アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズはシステム開発を専門に請け負う企業だ。ただし関連会社であるアクセンチュアという特定のコンサルティング会社と常に連携し、エンジニアとコンサルタントが共同でプロジェクトを推進するモデルは、エンジニアにとってユニークで興味深い。 |
キャリアセミナーを2006年10月29日(日)に開催します |
この記事で紹介している、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズのキャリアセミナー(エンジニア中途採用説明会)が2006年10月29日(日)に赤坂で開催されます。 |
■企業改革のシステム構築を担う
休日の午後、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズのキャリアセミナーに来場したエンジニアに向かって「お互いに、せっかくの休日にもかかわらず足を運んで時間を共にしているのだから有益に過ごそう」と参加者に率直に語り始めたのは、同社 代表取締役社長 安間裕氏だ。「Talk Straight」(率直に話す)。それがアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの企業文化だそうで、安間氏もセミナー開始直後からストレートないい方で会場をリードする。
安間氏はまず企業改革とシステム構築の関係について語った。それは、企業を改革する際に必要なものとして、
(1)経営
(2)組織
(3)システム
(4)運用
この4つが柱となるというものだ。
例えば製造業の場合、需要を察知したら素早く製造工程に移すという的確な経営判断が必要となる(経営)。次にそれを実行できる素養を持つ人材が必要となり、さらに新しい人材によって組織や文化は次第に変化する(組織)。それと同時に新しいシステムが必要となる(システム)。ただし、新しいシステムの導入直後は、慣れないために運用での効率は落ちる。これをいかに早く効率を回復させ、生産性を上げるかが重要となる(運用)。そしてアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズはこの4本の柱のうち(3)のシステムの部分を担当する(図1)。
図1 アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの事業領域 |
4つの企業改革のポイントを挙げたうえで、このプロセスすべてを手掛けることができるのは「世界中でアクセンチュアだけ」と安間氏は断言する。
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ 代表取締役社長 安間裕氏 SAPやOracle、Sybase、SASなどの基幹システム導入に一貫して携わる。2001年4月よりアクセンチュア 通信・ハイテク業本部パートナー、2002年8月より現職。 |
さらに「アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズはこの4本柱の1本であることに意義がある」という。これが同社の基本スタンスだ。常にアクセンチュアが進めるプロジェクトのシステム開発を担う。実際のプロジェクトにおけるアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズとアクセンチュアの関与を見ると、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズは構築フェイズで主力となり、アクセンチュアは全行程で定常的に関与する。「コンサルタントとエンジニア、軸足が異なるだけで知っているべきことはそう変わらない」という安間氏の言葉が、アクセンチュアとアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズとの関係をよく表している。
エンジニアであれば、提案や基本設計などの段階における問題がシステム実装の現場に大きな混乱、無理を強いることがあるのを体感するはずだ。アクセンチュアのコンサルタントは、上流から下流までシステム実装の段階を含めて最後まで関与することで、こうした問題を解決しようとしているのだ。
例えば、費用対効果を常に担当したコンサルタントに評価させる。安間氏はこれを「設計者は、設計どおりにできているかを確認する義務がある」と述べる。さらに、「コンサルタントには技術もやらせる。技術的にできないことを提案しないようにするためだ」とも語る。
こうして、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズとアクセンチュアとが共同でプロジェクトを推進することを、安間氏は「シナジーだ」と強調する。また、同社がかかわるプロジェクトは大抵革新のためのソリューションであり、大規模でグローバル、といった特徴がある。
■アクセンチュアとのシナジー
アクセンチュアにはワールドワイドで蓄積してきた膨大なノウハウがある。それが同社世界共通のシステム構築方法論「アクセンチュア・デリバリー・メソッド」として確立され運用されている。もちろん、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズのシステム構築の支柱の1つになっている。
アクセンチュア・デリバリー・メソッドは、アクセンチュア独自の「1人よがりのものではなく」(安間氏)、一般的なシステム構築方法論も取り入れて完成させたユニークなものである。例えばプロジェクトマネジメントのための標準的なフレームワークのPMBOK、統一モデル記述言語のUML、ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度を評価・判定する国際標準的な指標CMMIなども取り入れられている。
安間氏は、「採用したいのは、一緒に飲んでいて楽しい人」と語り、最後は人間性だと強調する |
こうしたアクセンチュアのノウハウを目にすることができるのはアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの特権だ。「たとえ5年で同社を去ったとしても、この方法論を見ただけでも価値があります。これを吸収すれば自分の市場価値も高められるでしょう」と安間氏は胸を張る。
こうした恩恵も、アクセンチュアと共同してプロジェクトを進めるから得られるのである。アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズにいればアクセンチュアのそばで大規模開発に参加できる。さらに世界中のアクセンチュアとアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの同僚が味方になる。世界規模の会議室(BBS)があり、国境を超えてアドバイスが寄せられる。無限大の知恵と頭脳がバックアップしてくれる。
アクセンチュアというバックアップがあり、世界中の経験を共有することができ、エンジニアはシステム構築に専念することができる。もし、エンジニアとしてシステム開発に専念し、経験を積みたいなら、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズは魅力的だ。
グローバル企業であるということは、英語は必須スキルかと不安になるかもしれない。安間氏はそれに対して「英語ができればそれに越したことはありません。しかし、英語力とシステム・インテグレーション(SI)能力を比較すれば、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズならSI能力が優先です。現実的にエンジニアで両方を兼ね備えた人物はなかなかいないと理解しています」と話す。
