スキルハウス・スタッフィング・ソリューションズ
社長インタビュー
「キャリアアップに必要なのは“機会”」――キャリアのプロ直伝・ITエンジニアのキャリア論
ITエンジニアのキャリアアップに必要なもの、それは新しいことにチャレンジするための「機会」である――キャリアプランニングのコツについて、ITに特化した人材紹介・人材派遣サービスを営むスキルハウス・スタッフィング・ソリューションズの社長に聞いた。 |
キャリアアップに必要なもの、それは「機会」である | ||
ITエンジニアのスキルアップ、キャリアアップに必要なものはなんだろうか?
代表取締役社長 マーク・スミス氏
「自分はIT技術でこんな仕事を実現したい」という熱意、具体的なキャリアプラン、それを実現するための技術や経験、年収との兼ね合い……どれも重要で欠かせない事柄だが、スキルハウス・スタッフィング・ソリューションズ 代表取締役社長のマーク・スミス氏は一言、「opportunity=機会」だと答える。
ITエンジニアとしてキャリアアップに挑戦していくなら、挑戦できる機会――より高度な技術に触れる機会、新しい仕事を任せてもらえる機会、より大きなプロジェクトに関わる機会が必要だ。
「どんなITエンジニアにも、キャリアアップの機会を提供したい」――こう力説するスミス氏に、ITエンジニアのキャリアプランニングについて詳しい話を聞いた。
「92%のITエンジニアが給与水準アップ」という実績 | ||
スキルハウスは、ITに特化した人材紹介・人材派遣サービス企業として、ITエンジニアが「挑戦できる機会」を提供している。大企業、外資系企業の案件に強いことで知られ、「Fortune 500」(米『Fortune』誌が選出する全米上位500企業)に名前を連ねる有力企業への紹介実績も数多い。一方、日本企業に対する人材サービスにも積極的に取り組んでおり、同社が取り扱う案件の4割を日本企業が占めている。
スミス氏は胸を張ってこう語る――「当社のサービスを利用して転職した人の92%は、前職より給与水準が上がっています」
IT業界を牽引するような有力企業は、最先端の技術を取り扱っていたり、積極的に人材を採用しようとしたりするところが多く、給与水準も比較的高い。そのため、同社の登録者たちが求める「もっと最先端の技術に触れたい」「給与水準を上げたい」「キャリアパスをきちんと明示している企業がいい」といったさまざまな要望に合わせて、案件を紹介できるという。
「システムを構築し、同じ職場で保守・運用していく仕事は、非常に重要でやりがいがあるものです。一方、運用・保守よりも新規開発や最先端の技術を使ったプロジェクトで開発をし続けたいというITエンジニアもいます。私たちがお付き合いしている企業なら、こうした『新しい挑戦』が可能です」
「IT人材に徹底的に特化している」からこその強み | ||
92%という驚異的な数値を出せるのは、同社が「IT人材向けに徹底的に特化」しているからだ。スミス氏自身、アメリカから日本に来て約20年間、ずっとIT業界で働いているし、同社のコーディネータたちも同様にITに特化して案件を取り扱っている。そのため、IT業界特有の知識に基づくサービスの提供が可能となる。
同社では、ITエンジニアの職種を大きく3つのカテゴリに分けている。
●職種 ※それぞれの職種に管理職(マネージャ職)も含まれる
- アプリケーション開発(プログラマ、SEなど)
- ネットワーク
- デスクトップサポート(ヘルプデスク業務など)
同社が対象として重視する業種は、「ファイナンス(金融)、ソフトウェア/ハードウェアメーカー、製薬/医薬、テレコミュニケーション/インターネット、ITサービス」の5業種だ。このように、カバーする職種、業種を重点的に設定することで、人材の専門性を生かすコーディネートができる。
人材紹介(人材紹介・派遣)をする会社は、他にもある。しかし、「もし他社が同じ案件を持っていて、条件も同等だとしても、私たちのサービスを利用した方が、1年後には必ずスキルが向上する」と、スミス氏は断言する。大きな人材会社ではできないようなきめ細かなサービスにより、ITエンジニアが経験を積める環境を提供できる、という確かな自負が、この言葉には込められている。
「キャリア」という木を育てる | ||
同社のもう1つの特徴として、「ITエンジニアのキャリアアップを強く意識していること」が挙げられる。
ただ、この「キャリアアップ」という言葉はなかなか多義的で、難しい言葉である。スミス氏は「キャリアアップという言葉は、人それぞれ思い描くものが違う」としながらも、その“本質”について次のように語る。
「チームのマネジメントをすること、システムをコントロールすること……キャリアアップという言葉から思いつく内容はさまざまですが、これらには『よりresponsibility=責任がある地位に就くこと』、という共通点があります」
