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@IT > PR:バリューアップに役立つマイクロソフト新資格「MCA」
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企画:アットマーク・アイティ 人財局

 

 基本理論と実践技術は、どちらもエンジニアにとっては重要なものだ。しかし、通常はそれぞれを別々に学び、次第に両者を結び付けて総合的に考えることができるようになる。それを最初から両方を関連付けて学べるのが、マイクロソフトの新資格MCAである。では、MCAはどのような資格なのだろうか? その詳細を紹介しよう。

理論と実践の両方を得るために

 「標準技術や基本理論を理解していないと、不適切な処理や構造のシステムになってしまう」「製品スキルがなくては実践で役に立たない」というのは、開発現場でよく聞かされる発言である。このことは、基本理論と実践技術をバランスよく習得することが、いかにエンジニアにとって普遍的な課題であるかを示している。

 @ITの読者であれば、エンジニアとしてのバリューを高め、将来展望を広げるためにも、基本理論と実践技術をバランスよく取得することは重要であることは理解してもらえるだろう。しかし、現実的な問題として、どうすれば効率よく基本理論と実践技術を得て、しかも陳腐化しないようにブラッシュアップできるだろうか。日々の実務をこなしながらその場その場で必要な知識を書籍や雑誌、Webサイトで得るのもいいだろう。しかし、より効率的な方法がある。それが「資格」だ。もちろん手当たり次第に資格取得を目指すのではなく、自分が得ようとする範囲とレベルをよく選ぶことが大切である。

 特定の資格に目標を定め、その資格に対応した教材を用いて試験範囲となる知識などを整理し、演習を重ねていけば効率良く一連の知識を体系的に吸収できる。さらに、学習の成果として資格を取得できれば、それを知識レベルの証として活用するのもよいだろう。あくまでも名刺を飾るためではなく、エンジニアとしてのバリューを高めるための手段として、資格取得を目標にした学習を提案したい。

マイクロソフトの新資格MCA

 標準技術や基本理論と同時に製品スキルもマスターし、かつ広範な分野を学びたいと考えているエンジニアには、マイクロソフトのMCA(Microsoft Certified Associate)をお勧めする。MCAは、2002年1月にスタートしたITプロフェッショナルを目指す人向けのマイクロソフトの新しい資格認定制度だ。その特徴として「IT理論+製品技術+ソリューション」を掲げており、バランスの取れた知識が要求される。

図 MCAの3要素

 MCAには、分野に応じた次の3種類の資格がある。

MCA OS・ネットワーク
 
Microsoft Windows 2000/Microsoft Windows .NET Server対応

MCA データベース
 
Microsoft SQL Server 2000対応

MCA アプリケーション構築
 
Microsoft .NET Framework対応

 3種類の試験には、それぞれ対応するマイクロソフトの製品群はあるが、あくまでも実践における「対応」であり、マイクロソフトの製品知識よりも基本理論に重点が置かれていることを強調しておきたい。

エンジニアにとってMCA資格のメリットとは

 MCA取得を目指すことで、基本理論と実践技術の両方を学べることは、前述したとおりだ。具体的なメリットとしては、IT理論とマイクロソフト製品のスキルが身に付く。MCA取得のメリットとしては、それ以外にもサテライトスキルが身に付くこと、ソリューション企画力が身に付くことが挙げられる。ここでは、その3つのメリットをさらに詳しく紹介しよう。

メリット1:IT理論と製品スキルが身に付く

 MCA資格の学習を行うことで、基本理論と実践技術が身に付く。重要なことは、これらを別々に学ぶのではなく、それぞれを結び付けて学習することができるという点だ。例えば、情報処理技術者試験に出題されるような基本的なITの標準技術も出題されるが、実務で必要とされる技術なども出題される。さらに、基本理論を実践に移す場合、それに対応するマイクロソフトの製品名やインターフェイスが何なのかも出題される。

 具体的にどのような問題が出題されるのか、マイクロソフト発行「Microsoft Certified Associate オフィシャルカリキュラム」のテキストにある演習問題から引用したので、実際に解いてみていただきたい(解答は記事の最後にあります)。

問1 メモリ管理についての説明で誤っているものを選びなさい。
A)
メモリリークを防止する仕組みとしてガベージコレクションが挙げられる。
B)
Java言語ではメモリの解放を明示的に行わないとメモリリークが発生する。
C)
ガベージコレクションには空き領域をひとまとめにする役割を備えているものもある。
D)
メモリリークが継続して発生すると、コンピュータのダウンにつながる原因となる。
(「MCA アプリケーション構築」テキストより引用)

