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ITエンジニア、その独立の軌跡

第3回 ついに設立! 現在のオフィスはこんな感じ

ナレッジエックス 中越智哉
2006/10/4

現在のオフィスの様子は?

 そんなこんなで何とかいままでやってきたわけですが、ここでちょっと私が普段勤めているオフィスについて紹介します。

 私の勤務しているオフィスは、前回も紹介したように、「創業支援施設」という自治体が起業を支援するための施設にあります。建物は廃校になった小学校の校舎を再利用していて、外から見ると本当に小学校そのものです。グラウンドや体育館は市民に貸し出されていて、昼間はよく窓からグラウンドでスポーツに興じている人たちを見ることができ、何とものんびりした雰囲気があります。

 建物はオフィスとして利用するために必要な改築は行われているのですが、できるだけ小学校の雰囲気を残してほしいという地元住民の要望があり、そこかしこに小学校を感じさせるたたずまいになっています。

 例えばオフィスとして貸し出している部屋は教室が中心で、壁には黒板がそのまま残されていますし、廊下には卒業制作などもそのまま残されています(お手洗いもほとんどそのままなのは「……」ですが)。

ある1日のスケジュールを紹介

 そんなちょっと独特の雰囲気のあるオフィスでの1日のスケジュールは、例えばこんな感じです。

7:30ごろ 起床

 サラリーマン時代と違い、アポのない日は出社時間はある意味自分の思うままです。しかし私には怠惰なところもあるので、不規則な出社をするうちに、仕事を始める時間がなし崩しに遅くなってしまうのが怖いです。そうならないように、逆に気を使っています。

9:00ごろ 家を出発

 自宅からオフィスまではほとんど一本道のため、天気の良い日は自転車で通勤しています。電車では徒歩の時間や乗り換えの時間があって、乗車時間は15分足らずなのですが合計すると40分近くかかります。自転車で行くと30分弱で着いてしまうので、自転車の方が速いのです。オフィスにはちゃんと駐輪スペースがあるので、違法駐輪の心配もありません。

9:30ごろ オフィスに到着

黒板のあるオフィス

 オフィスは元は小学校ですが、各部屋には立派な警備システムが付いており、玄関でセキュリティカードを通してからでないと部屋の解錠ができない仕組みになっています。部屋のドアもさすがに小学校の教室のままではなく、鍵付きのものに変えられています。

 サラリーマン時代は自分で会社の鍵を開けることはまれでした。ましてや会社の鍵を自分で持って出社したことなどありませんでした。なので、うっかりすると鍵を忘れそうになります。実際、一度鍵を忘れて途中まで通勤したこともありました。

 部屋に着くとまずPC類の電源を入れ、空調の電源を入れ、窓を開けます。空調は控えめにして、窓から風をできるだけ入れるようにしています。会社はまだ私1人なので、1人黙々とオフィスワークです。1人だとまったく音がなく、逆に落ち着かないので、iTunesでBGMをかけながら仕事をすることが多いです。

12:00ごろ 昼食

 前の会社を辞めてから、食費の節約のために昼食は弁当を作ってもらっています。場所が場所だけに、給食が出たりするといいのですが。

13:00ごろ 外出

 普段は自転車で通勤していますが、さすがに外出先へ自転車で行ける距離であることはほとんどないので、電車で向かいます。取引先とのアポで外出することもあれば、事務用品の買い出し、料金の支払い、役所関係の書類提出などで外出することもあります。オフィスの近くには銀行の窓口がなく、支払い関係はもっぱら郵便局で済ませています。

16:00ごろ 帰社

机が届いた

 外出先から帰社します。戻る時間が遅ければ直帰して家で続きをすることもありますが、自転車が置きっぱなしなのでいったんオフィスに戻ります。この時間帯には、よくグラウンドでソフトボールの練習をしている光景を目にします。

18:00ごろ 窓を閉める

 昼間は窓を開けて風を入れていますが、日が暮れると虫が入ってくるので窓を閉めます。慣れないうちは夜も窓を開けたままにしておいたので大変でした。

20:00ごろ 退社

打ち合わせ用の机といすも

 会社の最終退出者も当然ながらいつも自分なので、窓を施錠し、空調の電源を落とし、PC類の電源を落とし、モデムやルーターの電源も落として施錠します。このオフィスの部屋で留守の間に電源が入っているのは、留守番電話(FAX)だけです。光熱費やオフィスの賃料も自分の稼ぎから出ているという意識が強くあるので、気を使います。もちろん、サラリーマンでもフリーランスでもそこは一緒なのですが……。サラリーマン時代にももっと節電を意識すべきだったといまは思っています。

 玄関でセキュリティカードを通して、退社です。全部のオフィスが退社済みの場合は、最終退出の手続きをしないといけないのですが、まだしたことはありません。


 このようにして私は独立しました。形の上では「独立した」といっても、いまはまだスタートラインにやっと立てたという感じしかありません。経営者として、ビジネスマンとして、さらに足腰を鍛え、よりよいサービスを提供できる組織をつくっていけたらというのがいまの心境です。

 

今回のインデックス
 ITエンジニア、その独立の軌跡(3) (1ページ)
 ITエンジニア、その独立の軌跡(3) (2ページ)

筆者プロフィール
中越智哉●北海道出身。北海道大学大学院電子情報工学専攻修士課程修了。在学中はJavaとLinuxに熱中。卒業後、Javaの仕事にあこがれ、1999年にテンアートニに入社。Java の受託開発案件や教育事業、コンサルティングなどを幅広く担当した後、2006年2月に同社を退社。同年3月にナレッジエックスを設立。 JavaをはじめとするIT開発技術の教育に奔走する。趣味は自転車と草野球、そして毎日欠かさない耳かき。

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