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英語圏に生まれ変わるように、「できる」英語を身に付ける

「仕事でいずれ使うかもしれない」「何か、もう1つスキルが欲しい」「話せたら格好いい」と思いつつ、なかなか身に付かない「英語」。「現地で学ぶように英語を学ぶ」ことができる学習ソフトがあるという噂を聞きつけ、「長年の英語コンプレックス+独学に失敗してばかり+飽き性」という三重苦を背負った編集者が体当たりで挑戦した。

 日本語とともに日々を生きている筆者(編集者)は考える。「英語が話せるようになりたい」と。

 きっかけは、@IT自分戦略研究所が2009年11月に実施した読者調査結果。「今後身に付けたいスキル」として、49.9%の読者が「英語」を挙げている。日本語をしっかり使えるようになるのは、編集者として当然のこと。しかし、もう1つぐらい「自由に使える言語」が欲しいではないか。

 しかし、読者調査では「英語を身に付けている」と答えたのは、わずか14%。筆者も、「英語ができるか」と聞かれれば「できない」と即答する。

icon  なぜ自分はいつまでたっても英語ができないのかを考える

 翻訳ツールと辞書を片手に英語サイトを読むことはできるし、キャリアアップを考えてTOEIC600点を目指したこともある。しかし現実は、外国人に道を聞かれても、「ゴーストレイト、アンドターンライト!」を思い出すのが関の山だ。いざという時に必要な単語が出てこないため、いつまで経っても「英語ができる」という自信につながらない。これではいけないと、幾度も独学を試みたが、飽き性がたたっていつも挫折。「なぜ英語を使えるようになったのか」と、帰国子女の友人にアドバイスを求めたところ、

 「英語が母国語の環境にいたから。頭の中で『英語から日本語』へと翻訳しないことがポイント。後は、ひたすら話すことかな」

 という、まったく参考にならない答えが返ってきた。留学できる人、外国人が身近にいる人ならともかく、そうでない自分はどのようにして学ぶ環境を作ればいいのか。「2010年こそは英語を勉強する」という目標は、例年どおり実現せずに終わるのだろう……と諦めかけていたところ、米国生まれの語学学習用ソフト「ロゼッタストーン」を体験できるという話を聞いた。

 ロゼッタストーンは「外国語を自発的に話せるよう開発された」ソフトで、母国語のように外国語を勉強することができるという。「“母国語のように”だなんて、本当だろうか? また挫折してしまうのでは?」と思ったが、目的達成に向けて試してみない手はない。さっそくロゼッタストーンの体験を申し込んだ。

icon  直感を使って、ゲーム感覚で問題を解いていく

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ロゼッタストーンをゲット。パッケージがかわいい

 体験することにしたのは、アメリカ英語。イギリス英語含め31言語という豊富なラインナップには興味をそそられるが、まずは初志貫徹である。

 アメリカ英語のソフトは、レベル1から5まで用意されている。レベル1が基礎的な語彙とフレーズ、レベル2で簡単な実用会話、レベル3まで勉強するとネイティブの子供が日常生活レベルで使っているのと同程度の会話スキルを習得することができるという。レベル4と5は、仕事や実生活で生かせる英語を習得できる。問題解決やトラブル対応など、より幅広いシーンでの会話が中心だ。

  「母国語と同じ学習環境で勉強する」というロゼッタストーンのコンセプトには、創設者の失敗経験が反映されている。創設者のアレン・ストルフス氏は「音声CDや書籍を使って文法や語彙、発音を勉強する」という従来の方法でドイツ語を勉強した。しかし、ドイツ留学してから半年はほとんどうまく話せなくて苦労したという。「自分と同じ悩みを抱えている人が作ったものなら、効果があるのでは」という淡い期待を抱きながら、マイク付きのヘッドセットを装着し、レベル1のソフトを起動する。

 まずは、基本レッスンである「コアレッスン」を選択。すると、2枚の写真とともに「Hello」という音声が聞こえてきた。思わずつられて「ハロー」と答える。すると、画面上に「OK」マークが出てきた。

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レベル1最初の画面。どのレッスンでも「こんにちは」から始まる

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ネイティブの発音を聞きながら、「a boy」に該当する写真をクリックする

 次いで出てきたのは、男の子の写真と「a boy」という単語。ヘッドホンから聞こえてくる音声を真似して「a boy」と発音する。次の画面では、少年少女の写真が混ざって出てきた。「a boy」という発音が聞こえてきたら、男の子の写真を選択する。何かしら日本語でガイダンスがあるかと思ったが、ガイダンスはおろか日本語は単語1つ出てこない。最初はやや驚いたが、「英語と写真だけ」というシンプルな作りなので、「ここをクリックすればいいのかな」と直感で進めることができる。女の子や猫の写真に癒されながら次々に問題を解いていく。

icon  「What is this?」で、まさかの駄目出し

 単語問題をクリアすると、前出の単語を使った文章が出てくる。「A girl is writing」の発音で、初めて不正解が出た。画面を見ると、「girl」と「writing」の部分が灰色になっている。この2つの発音を間違えたようだ。ネイティブの発音をもう一度聞いてみると、「r」と「l」をしっかりと使い分けていた。文章を見る限りでは簡単なのだが、発音するとなると思いのほか難しい。気を抜いていると、どちらも「ラ行」の発音になってしまう。