アクセンチュアという看板のためか規模のためか、「アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズへの応募は敷居が高そうだ」と感じる人も多いのではないか。「先輩が活躍する姿を見れば圧倒されるのも無理はない。しかし、ひけを感じることはない。まずは実際に雰囲気を味わってほしい」と安間氏は語る。
■実際は自分の目で確かめて
エンジニアとして開発の第一線で活躍し続けることを考えると、研修制度は気になるところだろう(図2)。「ご飯もおかずも豊富に用意してあります。しかし、自分で選んで自分で皿に盛ってもらいます。座っていれば教えてもらえるような spoon feeding型(スプーンで食べさせてもらう方式)の研修ではありません」と安間氏は念を押す。いわば、欧米の食堂にあるようなビュッフェ方式だ。自律性が求められる。
図2 アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの教育研修制度(画面をクリックすると拡大表示されます) |
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズはシステム開発の専門家としてコンサルタントと肩を並べて仕事をする。もし、アクセンチュアのコンサルタントに威圧されるのではないかと懸念するなら無用の心配だ。安間氏はコンサルタントを「よい意味で素直な人間が多い。技術力が高いエンジニアには心から尊敬し、コンサルタントとエンジニアがお互い尊敬しあってプロジェクトが進んでいく」と説明する。
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズはシステム開発のプロフェッショナルとして成長し、かつエンジニアとして仕事に専念したいならば恵まれた環境であろう。
これからもアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズは定期的にキャリアセミナーを開催する予定とのことだ(次回開催予定については同社のWebサイトを参照いただきたい)。セミナーに来場しても応募するかどうかは、もちろん本人の意思次第だ。アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの理念や考え、活動を聞いてみるだけでもいいのではないだろうか。エンジニアとしてのキャリアについての講演を聞くだけでも大きな収穫といえる。
キャリアセミナーに参加して、 アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズへの転職を決断 |
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アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズのセミナーに参加したのは、以前から登録していた転職サイトを通じて同社から送られてきたスカウトメールがきっかけでした。
当時はまだ転職するつもりはありませんでしたが、会社のコンセプトに魅力を感じていたこともあり、セミナーに足を運んで会社に対するイメージを自分の目で確かめてみることにしました。セミナーに参加する同年代のエンジニアってどんな人たちだろう、という野次馬根性もありました(笑)。 セミナーでは、会社説明から質疑応答まで社長(代表取締役社長 安間裕氏)がこなしていて驚きました。人事部が行うのが普通だと思っていたからです。それだけ中途採用を重視しているのでしょう。質疑応答は1時間半も続いたにもかかわらず、どんな質問に対しても瞬時に的確な回答をする社長は印象的でした。また、セミナーでは会社の雰囲気や実際の事例を目にすることができて、直感的に「自分に適している」という印象を得ました。 それまでは二次/三次請けで開発する企業にいて、プロジェクトへの関与度を高めたい、スキルを向上させたいなどの要望を抱えていましたのでアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズであれば「成長できる場に自分を置きたい」という要望に適していると感じたのです。加えてアクセンチュアが抱えるノウハウやナレッジの共有が機能していることが魅力的でした。結局セミナーに参加してからすぐに応募して、いまに至っています。 実際に職場に入って感じたことは「頭のいい人」が多いですね。コンサルタントのリスクを素早く察知する鋭い先見性やエンジニアの専門領域での技術力など、ここでは学びたいことや吸収したいことが多くあり、やりがいを感じています。 |
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ |
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アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズは、10月29日(日)にキャリアセミナーを開催します。記事中で紹介されている田代氏のように「直接説明を聞いてみたい」「どんな同年代のエンジニアが来るのか見てみたい」など、転職を決めていなくても、ぜひご参加ください。アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの企業文化が体感できます。
申し込み締め切り:10月27日(金) |
アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ
企画:アイティメディア営業局
制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2005年5月31日
中途入社エンジニア インタビュー |
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4名の中途入社エンジニアに入社動機や今後の抱負などを聞いたインタビュー記事
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■募集要項 | ||||||||||||||||
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■会社概要 | |
設立 |
2002年8月 |
代表者 |
安間 裕 |
従業員数 |
約450名(2006年9月現在) |
事業所 |
東京都港区赤坂 |
事業内容 |
システムの分析、設計、構築、テスト、導入、メンテナンスまで、ITシステム管理のあらゆるフェイズにおいて、企業革新プロジェクトを支える。システム開発で世界に通用するエキスパートを育成し、クライアント企業の経営革新を確実に実現。経営コンサルティングとITサービスの世界企業アクセンチュアの関連会社 |
■待遇 | |
勤務地 |
首都圏 (プロジェクトによって地方の場合あり)、札幌(北海道デリバリー・センター) |
給与 |
経験・能力等を考慮のうえ、優遇。 ※新卒初任給22万2千円(2006年度実績) |
諸手当 |
通勤費実費支給、住宅手当、出張手当、超過勤務手当 |
給与改定 |
給与改定:年1回(9月)、業績賞与:年2回(4月、10月) |
勤務時間 |
9:00〜18:00 (フレックスタイム制度あり) |
休日休暇 |
完全週休2日制、祝日、年末年始、年次有給休暇(初年度12日)、傷病休暇、結婚休暇、配偶者の出産休暇、忌引休暇など |
福利厚生 |
【制度】 各種社会保険、財形貯蓄、退職金制度 【そのほか】 各種法人会員及び契約施設・ホテル、各種クラブ活動 |
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