〜秋の転職シーズンを控え、好転の兆しは?〜
最新DATAで見る「IT系エンジニア」求人動向
2003/10/23
IT系エンジニアといっても、仕事の中身は細分化されています。いま企業が最も求めているIT系職種は何か? リクナビNEXTの協力をもとに、過去3カ月間の職種別求人件数を紹介していきます。転職を考えている人も、いますぐの転職は考えていない人も“自分戦略”の参考にしてください。 |
秋の転職シーズンを控え 採用ニーズは回復するのか? |
9月の「IT系エンジニア」の求人動向を見ると、総件数は2014件で2カ月連続して減少することとなった。職種別で見ても、前月同様に全10職種のうち、8職種で減少している。増加した職種は「システム開発(汎用機系)」と「ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)」の2つだけであり、どちらの職種もその割合は微増にとどまっている。
次いで、8月、9月の2カ月間における職種別求人件数を見てみよう。減少率の目立った職種は、「コンサルタント・アナリスト・プリセールス」の13%、「運用・監視・テクニカルサポート・保守」の21%の2つ。そのほか、「システム開発(Web・オープン系)」「システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系)」なども減少しているが、その割合は数%にとどまっている。
一方、増加した職種を見ると、「システム開発(汎用機系)」は26%、「ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)」は、ほぼ前月並みの件数であり、3カ月前(6月)の水準に戻っている。
総求人件数の6割を占める「システム開発系」職種が伸び悩んでいることによって全体の数値は減少しているものの、8月の総件数の減少率は約7%、9月の減少率が約6%であることから、減少率にもやや歯止めがかかりつつあるといえるだろう。
10月に入り、これから“冬のボーナス退社”をにらんだ転職志望者が増えると予想されるが、9月末時点では、肝心の求人企業側の採用ニーズもやや弱含み。今後本格化する秋の転職シーズンを控え、採用ニーズは引き続き“様子見”といったところだ。
●月末時点におけるIT系エンジニアの求人件数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※ 直近2カ月間の増減率を「矢印」で表示
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(提供:リクナビNEXT/リクルートの転職サイト)
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