第2回 正社員が8割。IT業界には派遣が少ない?
イノウ業界研究会
2008/8/4
では次に、正社員、派遣社員、パートタイマーの割合を見てみましょう。次のグラフをクリックしてください(図2)。
図2 2006年度 業界別 従事者数比較→2006年度 IT業界内 労働形態別の従事者数比較 |
へえ。意外と正社員が多いのですね。
なぜ意外だと思うのですか。
IT業界というと「客先常駐」のイメージが強いので。
江水くんも、結構この業界のことが分かってきましたね。確かに客先常駐は付きものですし、下請け企業から元請け企業へ社員を出向させるようなこともよくあります。でも彼らは、基本的に正社員です。つまり「ほかの会社に常駐している人」は多くても、派遣社員の数はそれほど多くないのです。
でも、ITエンジニア専門の派遣会社も多いですよね。
それはですね。そうした企業の多くは「特定派遣」の企業なのです。
特定派遣とは、どのようなものですか。
人材派遣業には「一般労働者派遣事業」と「特定労働者派遣事業」があって、前者は派遣先が見つかった段階で派遣会社と雇用契約を結ぶのに対し、後者は派遣会社が客先に派遣するITエンジニアを正社員もしくは契約社員として雇用するのです。 つまりそうした企業に勤めている人の多くは、派遣社員ではなく、正社員なのです。 だから、図3のグラフのように(ここをクリック)、正社員の割合が8割以上を占めているのです。
図3 2006年度 IT業界内 労働形態別の従事者数比較(棒グラフ)→2006年度 IT業界内 労働形態別の従事者数比較(円グラフ) |
なるほど、勉強になります。
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