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エンジニアのための転職マニュアル

第3回 当日はどう進む? 知っておきたい面接の流れ

DODAエンジニア
2010/6/29

転職市場に動きが出始めた。転職を考えているエンジニアは、後悔のない転職を実現するために、転職活動のポイントを押さえておこう。(DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載)

 とかく緊張しがちな面接の場。緊張を和らげるためにも、「どういった流れで進行するのか」「どんなことを聞かれるのか」は、基礎知識として事前に知っておいて損はないでしょう。

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 ここでは、面接がどのように進むかを紹介します。ただし、紹介する内容はあくまでオーソドックスなモデルケースであり、「応用のための基礎」であることをお忘れなく。

Step1:訪問〜面接まで

 直前まで仕事や予定が入っている、という場合でも、開始5分前くらいには会場に入れるように都合をつけておきましょう。ただし、面接官も基本的には仕事中。あまり予定より早く訪問するのは迷惑となりますので注意してください。少し早めに出て、面接会場付近の喫茶店などで最終確認をしたり、気持ちを落ち着けるなどしてもよいでしょう。

 受け付け時や部屋に通された際のマナー、面接官と対面する際のあいさつなど、基本的なところにも注意しましょう。最初につまらない減点をされてしまっては、あまりにももったいない話です。

コラム:面接結果は最初の5分で決まっている?
 対人印象の50%は外見で決まるといわれています。そして、面接官の中であなたのイメージができあがるのにかかる時間は約5分ともいわれています。もちろん、実際の判断自体は面接内容によって決まるのですが、意外にも「第一印象」の影響が強いことをお忘れなく。「好感の持てる身だしなみ・表情か?」「話し方・口調は?」「目を見て話しているか?」など、「最初の5分」で根付いた印象はその後、面接終了まで引き継がれるもの。内容が良くても、第一印象が打ち消してしまうことは多々あるのです。

Step2:面接開始〜自己紹介・現職について

 面接開始直後はどうしても硬くなってしまうでしょう。しかし、まずは世間話やその日の訪問経路など、いわゆる「アイスブレイク」の時間をもつ面接官が多いものです。面接全体から見ればほんの短い時間ではありますが、ここで緊張を解きほぐせるかどうかは、意外と重要なポイントです。

 最初に聞かれることが多い「自己紹介」や「職歴」については、「手短にまとめる」ことを心掛けましょう。あまり簡素すぎるのはよくありませんが、まだ面接官との会話に慣れていない序盤戦で「あれもこれも」と盛り込んでしまうのは失敗の元。まとめきれず、話が無駄に長くなってしまい、むしろ悪印象になってしまうケースが多いので要注意です。

Step3:転職の理由・志望動機について

 職歴や現職についての質問に続いて聞かれることが多いのが「転職の理由」や「志望動機」です。ここで多い失敗パターンは、「転職理由」がいつの間にか現職の批判やグチだらけに……というもの。「イヤだから」ではなく、「どうしたいから」「どうなりたいから」といった前向きさを意識して受け答えをしましょう。

 「勢い」や「興味本位」での転職というのも、面接官に悪印象を与えてしまう要因の1つです。あくまでもキャリアプランに基づいた計画的な転職であることを伝えられるようにしましょう。

 「志望動機」については、「その企業」と「その職種」、それぞれを志望した理由という形で2つのパターンが考えられます。それぞれ、あなたなりの考えを事前に準備しておくことが必要です。

Step4:入社後について

 続いて問われるのは、「今後どうしたいか」というポイントです。あなたの経験・スキルや強みを踏まえ、それをどのようにして今後生かしていきたいのか、意欲的に伝えましょう。ただし、意欲や熱意も大事ですが、「押し付け」になってしまわぬよう注意が必要です。「それを通じて御社にこうして貢献できるはず」といった貢献意識のアピールを忘れてはなりません。

 また、面接が進行してくると、前半でいったことと後半でいったことが食い違っている……というミスが起こりがちです。前提として明確な考えの軸を持っておけば問題ないはずですが、少なくとも書類に書いたこと、自分がいったことは覚えていられるよう、冷静さを保っておきたいところです。

Step5:諸条件について

 ひととおり質問のやりとりが終わったあとは、諸条件について確認が行われるでしょう(複数回の面接がもたれる場合などでは、回によってはないこともあります)。具体的には、入社日や勤務地・勤務時間などの就業条件、希望給与の確認などが中心です。あなたの希望を素直に伝えれば良いのですが、ここでもいくつか注意すべきポイントがあります。

 それは、「単なるわがままではない」ことと、「根拠があること」です。「残業ができない」のであれば、その明確な理由が必要です。「給与をより多くもらいたい」のであれば、なぜその額が妥当かを客観的に説明できなくてはなりません。

 少なくとも入社意欲のある企業・職種なわけですから、一方的に希望だけを押し付けるのではなく、納得いくアピールをしたうえで提示を受ける、というスタンスが望ましいといえるでしょう。

Step6:逆質問〜面接終了

 面接の最後に、「何か質問はありますか?」といった形で、あなたから面接官に質問や確認を行う場が設けられることがよくあります。面接中に生じた疑問や応募の際の不明点などがあれば、この場で解消しておきましょう。

 1つ覚えておきたいのは、この「逆質問」は面接官への最後のアピールタイムでもある、という点です。質問を求められているのに必死にアピールをすると悪印象ですが、質問を通して“最後のひと押し”をすることは可能です。「熱意を伝える最後のチャンス 面接官への逆質問テクニック」も参考にしてみてください。

 また、直接合否に影響するものではありませんが、マナーとして面接後にお礼状などを出しておくと良いでしょう。面接官は忙しい業務の合間をぬってあなたのために時間を割いてくれています。お礼や入社への意欲を改めて伝えておくことは良い印象につながります(ただし、これもしつこい内容にならないように……)。

コラム:家に帰るまでが面接です!
 緊張の面接が終わり、面接会場をあとに。社屋を出たとたんに気を抜いてタバコをプカプカしたり、あるいは友人・知人へ面接の感想を大声で電話してみたり……。実際にそんな姿を採用担当者に見られてしまい、芳しくない結果を招いてしまった事例は少なくありません。「家に帰るまでが面接」というくらいに考え、油断せずに企業をあとにしたいものです。

この記事は、DODAエンジニア/インテリジェンスの記事を再編集して掲載しています

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