工学院大学 大学院 システムデザイン専攻
「技術+マネジメント(事業化ノウハウ)」を学んで「一歩先」を行け
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124年前、1887年に「工手学校」という名前で設立された、伝統ある学び舎、工学院大学。特に大学院工学研究科は「機械工学」「化学応用学」「電気・電子工学」「情報学」「建築学」の5つの専攻に分かれ、数多くの「実践的なエンジニア」を輩出し続けている。
この工学院大学 大学院工学研究科に、この春、「システムデザイン専攻」が新設される。「技術とマネジメントの融合」を謳い、これまでのような「領域別の専攻」とは異なるアプローチを採っているという。
技術に軸足を置きつつ、経営やマネジメント、リーダーシップ、英語によるコミュニケーション能力などを武器として合わせ持ったエンジニアに未来の活躍のチャンスがある――そうした理念の下に新設されるシステムデザイン専攻について、工学院大学 学長で工学博士の水野明哲氏と、同専攻の立ち上げに携わった工学院大学 教授の新井敏夫氏に話を聞いた。
エンジニアが「世界で活躍できる技術リーダー」に なるために学ぶべきこと |
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「工学院大学は、実践的なプロフェッショナルのエンジニアを世に送り出すことを目的としています。システムデザイン専攻は、技術専門領域に加えて、エンジニアが企業で活躍する際に重要な武器となる技術マネジメント領域についても学んでもらおうと考えて設立しました」(水野学長)
水野学長はシステムデザイン専攻設立の狙いについて、このように語る。確かにカリキュラムに目を通すと、各工学領域の専門的な講義に加えて、「技術経営持論」「財務会計持論」「事業化戦略持論」といったビジネス系の科目や、「Postgraduate Integrated Skills in English」「Presenting Technological Research in English」などの英語科目、「PBL(Problem Based Learning:問題解決型授業)」や「ビジネスゲーム」などの実践系の科目が並ぶ。
工学院大学 学長
工学博士 水野明哲氏
ビジネスやコミュニケーションも学びたい、というエンジニア向けということだろうか。近年、存在感を増しているMOT(技術経営)大学院のようなものと理解すればよいのか?
水野学長はそれだけではないと強調する。システムデザイン専攻は技術経営に関する講義も扱いながら、既存のMOTとは異なるものであるそうだ。
「MOTはどちらかというと、国家的な超巨大プロジェクトを対象としている印象がありますよね。私たちは、企業内の個々のプロジェクトの推進とか、ベンチャー起業など、もっと幅広い分野で課題解決の際に必要とされるノウハウを追求し、修得することを目的としています」(水野学長)
一般にイメージされるMOTだけでなく、エンジニアがチームを率いて現実的な課題を解決するために学ぶべきこと――それがシステムデザイン専攻で学べることのようだ。
新井教授は、リーダーシップについて次のように語る。
「リーダーシップは、何も企業のトップだけが持っていればよいというものではありません。プロジェクトにもリーダーはいますし、もっと小さな単位でもリーダーは存在し、リーダーシップは必要となります。でも、日本において『リーダーシップ』とは何か、というコンセンサスは存在しません。私が担当する『リーダーシップ特論』では、個別具体的な事例に即して、リーダーはどう判断すべきか、という講義を行う予定です」(新井教授)
産業界がエンジニアに求める 「3つのポイント」 |
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なぜ、これまで専門領域ごとに工学の専門性を追求してきた工学院大学が、こうした「事業推進のためのフロンティア領域」も学べる専攻を作ろうと考えたのか。それは「産業界からの要請」である、と両氏は強く語る。
「システムデザイン専攻を設立するに当たっては、産業界から企業人1800名に対するアンケート調査を実施しました。その結果、企業がエンジニアに求める人材像について、大きく3つポイントがありました」(新井教授)
企業が求める「3つのポイント」とは、次の通り。
- 工学系の深い専門知識・スキル
- 課題解決に対する強い目標達成意識とスキル
- 高等教育レベルの英語力
この3つの資質を供えたエンジニアを育成することが、システムデザイン専攻のミッションだ。そのため、カリキュラムは
- 工学系専門科目
- 技術経営科目
- コミュニケーション科目
の3領域をカバーしながら、チームでの課題解決を行うPBLを教育の中心に据えている。
興味深いのは、工学の各専門領域の学生同士が、技術経営科目やコミュニケーション科目では席を並べ、同じチームで学ぶことになる、という点だ。
工学系専門科目は、工学院大学の他の各専攻の講義と同じクオリティであり、機械工学のエンジニアや、情報系のエンジニア、建築系のエンジニアなどが、それぞれの専門領域の講義を受講する。だが、それ以外の科目では、こうした異なる領域のエンジニアが共に学ぶ。仕事をしていると交流する機会がない「別の領域のエンジニアたち」とつながることは、非常にユニークな魅力で、将来の専門領域を越えた仲間作りにもなりそうだ。
「同僚より一歩先に行きたい エンジニアに来てほしい」 |
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システムデザイン専攻が対象とする学生像は幅広い。
例えば、入社3〜5年目のエンジニア。これから本格的に大きな仕事に携わっていくに当たって、組織の中核として活躍するために、「工学の専門知識+マネジメントの知識」を学ぶというケース。
例えば、入社10年目のエンジニア。部門のリーダークラスである彼らが、リーダーシップを学んで実践したり、経営に参画する人材となるために技術経営を学ぶというケース。
工学院大学 教授
新井敏夫氏
それ以外にも、将来は海外で活躍したいと考えているグローバル志向のエンジニアや、起業したいと考えている独立志向のエンジニアも最適だ。
水野学長は「同僚より一歩先に行きたいエンジニアに来てほしい」と表現する。工学関連の深い知識・スキルを中心に据えつつ、さらに同僚が持っていない経営のための知識やリーダーシップ、語学力などを武器として持っておけば、チャンスをつかめる可能性は一気に拡大する。「一歩先」へと歩みだすためのきっかけとして、システムデザイン専攻を活用してほしいというのが、水野学長の考えだ。
社会人が 通いやすい環境 |
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工学院大学は、社会人にとって「通いやすい」という点も見逃せない魅力だろう。水野学長は「土日と夜間だけでも2年間で修士取得が可能」であるという点に加え、「新宿駅徒歩5分という利便性」と、「一般のMOTと比べて非常にリーズナブルな学費設定」をアピールする。
社会人にとって、「働きながら通えるか」は重要なポイントだ。特に「時間」と「お金」の問題は大きい。その点、工学院大学は社会人が通いやすい環境といえる。
システムデザイン専攻の入試出願受け付けは2月12日(土)までとなっている。「同僚の一歩先を行きたい」「技術と一緒にマネジメントやリーダーシップも学びたい」「英語も合わせて学んで、グローバルで活躍するエンジニアになりたい」という人は、まずは気軽に問い合わせをしてみてはいかがだろうか。
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提供:学校法人工学院大学
企画:アイティメディア営業企画
制作:@IT自分戦略研究所 編集部
掲載内容有効期限:2011年2月09日
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