問2 ロックの説明で正しいものはどれでしょうか。
A)
同時にUPDATEを行うと更新の損失が起こる場合があります。
B)
トランザクション分離レベルが READ COMMITED の場合はダーティリードが起こる可能性があります。
C)
リソースに対する共有ロックが適用されていると排他ロックは取得できません。
D)
デットロックが発生するとユーザーがキャンセルするまで待たされます。
(「MCA データベース」テキストより引用)

問3 ADO.NETの説明で適したものを選びなさい。
A)
.NETアプリケーションにデータアクセス機能を提供するクラスライブラリ。
B)
Windowsアプリケーション専用のクラスライブラリ。
C)
XML Webサービス専用のクラスライブラリ。
D)
共通言語ランタイム。
(「MCA アプリケーション構築」テキストより引用)

問4 SQL Serverサービスのサービスアカウントをローカルシステムアカウントにした場合の説明として、正しいものはどれでしょうか。
A)
クライアントからの接続ができなくなる。
B)
他のサーバーと信頼関係接続を使って通信ができなくなる。
C)
データベースを1つしか作成できない。
D)
Windows認証が必要となる。
(「MCA データベース構築」テキストより引用)

メリット2:サテライトスキルが身に付く

 例えばWebシステムを構築するには、開発言語、サーバサイド技術、ネットワーク技術、データベース、トランザクション管理、セキュリティ、さらに開発技法やプロジェクト管理など、さまざまな知識が必要となる。もはや特定分野に秀でているだけでは、エンジニアとして通用しなくなっている。コアとなる専門スキル以外のIT標準技術スキル、つまりサテライトスキルが必要とされているのだ。

 サテライトスキルを身に付けたいというエンジニアにとって、MCAはうってつけの資格といえる。MCAは広範で発展性のあるIT標準技術スキルを得ることを目的の1つとしているためだ。3つのMCAの試験出題範囲をご覧いただきたい(下の表)。これだけ広範な知識を押さえておけば、1人で複数の分野を担当できる「売れっ子エンジニア」になれるはずだ。

MCA OS・ネットワークの試験範囲
OSの役割
OSの動作
性能・信頼性・可用性
Windowsの設計と実装
Windowsの最適化と信頼性・可用性
OSの種類
OSI参照モデル
TCP/IP
インターネット
ディレクトリサービス
.NET Framework
セキュリティ管理
セキュリティの実装
さらに詳しい試験範囲は、マイクロソフトのWebページを参照のこと

MCA データベースの試験範囲
データベースの役割
リレーショナルモデル
データモデリング
SQL Serverのアーキテクチャ
物理データベース設計
SQL(Transact-SQL)
トランザクション管理
セキュリティ管理
分散データベース
クライアントサーバ型DB
データウェアハウスとOLAP
Webコンピューティング
さらに詳しい試験範囲は、マイクロソフトのWebページを参照のこと

MCA アプリケーション構築の試験範囲
基礎知識
標準テクノロジ
オブジェクト指向/コンポ−ネント技術
アーキテクチャ
製品技術
さらに詳しい試験範囲は、マイクロソフトのWebページを参照のこと

メリット3:ソリューション企画力が身に付く

 IT技術に詳しくなったからといって、仕事のできるエンジニアになれるわけではない。現場で直面する課題をどう解決するのか、その判断力や思考力を身に付けているかどうかが、できるエンジニアかどうかの違いとなる。MCAの試験ではこういったソリューション企画力も求められる。もちろん、問題解決力は実際に直面することで鍛えられていくものだが、MCA対応教材の演習で訓練しておけば、実践の場でも慌てることなく、必ず役に立つだろう。

 ここで、MCAオフィシャルカリキュラムのテキストにあるソリューション企画力に関連する演習問題を掲載したので、ぜひチャレンジしてみてほしい(解答は記事の最後にあります)。

問5 グラフィックドライバを組み込んだら、起動しなくなりました。間違ったドライバを設定してしまったようです。原因として正しいものを選択してください。
A)
グラフィックドライバは、カーネルモードにあるため。
B)
グラフィックドライバは、ユーザーモードにあるため。
C)
グラフィックドライバがないとモニタの電源が入らないため。
D)
グラフィックドライバは、HALにあるため。
(「MCA OS・ネットワーク」テキストより引用)


