指向に着目。その後、オープン系システム上で在庫・販売・海外物流管理など基幹アプリケーションの開発に従事したのち、2001年サン・マイクロシステムズに入社。オブジェクト指向を使用した分析・設計や、J2EEアプリケーションのアーキテクチャ設計を中心としたコースの講師を担当。

 サーバサイドJavaの知識を体系的に身に付け、Sun Certified Web Component Developer試験に合格するには、どのような学習をすればいいのだろうか。サン・マイクロシステムズでコースウェアの開発を手がけ、自らも講師を務める隈元吉紀氏は、「まずは、言語を押さえプログラミングができることは大前提。次に、サーブレットとJSPとの相補点や相違点を明確にすること。そして、セッション管理など、Webアプリケーションに不可欠な知識を身に付けていくことです。学問に王道なしといいますが、この資格取得についても同じことがいえます。サーバサイドJavaについて体系的に学習しておかないと合格できないでしょう」とアドバイスする。

 このような学習を実践するために、サン・マイクロシステムズが用意したトレーニングコースに参加するのもいい。Sun Certified Web Component Developer取得に向けた推奨コース「サーブレット/JSPを使用したWeb Component開発」では、J2SEやJ2MEのプログラミング経験しかないないエンジニアでも、Webアプリケーションの開発に必要なサーバサイドJavaの知識を無理なく習得できるようになっている。

 また、エンジニアとしても豊富な経験を持つ隈元氏は、JavaエンジニアがWebアプリケーション開発で陥りやすい点について、「サーブレットでもJSPでも、実際には同じようなシステムを構築できる。だからこそ、JSPとサーブレットの違いを明確に理解し、システム要件ごとに最適な技術を選択できる判断力が必要。さらに判断力を身に付けるには、サーバサイドJavaに関する体系的な知識を習得すること」と指摘する。

 体系的な知識がないままに、自己流でWebアプリケーションを開発しているエンジニアは多いだろうし、実際それでも動作するシステムは開発できる。しかし体系的に学習することで、サン・マイクロシステムズが推奨する標準的な手法を身に付けることができ、さまざまなWebアプリケーションを開発する応用力が付くという。隈元氏は、「Sun Certified Web Component Developer」について、「実は現場の“たたき上げエンジニア”にこそ受けてほしい。資格取得に向けた体系的な学習を通じて、経験だけでは得られなかった包括的な知識を補強し、顧客からのどんな要求にも応えられるサーバサイドJavaエンジニアになっていただきたい」と語った。

自習するための教材紹介

 サーバサイドJavaを体系的に学習したい、「Sun Certified Web Component Developer」の資格取得を目指したいエンジニアのために、ここでは効果的な自習学習教材を紹介しよう。

 まずは米サン・マイクロシステムズのWebサイト。「java.sun.com」なら、Javaテクノロジの最新情報をキャッチできる(画面)。重要なページは日本語化されているので、英語の心配も不要だ。

画面 重要な情報は日本語化されているWebサイトの「java.sun.com」(画面をクリックすると、拡大して表示されます)

 参考書に関しては、本記事執筆時点では、「Sun Certified Web Component Developer」に関する書籍は出版されていないが、既存の書籍でも試験対策に使えるものがある。推奨する書籍は以下の3冊だ。

10日でおぼえるJSP/サーブレット入門教室

山田祥寛著
翔泳社
2002年5月
ISBN4-7981-0189-3
2800円


 サーブレットとJSPを単純かつ簡潔に紹介しているので、初心者でも理解しやすい。1日に3〜4レッスンこなしていって、10日間で基礎の基礎を習得しようという構成。練習問題付き。
コア・サーブレット&JSP

マーティ・ホール著、岩谷宏訳
ソフトバンクパブリッシング
2001年1月
ISBN4-7973-1431-1
4200円


 サーブレットとJSPを中心に解説されている参考書。サーブレットとJSPに関する簡易リファレンスが付属する。
モア・サーブレット&JSP

マーティ・ホール著、岩谷宏訳
ソフトバンクパブリッシング
2002年7月
ISBN4-7973-1989-5
5200円


 JSPプログラミング即席入門といった基礎から、サーブレットとJSPの新バージョンの新しい機能、タグライブラリの新しい機能など、Javaによる高度なWebアプリケーションの開発手法を学習できる。

表紙下にあるボタンをクリックすると、オンライン書店で、その書籍を注文することができます。詳しくはクリックして表示されるページをご覧ください。


予想問題の正解
1 getInitParameter()メソッド 7 SingleThreadModel
2 <servlet>タグ 8 <%= %>
3 <listener>タグ 9 import
4 setAttribute()メソッド 10 <jsp:useBean>タグ
5 setMaxInactiveInterval()メソッド 11 <tag>タグ
6 <auth-method>タグ  

 
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認定試験申込方法

サン認定資格 FAQ

資格の取得方法は?
認定試験を受験ください。試験はアール・プロメトリック社の認定試験会場で行われます。
試験問題は選択式80問から120問で、試験時間は90〜120分です。試験終了後、すぐに結果が分かります。認定資格が有効になるのは、試験合格日(つまり試験受験日)からとなります。

トレーニング受講は必須か?
必須ではありません。
各認定資格では、必要な知識と経験など詳しい試験の目標が示されますので、必要に応じて市販の書籍などを使って学習してください。
ただし、各認定資格ごとに関連するトレーニングコースがあり、認定資格の求めるレベルまで効率的にスキルアップすることができます。

試験の申込方法は?
認定試験の申し込みは、サン・エデュケーション・サービスで行ってください。詳しくはサン・エデュケーション・サービスのサイトをご覧ください。

試験に合格するとすると何が提供される?
試験に合格すると20営業日以降に、Congratulations Letter、認定証、ピンバッジなどが入った認定パッケージが米サン・マイクロシステムズから送付されます。

Sun認定のロゴは使える?
Sun認定 Programmer、Sun認定 Developer、Sun認定 Web Component Developerのいずれかの資格を取得した方には、認定資格オリジナルのロゴの使用が許諾されます。
ロゴの入手は、合格後送付される認定パッケージに同梱されているライセンス契約に署名し、米サン・マイクロシステムズに送る必要があります。ロゴは米サン・マイクロシステムズからの発送となりますので、到着まで1カ月程度かかります。

認定資格の有効期限は?
ありません。
一定バージョンに対する一定レベルの認定を取得すると、認定資格は、そのバージョンとレベルに対してのみ将来にわたり有効です。

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