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企画:アットマーク・アイティ 人財局

 
技術力を問われるネットワークエンジニアと
進化したMCPプログラム

技術者必須ともいえるMCP資格は、時代の要請に応じて柔軟に進化し続けている。MCSA資格の新設と有効期限の方針変更もその表れの1つである。では、具体的に何が変わったのだろうか?

★@IT読者の、MCSA取得トレーニングコース「2125:Microsoft Windows 2000ネットワーク環境の管理」受講モニターレポートをこのページの最後に掲載しました。 2002/8/22

INDEX
いま市場が求めているのは「ネットワークエンジニア」
資格取得者の増加が希少価値を下げる
新設された中間資格「MCSA」
有効期限に対する方針変更が生むメリットとは?

いま市場が求めているのは「ネットワークエンジニア」

 企業規模や業種を問わず、IT部門の中心として活躍しているネットワークエンジニア。インターネットを介した企業間取引が本格化するにつれて、情報をいかに迅速に有効活用できるかが企業の盛衰を左右する現在において、ネットワークの運用・管理といった重要な職務を担うエンジニアである。企業は即戦力となるネットワークエンジニアを探し求めており、転職市場は引き続きネットワークエンジニアの売り手市場である。

 一方、エンジニア側もネットワーク関連のスキルアップに高い関心を持っていることがうかがえる調査結果がある。@ITが2001年7月に行った読者調査において、今後スキルアップを希望する分野として「ネットワーク」を挙げる読者が最も多かったのだ。

図1 スキルアップを希望するIT分野
    (2001年7月、有効回答数145、@IT調べ)

 このように、ネットワーク分野に対して企業側・エンジニア側共に高い関心を持っている。このトレンドにマイクロソフトも対応すべく、MCPプログラム(Microsoft Certified Professional Program:マイクロソフト認定技術資格制度、以下MCP)に新しい資格であるMCSA(Microsoft Certified Systems Administrator:マイクロソフト認定システムアドミニストレーター)を追加した。

資格取得者の増加が希少価値を下げる

図2 MCP資格保持者推移
    (2002年2月現在。マイクロソフト調べ)

 MCPは、マイクロソフト製品に対する高度な知識と技術力を保有していることを証明する世界共通資格で、アメリカをはじめとする世界150カ国以上で実地されている。日本では10万人以上、ワールドワイドにおいては150万人以上がMCP資格を取得している。資格保有者の推移を見ると、すでにエンジニア必須の資格として定着したといえるだろう。

 ITエンジニアが資格を取得する理由はいくつかあるが、大別すると次の2つが挙げられる。

特定テクノロジーを学習するうえでの想定目標として
自分のスキルを証明し、仕事を有利にするものとして

  の場合、市場価値を考えると取得者が少ない方が希少性が高 く、“売れるエンジニア”になれる。この点で注目を集めているのが、MCSE資格(Microsoft Certified Systems Engineer:マイクロソフト認定システムエンジニア)だ。希少価値性に加えて、企業が求めているのがまさにこのレベルのエンジニアであることも見逃せないポイントである。

新設された中間資格「MCSA」

 とはいえ、MCSEは5つの必須試験科目と2つの選択試験科目、合計7つの試験科目に合格しなければならないという非常にハードルの高い資格だ。そのため、MCSE資格取得をあきらめていたエンジニアや、志半ばで挫折してしまったエンジニアも多かったことだろう。

図3 MCP資格の種類と位置付け

 こういったエンジニアに朗報となるのが、新設された「MCSA」資格だ。MCSA資格は、Windows 2000 Server、Microsoft Windows .NET Serverプラットフォームで構築された既存のシステム環境において、ネットワークの設定変更・保守・管理を行うネットワークエンジニア向けの資格で、3つの必須試験科目と1つの選択試験科目の合計4つの試験科目に合格すれば取得できる。このため、MCSE資格と比べてハードルが低い。また、MCSE資格で必要となる試験科目とほとんど要件が同じため、将来的にMCSE資格取得を目指すエンジニアにとってマイルストーンとなる資格ともいえるだろう。

 なお、MCSE資格とMCSA資格の違いは、MCSAが導入済みシステムの運用・保守という業務分野を期待されるのに対し、MCSEはMCSAに期待される分野に加え、新規システムの設計、構築、実装という広範な分野をカバーするスキルが要求されるところにある。

