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景気が回復し、正社員雇用が増えている現在でも、「将来はフリーエンジニア」と希望するITエンジニアは多い。「自分で仕事を選び、スキルとキャリアを究めながら、楽しく仕事ができる」という働き方が人気の理由だ。仕事を楽しみつつ、収入もキャリアもアップするフリーエンジニアになるコツを紹介しよう。 |
「楽しい」「技術を究められる」
フリーエンジニアの特典は多い |
@IT自分戦略研究所とJOB@ITが、2007年5月に行った「ITエンジニアの転職意識レポート 2007年度版」によると、今後の雇用形態としてフリーランスや個人事業主を希望するITエンジニアの割合は約14%だった。2005年に行った同様の調査では、フリーランス/個人事業主を希望する割合が約13%だったので、若干ではあるが「フリーランス/個人事業主になりたい」と思うITエンジニアの数が増えている。
フリーエンジニア/個人事業主を取り巻く環境はどうだろうか。帝国データバンクによると、2007年1月の有効求人倍率は1.06倍で、5年前の2002年1月の有効求人倍率(0.51倍)と比較すると、2倍超まで増えている。つまり「正社員雇用」が増えているわけだ。こうした中、実際にフリーランス/個人事業主になるITエンジニアは、高い能力を持ち、独立やキャリアアップを真剣に考えている人たちといえる。
なぜフリーランス/個人事業主を希望するITエンジニアが増えたのか。「ITエンジニアの転職意識レポート 2007年度版」では、「正社員」「派遣社員」「フリーランス/個人事業主」の各雇用形態について、働き方のイメージを尋ねているが、この結果によると、フリーランス/個人事業主は「楽しい」「やりたいことができる」「自分の能力が活かせる」「人脈が広がりやすい」などの項目でトップを獲得している。また「技術を究められる」「スキルアップがしやすい」という特徴もあるが、その反面、「能力がないとやっていけない」「リスクが高い」という不安要素も散見される。
全体として、「主体性を持って仕事ができ、かつ技術やスキルを究められる」という点で、フリーエンジニア/個人事業主を目指すITエンジニアは増えているが、実際に独立すると「絶えず自分の能力を磨き、リスクに備える」という責任感が必要なようだ。そのため、『年収2000万円稼ぐ!ITエンジニアが独立して成功する本』(翔泳社刊)の著者であり、インディペンデントコントラクター協会(IC協会)専務理事を務める岩松祥典氏は、「独立を希望するITエンジニアは多いが、実際にフリーランスになるまで踏み切れない人も多いのではないか」と見ている。
「仕事は楽しく、スキルアップもやりがいも申し分なさそうだが、踏み切れない」――この心理の裏には、何が潜んでいるのだろう。
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最大の障壁となるのは、やはり収入面や将来性の保障だろう。一匹狼のフリーランスである以上、健康を損ねたらその分仕事はできなくなるし、一生にわたって続けるには、相当の覚悟と絶え間ない精進が必要になる。案件が限りなく続くという保障もない。
それでもフリーランスの道を選択するのは、「自分の仕事や時間を自分で管理したい」「収入を上げたい」という強い思いがあるからだ。会社組織に所属していれば、どうしても部下のマネジメントや上司への報告、現場業務からの卒業など、仕事も時間も自分の一存では決められないことが多い。そのため、「この技術を究めたい」「さらに高い職種で経験を積みたい」と思っても、望むキャリアアップを図れないことが多く、大きなストレスとなってしまう。
では、フリーエンジニアとして成功するには、どのような道筋があるのだろう。冒頭の調査からも浮かび上がったように、フリーランスであることは、自分の能力が問われるということだ。実際IC協会に登録しているメンバーを見ると、若手よりも中堅レベルの経験を持ち、経営や企画、人事系のコンサルティング能力、プロジェクトマネジメントなどの上流スキルを身に付けているコンサルタントやITエンジニアの割合が多いそうだ。