問6 ディスクのボトルネックは、何が原因で起こることが多いですか? 適切なものを選択してください。
A)
過度のパーティション作成。
B)
ディスクの断片化。
C)
IRQの競合。
D)
過度のページング。
(「MCA OS・ネットワーク」テキストより引用)

効果的に学習するには

 時間に追われることの多いエンジニアとって重要なこととは、効率よく学べる教材を選ぶことだ。2002年1月から試験が開始されたMCAだが、対応した学習教材がすでに多数そろっている。時間・費用などに合わせて、最適な教材を選択していただきたい。

集合研修で学ぶ

 マイクロソフトでは、MCA試験の対応オフィシャルコースを開発しており、同社が認定したMCAトレーニングセンター(2002年10月現在、全国37カ所)で受講できる。コースは、MCA各資格に対応してオフィシャルコースが各1つあり、試験で要求される範囲に対応した項目を体系的・網羅的に学習することができる。なお、下記の表は、受講者の知識の前提条件と、講義の形式と内容をまとめたもの。受講する際の参考にしてほしい。

MCA OS・ネットワーク Microsoft Windows 2000/Microsoft Windows .NET Server対応
前提条件 OSに関する基本的な概念・用語の理解。ネットワークに関する基本的な概念・用語の理解。Microsoft Windows 2000 Serverの製品基本機能の理解1カ月以上のWindowsの使用経験(推奨)
講習形態 講義形式(トレーナーによるデモを含む)
内容 OSの役割、OSの動作、性能・信頼性・可用性、OSの種類、OSI参照モデル、TCP/IP、インターネット、ディレクトリサービス、Microsoft .NET Framework、セキュリティ管理、セキュリティの実装、Windowsの設計と実装、Windowsの最適化と信頼性・可用性

MCA データベース Microsoft SQL Server 2000対応
前提条件 データベースに関する基本的な概念・用語の理解。Microsoft SQL Server 2000の製品基本機能の理解。1カ月以上のデータベースの使用経験(推奨)
講習形態 講義形式(トレーナーによるデモを含む)
内容 データベースの役割、リレーショナルモデル、データモデリング、SQL Serverのアーキテクチャ、物理データベース設計、SQL(Transact-SQL)、トランザクション管理、セキュリティ管理、分散データベース、クライアントサーバ型データベース、データウェアハウスとOLAP、Webコンピューティング、Microsoft SQL Server 2000の導入と操作

MCA アプリケーション構築 Microsoft .NET Framework対応
前提条件 システム開発の各工程に関する基本的な概念・用語の理解。最新のインターネット技術の概要知識。Webベースのアプリケーション構築に関する概要知識1カ月月以上のマイクロソフトの開発ツールの使用経験(推奨)
講習形態 講義形式(トレーナーによるデモを含む)
内容 開発ライフサイクル、システム開発、設計技法、プログラミング言語、OSとプログラミング、インターネット/イントラネット、セキュリティ、データベース、オブジェクト指向、コンポーネント技術、システム階層、各階層のデザイン、XML関連技術、Microsoft .NET Framework、Visual Studio .NET、Server製品技術

 MCAトレーニングセンターではオフィシャルコースだけでなく、各コース前提条件の内容に達するまでのオリジナルコースなども含めより、ユーザーのニーズに合ったカリキュラム(内容、実施期間 ほか)を提供している。なお、開催日程などは直接MCAトレーニングセンターのWebサイトを参照いただきたい。

eラーニングで学ぶ

 マイクロソフトでは、集合研修以外にもeラーニングで学べるオフィシャルコースを用意している。忙しくて集合研修を受講できないという人や、近くにMCAトレーニングセンターがない人にお勧めの学習方法だ(画面)。

画面 eラーニングによる学習コース選択画面。学習開始タイトルを選択すると、章単位の受講状況、履歴参照などが確認できる(画面をクリックすると、拡大表示されます)

 eラーニングコースは、MCAトレーニングセンターの一部が行っている。その提供方法も、受講している中で疑問点などが生じた場合は、インストラクターに電子メールで質問すると電子メールで回答してくれるなど、一方的な講義だけで終わらないように工夫された形で、実施されているMCAトレーニングセンターにより独自のサービスが提供されている。なお、eラーニングコースを実施しているMCAトレーニングセンターは2002年10月現在で次のとおり。