 
業務内容
MCSE
MCSA
  新規システムの設計
×
  新規システムの実装
×
  導入済みシステムの設定変更
  導入済みシステムの保守管理
  導入済みシステムのトラブルシューティング
  表 MCSEおよびMCSA資格の業務範囲

 こうした要件から、MCSAは現在、企業に最も求められているシステムの運用・管理をまかされるエンジニア向けの資格であり、より幅広いエンジニアをサポートする新資格といえるだろう。

 なお、マイクロソフトのサイトには「MCSA資格に関するFAQ」が掲載されている。「自分がMCSA資格にふさわしいかをどのように判断したらよいですか?」など、分かりやすくまとまっているので、そちらを参照いただきたい。

http://www.microsoft.com/japan/partners/mtc/mcp/mcsa_faq.asp

有効期限に対する方針変更が生むメリットとは?

 MCPに関して、さらに大きく変更された点がある。MCP資格の有効期限に対する方針変更だ。従来のMCPは、それぞれの合格科目ごとに有効期間が定められていた。すなわち、新しいOSや主要プラットフォームが提供され、新しいバージョンの試験が開始された場合、旧バージョンの合格者は資格維持のために、一定期間内にその試験科目または別の有効な科目に合格しないと資格が失効するのだ。

 では、有効期限の方針はどのように変更されたのか。マイクロソフト株式会社 カスタマーマーケティング統括部 T&Cマーケティンググループ マネージャ 石黒豊 氏に概要を聞いた。

マイクロソフト株式会社 石黒豊 氏
 現在、異なるバージョンのシステムが混在する環境が増えてきており、より幅広い知識が要求されるようになりました。このため、古いバージョンも含めた広範囲な知識を持っていることが求められるようになったのです。旧来の有効期限方針では、こうした市場のニーズに十分に合致しているとはいえませんでした。

 そこで、有効期限をバージョンによる管理に変更しました。新制度では、古いバージョンの資格も有効です。そして、最先端のテクノロジーに対しては当然新しい資格を用意します。今回の変更については、資格保有者やパートナー企業様からも評価いただいています。

 つまり、Windows NT 4.0やWindows 2000のバージョンで取得した資格はWindows .NET Serverが登場しても失効することなく、旧バージョンの知識を持っている証しとしてアピールし続けることができる。Windows .NET Server対応の資格も取得すれば、さらに多くのバージョンに適応できるという証明になる。新方針は、より分かりやすく、そして現実的なものになったといえるだろう。



  MCSA取得のための必須科目:70-218対応トレーニングコース
「2125:Microsoft Windows 2000ネットワーク環境の管理」受講レポート
 @IT読者の、MCSA取得のための必須科目:70-218に対応したトレーニングコース「2125:Microsoft Windows 2000ネットワーク環境の管理」受講モニターレポートです。
 受講場所は、「グローバルナレッジネットワーク」(東京)です。

「教科書や市販の書籍で確認していただけだったDNS、アクティブディレクトリの操作方法を実機を使って確認できたのは、大変有用でした」
製造業 情報システム部門 28歳(東京都) 2002/8

──このコースを受講した理由は?
 WindowsNT4.0ベースで運用しているファイル/プリントサーバをWindows2000へリプレースするために、Windows2000全般の技術知識を身に付けるため。他のコースと比べて、実運用に有用と思われるネットワーク/ActiveDirectoryの内容が含まれていたことが本コースの選択理由です。
 本来であればネットワーク、ディレクトリサービス(ActiveDirectory)のコースを個別に受講したかったのですが、各コースの受講期間が1週間ということもあり、業務スケジュールを考えて、本コースを希望しました。

──実務に役立ちそうなポイントは何でしたか?

 今まで教科書や市販の書籍で確認していただけだったDNS、アクティブディレクトリの操作方法を実機を使って確認できたのは、大変有用でした。普段Windows2000Serverも利用していますが、DNSはBIND、サーバ自身もActiveDirectoryを構成せずに利用しているため、これらの操作が実機で確認できたのは今後役に立つと思います。
 また、本コースに含まれているとは知らなかったのですが、IISについても説明があり、こちらも現在の知識を整理する意味で有用でした。

──講師の教え方は判りやすかったですか?

 丁寧な説明で大変良かったと思います。時折、ResorceKitやSupportToolsに含まれる有効なツールについても紹介してもらい、実務に役に立ちそうです。

──講師は質問に適切に答えてくれましたか?