チームをマネジメントする、システムをコントロールする、より高度な技術を扱う――これまでやったことがない仕事にチャレンジするためには、実力や経験ももちろんだが、何よりそれらにチャレンジできる「機会」が必要なのだというのが、スミス氏の意見だ。ITエンジニアにより最高の機会を提供するために、同社のコーディネータは、ITエンジニア個人の要望を聞き出すことに専念する。
しかし、ただ要望を聞き出すだけでは足りない。
ここでスミス氏は、ITエンジニアとしてのキャリアの可能性を描いた「ITキャリア・ツリー」と呼ぶ絵を描いてみせた。木の幹はITエンジニアとしてのキャリアのスタート地点を、どんどん分岐していく枝はキャリアの選択肢の広がりを示している。
ITエンジニアの将来には、さまざまな可能性がある。
例えば、「ITエンジニアとしてのスキルを極めるキャリア」を考えるとしよう。この場合でも、選択肢は1つとは限らない。どの方向に専門性を高めていくかで、道はかなり異なる。アプリケーション開発エンジニアであれば、分析・設計の専門家へと進む道がありうる。あるいは、ITエンジニアからマネージャへ進む道もあり、経営者になる道だってある。経験を積むにつれて、キャリアの選択肢の幅はどんどん広がっていく。
「個人では3つぐらいしか考えられない選択肢でも、当社でコーディネータと話してみると5つぐらいに増えるかもしれない。私たちは、ITキャリア・ツリーを育てる“水”になりたいのです」
「複数の選択肢の中から、自分のキャリアを選んで設計すること」がキャリアアップの基本だ。同社が目指すのは、これらの「さまざまなキャリアの選択肢」をITエンジニアに提示することにある。
ITエンジニア自身が考えるキャリアプランを最大限に尊重しながらも、1人では思いつかない新たな選択肢を提示して紹介する――この2つがあってこそ、ITエンジニアが満足できる仕事を紹介できるのである。
キャリアアップのためのアドバイス | ||
スミス氏はまた、キャリアアップに意欲的なITエンジニアに向けて、2つのアドバイスをしてくれた。
「キャリアは、まず考えること、プランを立てることそのものが、成功の第一歩」と、スミス氏は力説する。日々の仕事が忙しいと、どんどん日常に流されていってしまう。定期的に自分のITキャリア・ツリーを見直すことで、自分の希望と自分のスキルを見直すことが重要だ。
もう1つは、スキルアップ、キャリアアップのために必要な知識の付け方について。知識の獲得のための方法として、スミス氏は「ユーザーグループやインダストリグループへの参加」を勧めている。特定の製品・技術に関する知識は、関連するユーザーグループに参加することで、特定の業種に関する知識は関連するインダストリグループ(業種別のグループ)に参加することで深めることができるという。
20年近く、日本のIT業界を俯瞰(ふかん)し続けてきた、スミス氏ならではの助言である。
「ITエンジニアが活躍し、仕事を楽しむ姿を見る」喜び | ||
「私たちのサービスにより、ITエンジニアが前より活躍する姿を見るのは、無上の喜びです」と、スミス氏は顔をほころばせる。
「ITと人材紹介は、完ぺきな組み合わせだと感じています。それがこの業界に長くいる理由です。ITは不況に強い。どういう状況でも仕事のニーズがあります。そして、IT業界ではプロジェクトの区切りのたびに、キャリアアップしたい人材の需要が生まれます」
例えば、同社が得意とする業種の1つ、金融関連の開発プロジェクトでは、開発に2年をかけ、その後は運用保守フェイズに入るといったケースが多い。新しい開発に挑戦したい開発者がいる場合、2年ごとに転職ニーズが生じることになる。一方、新たなプロジェクトを始める会社には、新たなIT人材の需要が生まれる。このような循環があるため、IT人材の需要を満たしつつ、同時に各個人のキャリアアップを同時に実現できる。このダイナミズムが、スミス氏にとって魅力的に見えているのだ。
「私はこれまで、セールスマンとして、掃除機から食材、宝石……あらゆるものを売ってきました。その営業人生の中で、最も充実感を得られたのが、『ITエンジニアたちが活躍し、仕事を楽しむ姿を見ること』だったのです。ある組織で良い仕事や活躍の場がなかった人が、別の企業で大活躍するのを見るのは、私たちにとって大きな喜びです」
「どんなITエンジニアにも、現状より“良い環境”を紹介する」というプライドを持って仕事をしていると、スミス氏は断言する。
「向上心の高いITエンジニアたちからの相談は、心から歓迎します」
自分のITキャリア・ツリーがどう広がっているのか――キャリアの専門家の意見を聞きたい、自分だけでは見つけられない新しい可能性を模索したいITエンジニアは、同社のプロフェッショナルたちに相談してみてはいかがだろうか。
提供:スキルハウス・スタッフィング・ソリューションズ株式会社
企画:アイティメディア営業企画
制作:@IT自分戦略研究所 編集部
掲載内容有効期限:2011年6月29日
会社概要 | |||||||||||||
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