実施センター名
実施コース
問い合わせ先
MCA3コース 03-5232-3075
MCA2コース 03-5200-6735
MCA3コース 0120-00-9686
MCA3コース 0120-71-8957
eラーニングを実施しているMCAトレーニングセンター一覧(2002年10月現在)

書籍で学ぶ

 MCAに対応した市販書籍や教材も充実してきていて、2002年10月現在で3社から計7タイトルが出版されている。また、資格試験対策教材として定評のあるシステム・テクノロジー・アイのiStudyシリーズにもMCA対応製品が用意されている。

書名/タイトル
出版社
価格
MCA OS・ネットワーク 対応書籍・教材
マイクロソフトプレス
MCAスキルチェック要点解説 OS・ネットワーク
日経BPソフトプレス
2200円
よくわかるマスター 
MCA OS・ネットワーク
富士通オフィス機器
2667円
マイクロソフト認定資格試験
MCA攻略ハンドブック −OS・ネットワーク 編−
リックテレコム
2500円
iStudy for MCA MCA OS・ネットワーク システム・テクノロジー・アイ
1万2500円
MCA データベース 対応書籍・教材
マイクロソフトプレス
MCA スキルチェック要点解説 データベース
日経BPソフトプレス
2200円
マイクロソフト認定資格試験
MCA攻略ハンドブック −データベース 編−
リックテレコム
2500円
iStudy for MCA MCAデータベース システム・テクノロジー・アイ
1万2500円
MCA アプリケーション構築 対応書籍・教材
マイクロソフトプレス
MCAスキルチェック要点解説 アプリケーション構築
日経BPソフトプレス
2200円
マイクロソフト認定資格試験
MCA攻略ハンドブック −アプリケーション構築編−
リックテレコム
2500円
iStudy for MCA MCAアプリケーション構築 システム・テクノロジー・アイ
1万2500円
書籍・教材一覧。最新の情報はマイクロソフトのWebサイトを参照のこと

演習問題の解答
問1
問2
問3
問4
問5
問6
B
C
A
B
A
B、D

 
MCAプログラムとは

Microsoft Certified Associate Program(MCAプログラム)は、新しいITプロを目指す方のための認定資格制度。エンジニアやITコンサルタント、さらに、専門分野のスキルにITスキルで磨きをかける新しいITプロの育成を目的としている。MCA資格が要求するのは、IT理論+製品技術+ソリューション。バランスの取れた幅広い知識とスキルが特徴となっている。

MCA資格種類

MCAには次の3つの資格がある。

MCA OS・ネットワーク
Microsoft Windows 2000/Microsoft Windows .NET Server対応
MCA データベース
Microsoft SQL Server 2000対応

MCA アプリケーション構築
Microsoft .NET Framework対応


MCA試験

試験科目

MCAの3つの資格に応じて次の3つの試験がある。

M10-100:
 MCA データベース
M10-200:
 MCA OS・ネットワーク
M10-300:
 MCA アプリケーション構築


試験問題数

50問程度。

MCA受験料
1テスト1回受験費用は、9,000円(消費税別)。


試験形式
PCによる試験(CBT)とマークシートによる団体受験の試験(PPT)の2形式がある。

PCによる試験(CBT)
PCを使ってMCA試験を実施する形式。PCの画面に表示された問題に対して、その画面上でマウスを使って解答。試験終了後にすぐに画面上で合否を確認することができ、試験結果(スコアレポート)は試験終了後、受験会場で交付される。


マークシートによる団体受験の試験(PPT)
学校や企業研修など50名以上の団体受験で活用できるマークシートを使った試験形式。試験日から10営業日後程で試験結果(スコアレポート)が送付される。


試験時間
試験形式によって所要時間は異なる。
CBT試験の場合、MCAの各試験の所要時間は65分(試験時間:50分、非開示契約およびサーベイ:15分)。
PPT試験の場合、MCAの各試験の所要時間は75分(試験時間:50分、試験前の説明・非開示契約およびサーベイ:25分)。


合格から認定まで
試験合格後、マイクロソフト認定プログラム事務局より、Welcome Kitが送付される。

試験日程
CBT試験はアール・プロメトリック社、VUE社、PPT試験はアイテック社によって実施運営されている。詳細は、マイクロソフトのサイトにある「試験申込」を参照のこと。

マイクロソフトのMCAプログラム関連ページ

MCA資格制度とは

特典/取得メリット

資格種類・試験範囲

FAQ

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MCA トレーニングセンター一覧

試験情報

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