 私自身は質問しなかったのですが、他の受講者の質問内容には丁寧に回答していました。

──テキスト教材は判りやすかったですか?

 テキスト部分の充実を希望します。関連知識や詳細な内容を付加して、もっと多くの情報があるとよいと思います。

──講習中の雰囲気はいかがでしたか?
 みなさん熱心に受講されていました。

──物足りなかった点はありましたか?

 DHCPについて、実習がなくテキストでの紹介のみでしたが、この点は物足りなかったと感じています。DHCPサーバの構築、設定までを実機で行いたかったですね。

──総合的に評価して何点かと、その理由を教えてください。
 85点。トレーニングの内容については大変満足していますが、5日間という期間が私にとっては問題でした。実習/演習に充てられる時間が長く用意されていますが、これらの時間を短縮してスムーズに進めれば、もっと期間の短縮が図れるのではないでしょうか? 4日間であれば、内容、スケジュール的にも十分満足がいくと思います。

「アクティブディレクトリに関しては、頭で分かっていても機能をイマイチつかみかねていたので、体験することで理解を深められました」
社内SE 新規事業の立ち上げ担当 30歳(千葉県) 2002/8

──このコースを受講した理由は?
 WindowsNTのサポートが近々終了するため、Windows2000の準備が必要だと思っていたが、このコースは全体的な解説をしてくれる講習で、ちょうど良いと感じました。

──実務に役立ちそうなポイントは何でしたか?

 アクティブディレクトリに関しては、頭で分かっていても機能をイマイチつかみかねていたので、体験することで理解を深められたこと。

──講師の教え方は判りやすかったですか?

 説明する時、語尾まではっきりしていて、とても良かったです。質問も特にする必要がないくらい、解説が上手でした。板書も上手で、あの教え方は見習いたいです。

──講師は質問に適切に答えてくれましたか?

 質問することは特にありませんでしたが、時々ハードの環境面で準備し損なっている点があったのがちょっと気になりました(特に問題はないんですけどね)。

──テキスト教材は判りやすかったですか?

 テキストは復習がし辛い内容で残念ですが、講師の良さで救われた感じです。

──講習中の雰囲気はいかがでしたか?

 会社から派遣されている(と推測される)人は、瞑想に耽る人が多かったように思います。これは講習内容の問題ではなく、受講する側の問題。会社が派遣してくれる恵まれた環境にいるのに、気づかないのかなぁ?そんな人間が「技術者」として通用するんだもんなぁ……。

──物足りなかった点はありましたか?

 実習がもう少しあればなぁ、という気がしました。講習終了後、すこし自由に触らせてくれる時間があれば、さらに良かったかも知れません。

──総合的に評価して何点かと、その理由を教えてください。
 90点ぐらいかと。資格取得用の講義もあるとうれしいですね。それがマイナス要素です。

「“教える”ことにとてもスキルがある講師で、独学で学ぶのとは理解のスピードが格段に違いました。」
ソフトウェアサービスベンダー 専門学校にてWindows2000ネットワークコース担当 34歳(東京都) 2002/8

──このコースを受講した理由は?
 今年以内にMCSEの取得を目指しています。MSUはずっと受けてみたいと思っていました。内容的には目新しいものはないと思ったのですが、独学に近い状態で学習してきたので基礎の確認と、講師の解説を聞き、より理解が深まればいいと思い、受講しました。

──実務に役立ちそうなポイントは何でしたか?

 ActiveDirectoryの概要については、専門学校の講師として授業をしているので、説明の仕方などとても参考になりました。IIS、RASについては始めて実機で演習をしたので興味深かったです。

──講師の教え方は判りやすかったですか?
 講習を受けたGlobalKnowledgeはCTECとして最高評価を受けていると思いますが、それにふさわしい講師だったと思います。図を描いての説明が多く、かなり丁寧に進めていただきました。“教える”ことにとてもスキルがある方だと思いました。

──講師は質問に適切に答えてくれましたか?

 いくつか質問をしたのですが、画面を見せてもらったり、質問への回答のためにわざわざシュミレーションなどしてくださってとても丁寧でした。

──テキスト教材は判りやすかったですか?