 「とはいえ、やや簡単すぎはしないだろうか」という思いが頭をよぎった。いくら英語が苦手とはいえ、「a boy」「a girl」くらいはさすがに理解できる。物足りなく感じたため、設定画面で「発音認識レベル」を「普通」から「一番難しい」に引き上げた。どうせなら、登る山は高い方がいい。

 順調にレッスンを進めていく。「レベル1は楽勝かもしれない」と思っていた矢先、思いもよらぬ試練が待ち受けていた。「What is this?」が、何度やってもうまくいかなかったのだ。「What is this?」「ブー」「What is this?」「ブー」「ワットイーズディース!」「ブー」……20回ほど発音してみても、まったく次に進むことができない。調子に乗って、「一番難しい」までレベルを引き上げたことを後悔したが、いまさら後にはひけない。

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スピーチ解析場面。ネイティブの発音と自分の発音を見比べ&聞き比べ。グラフで見ると、両者の発音の違いがよく分かる

 自分の発音は、何がいけないのだろうか? スピーチ解析画面で、自分の発音とネイティブの発音を比較する。グラフを見ると、両者の違いが分かる。ネイティブは単語の頭にアクセントを置いているが、自分の発音は「is」「this」が尻つぼみになってしまっている。語尾を上げることもできていない。その点に注意してネイティブの発音を聞き、「What is this?」と発音する。3回ほど挑戦すると、ようやくクリアすることができた。声を上げて喜ぶとともに、「楽勝だ」と思っていた自分を猛省する。基礎を笑う者は基礎に泣くというのは本当だった。面白いもので、一度クリアをすると、次からはほとんど駄目出しをされなくなる。

icon  文法は頭で考えない

 コアレッスンが終了すると、「発音」「語彙」「聞き取りと読解」「文法」という分野ごとに問題が出題される。

 文法については、理屈で覚えるというよりは体で覚えるイメージだ。「He walks」「He doesn't walk」「Does he walk?」と、同じ内容の文章が、「肯定文」「否定文」「疑問文」と形を変えて何度も何度も出てくるため、「三人称だからsを付けてdoesにする」と考える暇がない。しばらくすると、「he」が出てくるときには無意識に三人称で発音するようになっている。さらに「集中アクティビティ」では、自分が苦手だと思う分野を集中的に勉強することができる。いつか「What is this?」と美しく発音する日を夢見て、こっそり発音の特訓をする。

icon  総決算の「マイルストーン」

 すべてのレッスンが終了すると、これまでの復習を行う「マイルストーン」画面に進む。「マイルストーン」は、これまでのレッスンの中では最も「日常生活」に近い環境を作り出している。シナリオに沿った写真が紙芝居のように次々と出てきて、各場面に合った文章を自分で考えて発音する。誰かに出会ったら「こんにちは」、ものをもらったら「ありがとう」、「どっちのチームが勝ちましたか?」「赤チームですね」、「部屋が汚いから掃除しなさい!」「帰ってきたら掃除するよ!」など、十分になじみのあるシナリオばかりだ。単語や主語を変えながら、何度も同じフレーズパターンを訓練してきたから、とっさの一言がちゃんと出てくる。

icon  まずは基本を極めることが大事

 面白がって進めていくうちに、あっという間に1ユニットが終了してしまった。問題集1冊を最後までやり切ったことのない筆者が、レベル1を学習し終え、現在はレベル3まで進んでいる。

 ロゼッタストーンをやって実感したのは「難しい単語や文法を覚えるより、まずは基礎を極める」ということだ。

 これまでの独学方法では得られなかった経験が3つある。

 まず、日本語を一切使わないで勉強したということ。これまでは日本語を使って勉強いたため、頭の中でいいたいことを日本語で考えて英訳するという癖がついてしまっていた。そのため、「文法を間違えないかどうかが気になって言葉がすぐに出てこない」「話せないので苦手意識が強まる」という負のスパイラルに陥っていたのである。しかし、ロゼッタストーンは写真と英単語のみで構成されているため、日本語で考える隙がない。「lumber」という単語の意味が分からなくても、何回も木材の写真と一緒に発音していくうちに、木材の写真を見ると反射的に「あ、lumberだ」と認識するようになっている。

 次に、「基礎中の基礎に力をいれた」こと。最初は「レベル1が簡単すぎる」と感じたが、レベル3までやってみると、逆に「レベル1が一番重要」と思うようになった。英語ができるようになりたいと思うあまり、「難しい単語や文法を勉強しなきゃ」と思っていたが、それは間違っていた。基本的なフレーズを十分に使いこなせないまま単語ばかり覚えても、結局話すことはできないのである。「一見簡単すぎるように見えても実はできていない」ということを「What is this?」でしっかり実感した。もっとも、ロゼッタストーンはスピーキングとリスニングに特化したソフトなので「専門書を読みたい」「TOEIC受験をしたい」という人は、個別に語彙力強化や文章読解をする必要があるだろう。

 最後に、「英語への苦手意識」が解消されたことだ。何度も発音を繰り返していたためか、英語を話すことへの苦手意識がいつの間にかなくなっていた。いまでは「外国人と話してみたい」「別の外国語もやってみたい」とあれこれ考えているくらいだ。編集長から「日本語も勉強してね」と釘を刺されたが、それはまた別の話である。

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提供:ロゼッタストーン・ジャパン株式会社
企画:アイティメディア営業企画
制作:@IT自分戦略研究所 編集部
掲載内容有効期限:2010年1月31日

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