もちろん、こうしたスキルをただ身に付けているだけではなく、仕事を請けるに当たっては営業力も必要になる。具体的には、「自分の専門領域に自信を持ち、自分の強みをシンプルに分かりやすく説明できる能力が必要になる」と岩松氏は話す。逆にいえば、自分のアピールポイントを説明できなければ、いくら人脈を増やしても仕事には活かしきれない。自分の口だけで売り込むのではなく、培った人脈を経由して仕事を増やしていくことができれば、それに伴って実績も信用も厚みを増していくわけだ。
また、自分のスキルに対し、どのような“価格付け”を行うかも重要なポイントとなる。実際、独立してみても、稼ぎ方を知らないフリーランスは多い。これは仕事を請け負う際、契約を結ぶ際のネックとなる。ITエンジニアの中には、「お金の話はできない/苦手」という人も多いが、フリーランスで生き残っていくには、対価交渉やコミュニケーションなどにおいても高い能力が要求されるようだ。
フリーエンジニアの応援機関は多数、
自身と家族の不安はこれで解決! |
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フリーITエンジニアとして活躍中の熊川勝氏 |
実際に、10年近く勤めたIT企業を退社し、現在フリーランスのITエンジニアとして活躍中の熊川勝氏は「前職では要職に就き、売り上げも上げていましたが、マネジメントや部下をフォローアップする仕事ばかりが増え、『このままでは、35歳以降のキャリアが見えない』という思いがありました。転職するという方法もありましたが、やはり『自分で仕事を選び、キャリアと経験を積んでいきたい』という思いが強く、2006年の1月から晴れてフリーエンジニアとなりました」と語る。
不安や迷いはなかったのだろうか? これに対し、熊川氏の回答は「会社を辞めると決めたのが2005年の7月です。準備期間には半年をかけ、自分の疑問や不安、家族の説得を進めていきました」というもの。事前にきちんと準備をしておくことで、フリーランスへの不安の大部分は払拭(ふっしょく)できるという。
熊川氏が特に留意したのが、「福利厚生の確保」だ。もしも自分が倒れたら、無給になってしまうし、医療費の問題もある。また、スキルアップのためとはいえ、資格試験を受験するにもコストが掛かる。専門書の購入、セミナー受講など、自分への投資も必要だ。
最も現在は、フリーエンジニアのこうした不安やニーズに応えるため、フリーエンジニアを応援するさまざまな企業や団体がある。熊川氏もそうした団体に登録することで、医療費補助金や資格試験サポートプログラム、収入保障(掛け金を払っておくと、健康不良などで仕事が困難になった際、収入補助が出るプログラム)などの恩恵を受けられる。ほかにも、生活上のさまざまな不安が解消されるほか、フリーエンジニア同士の横のつながりも確保できるなどのメリットもある。熊川氏の場合、退職前にそうした場所に相談に訪れており、「家族の理解も得られやすかったです」(熊川氏)という。
もともと失敗する要素が少ないIT業界、
未来を目指して、いま独立しよう! |
フリーエンジニアとして独立して1年半、フリーランスならではの困難や悩みはないのだろうか。熊川氏「もともと営業面や、経理・税申告などの業務については、あまり心配しませんでした」という。熊川氏は簿記学校出身で、簿記の資格を持っており、経理には明るい。また、営業方針として、会社を個別訪問するのではなく、勉強会や交流会など、“とにかく人の集まるところに出向く”というスタイルと、“仕事をえり好みせず、何でも引き受ける”というスタンスを貫くことで、案件に困ることないという。「もちろん、会社員時代より収入も増えました」(熊川氏)という。
「独立した後の道は2つあります。1つは、スペシャリストとして専門領域に特化する道。もう1つは、マルチプレーヤーとして幅広い仕事を引き受ける道。どちらにしても、自分の能力を適正に評価し、クライアントと価格交渉する場面が必要です。また、案件によってはリーダー的な立場に立たされることもあります。そのため、正社員時代にお金の話をしたり、リーダー経験を積んでおくと、フリーになってから成功しやすい。もともとITエンジニアは、自分の能力が商材なので、ほかの業種に比べて失敗しにくいという利点もあります。もしも自分の未来が見えなくなったら、独立するのも1つの道ではないでしょうか」(熊川氏)
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@IT編集部
掲載内容有効期限:2007年6月30日