 他のMSUコーステキストの寄せ集めのような印象を受けました。演習もまったく同じでしたが、その演習がとても分かりづらい。CD-ROMでのシュミレーション演習もあったのですが、これは英語でした。他のコースでは日本版になっていたのに。

──講習中の雰囲気はいかがでしたか?

 皆さん真剣でしたが、質問は少なめの印象を持ちました。

──物足りなかった点はありましたか?
 Windows2000初心者の方がいらしたので仕方ないのでしょうが、ActiveDirectory、DNSなど知っている内容についての説明は丁寧すぎるように感じました。それよりも演習の時間がもっとほしかった。

──総合的に評価して何点かと、その理由を教えてください。
 90点くらい。独学で学ぶのとは理解のスピードが格段に違います。金銭的に余裕があれば他のコースも受けてみたいと思います。

「アクティブディレクトリの複製の競合に関するトラブルシューティングは興味深かったです」
受託開発ソフトウェア業 人事・総務系システム開発担当 26歳(東京都) 2002/8

──このコースを受講した理由は?
 インフラを提案するにあたり基本となるOS部分での可能性を調べる必要があるため。

──実務に役立ちそうなポイントは何でしたか?
 アクティブディレクトリの複製の競合に関するトラブルシューティングは興味深かった。

──講師の教え方は判りやすかったですか?
 女性の方で教え慣れしているようで、話が聞きやすかった。

──講師は質問に適切に答えてくれましたか?

 OSのトラブルに起因するエラーもあったが、各質問に対して誠意ある回答をしていただけた。

──テキスト教材は判りやすかったですか?

 テキスト自体はそれほどよいものではないと感じた。ただし、コースにおけるボリュームを考えるとあれぐらい簡素なほうがいいのかもしれない。

──講習中の雰囲気はいかがでしたか?
 全員がまじめな雰囲気で静かに受講していた。

──物足りなかった点はありましたか?

 OSの基礎部分でしたので、知っている部分とそうでないところでの、自分の取り組み方にすこし差がでたのが残念。

──総合的に評価して何点かと、その理由を教えてください。
 80点。環境や、設備もよかったし、演習が多いため、講義にありがちな睡魔に襲われることがまったくなかった。


 
MCP関連略語集

MCPプログラム

Microsoft Certified Professional Program:マイクロソフト認定技術資格制度
システムエンジニア、システムインテグレータ、コンサルタント、プログラマー、トレーナーなど、コンピュータや情報システム関連の技術者を対象とした、マイクロソフト製品の技術的知識に関する認定資格制度

MSU
Microsoft University:マイクロソフトユニバーシティ
米国マイクロソフトが企画・開発したマイクロソフト オフィシャル カリキュラム(MOC)を基に、 各製品の日本語版に対応させ日本語化した講習会トレーニング(ILT)

MS CTEC
Microsoft Certified Training Education Center:マイクロソフト認定技術教育センター
マイクロソフトが認定した教育機関。MSUを中心としたカリキュラムや教材で、マイクロソフト製品の技術習得のためのソリューションを提供する
MCP資格種類

MCSA

Microsoft Certified Systems Administrator:マイクロソフト認定システムアドミニストレーター
Windows 2000およびWindows .NET Serverプラットフォームを基盤とするシステム環境とネットワークの設定変更、保守管理を行うエンジニア向け資格

MCSE
Microsoft Certified Systems Engineer:マイクロソフト認定システムエンジニア
Windows 2000 ServerやMicrosoft .NET Serverを用いて、業務に最適なシステムやコミュニケーションサービスの設計、管理、トラブルシーティングなどを行うエンジニア向け資格

MCDBA
Microsoft Certified Database Administrator:マイクロソフト認定データベースアドミニストレーター
Microsoft SQL Serverデータベースの設計、開発、導入、管理などを行うエンジニア向け資格

MCAD
Microsoft Certified Application Developer:マイクロソフト認定アプリケーションデベロッパー
エンタープライズソリューションの開発チームにおいて、アプリケーション、コンポーネントなど部分的なコンテンツの開発、メンテナンスを行うエンジニア向け資格

MCSD
Microsoft Certified Solution Developer:マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー
マイクロソフトの開発ツール、テクノロジー、プラットフォーム、Windows DNAアーキテクチャを用いて、ビジネスソリューションの設計、開発を行うエンジニア向け資格

MCT
Microsoft Certified Trainer:マイクロソフト認定トレーナー
MS CTECにて実施されるMSUを実施するための講師向け資格

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