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エンジニアのための転職マニュアル

第2回 まずは経歴を書き出そう――職務経歴書の作成フロー

DODAエンジニア
2010/6/15

転職市場に動きが出始めた。転職を考えているエンジニアは、後悔のない転職を実現するために、転職活動のポイントを押さえておこう。(DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載)

 書類選考で提出する職務経歴書は、求人企業に自分をアピールするための最初のツールです。履歴書と一緒に送付するケースが多いですが、ほぼフォーマットが決まっている履歴書に比べて自由度が高いため、どう書けばよいか戸惑ってしまう人が多いようです。

 ここでは、基本的な職務経歴書の書き方と、エンジニアならではのポイントを確認してみましょう。

職務経歴書の基本的な構成を知ろう

 職務経歴書の構成項目としては、簡単に経歴をまとめた略歴、具体的な業務内容、実績、資格やスキル、自己PRなどが一般的です。最初に、それぞれの個所で書くべき個別の書き方のコツを見てみましょう。

図1 職務経歴書の構成

1. 職務経歴

 複数の会社、もしくは複数の部署を経験してきた場合などは特に、まず職務経歴を一覧にまとめることで、読み手にキャリアが伝わりやすくなります。具体的な年月と所属企業(部署)に加え、役職に就いていた場合はそれも明記しましょう。

2. 得意分野

 特に強みとなる分野があれば、業務内容とは別に項目を立ててアピールするのが有効です。応募先企業が求める人材像を意識し、自分の経験のなかからそれに沿ったものを引き出して、読み手である人事担当者の関心をひきつけます。

3. 業務内容

 携わっていた業務内容を具体的に示すことは、エンジニアの職務経歴書では最も重要です。プロジェクトごとに、開発期間、開発規模(時間・人数)、開発環境(ツール・言語・OS)を明記し、その上で自分がどのような役割を担っていたかを示します。リーダーやマネージャ経験があれば、忘れずにアピールしましょう。

4. 資格・表彰など

 業務に関連する資格・免許は、一覧にまとめて記します。その際、取得年月を明らかにし、資格名も略さずに正確に書きましょう。職種によっては語学力を求められることもあり、TOEIC(R)テストの高スコアなどもアピール材料になります。社長賞などの受賞経験も、実績を示す客観的な証拠として有効です。

5. 自己PR

 自己PRは、

  1. 成果・実績
  2. 技術・スキル
  3. 人格

の優先順位で考えます。まずは、「特許を取得した」「○%のコスト削減を実現した」などの定量化できる実績を優先して書き、次に「○○分野の経験が長い」など技術力をアピールします。仕事への意欲や積極性などの人格的なPRは、具体例を挙げて示せば説得力がアップします。

職務経歴書作成のフロー

材料を整理する

 まずは職場環境・業務内容・経験・実績など、これまでの経歴を多角的に整理することが必要です。別紙を用意して、次の項目について書き出していきましょう。

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1. どんな会社で働いてきたか

 事業内容、年商、従業員数、事業所数、本社所在地、創業年などを個条書きにします。うろおぼえな点があれば会社案内などで確認しましょう。

2. どんな仕事をしてきたか

 「いつ」「どの部門で」「誰を対象に」「何をしたか」を書いていきます。

3. 業績面での貢献

 自分の仕事によってどのような業績をあげたか(売上高、コスト削減、顧客満足度の向上など)をできるだけ具体的な数値を用いて書いていきます。

4. マネジメントの経験

 部門やプロジェクトの中でリーダーやマネージャの経験があれば、その組織の規模と自分の役割を書きます。教育指導などの経験があればそれも書きましょう。

5. 自己啓発や社内表彰

 仕事のレベルアップのために自分で勉強したこと、取得した資格があれば書きましょう。また社内で表彰を受けた経験があればぜひ書き出してください。

6. 自分の職業能力

 1〜5をもとに、自分がこれまで培ってきた職業能力をまとめます。「〜ができる」「〜についての知識がある」という2つの視点から書き出すとよいでしょう。

7. 自分のやりたいこと、PRしたいこと

 長所/短所、ビジネススキルに加えて、業務への取り組み姿勢や、業務以外での自己研さん事項がある場合は、具体的に記載しましょう。また、応募業種・職種ごとに記載内容を変え、志望動機を自己PRに盛り込みましょう。

職務経歴書の形式を選ぶ

 上記で書き出した材料を元に、実際の職務経歴書をどのような形式で書くかを考えます。職務経歴書の形式には、大きく分けると2つのパターンがあります。

1. 編年体式

 経歴を古いものから順に記載する方法で、最も一般的な書き方です。基本的な構成は、入社・異動・昇進・退職などの見出しと、見出しに沿った職務内容です。最近のものほど、詳細に記載しましょう。習熟度をアピールしやすいため、同じ業務に長年携わってこられた方に適した書き方です。

2. キャリア式

 時系列ではなく職務内容ごとに経歴をまとめる書き方です。基本的な構成は、経歴の要約、職歴(入社・異動・昇進・退職など)と職務内容ごとの詳細(アピール)となります。同じ業務経験(キャリア)であれば、異なった部署・会社の経験でも、ひとまとめにすることが可能です。経験業務を分かりやすく説明できるので、幅広い経験をお持ちの方に適した書き方です。

形式に従って作成する

 形式を決めたら、おおむね次のような構成で職務経歴書の作成に入ります。

  • 職務経歴(上記でまとめたものを、編年体式・キャリア式のどちらかで書く)
  • 職業能力
  • やりたいこと、自己PR

 職務経歴書の作成の際には、以下のことに気をつけましょう。

  • 一人称(「わたし」「僕」)は不要
  • できるだけ個条書きにする(「〜をしました」というような文章にしない)
  • 行頭や行末をそろえる
  • 社内用語や一般的でない略語を使わない
  • 業務経験や実績に関わりのない内容(家族や短期的なアルバイトなど)は記載しない
  • 退職理由は通常「一身上の都合」とする

レイアウトや誤字脱字を確認する

 書き終わったらプリントアウトし、全体を確認します。ちょっとした改行や改ページの場所によって見やすさがまったく変わります。また、思わぬ誤字・脱字を発見することもありますので、他の方に見ていただくのもよいでしょう。

職務経歴書の職種別サンプル(Wordファイル)

この記事は、DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載しています

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