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テクノロジスペシャリストという仕事

ERPパッケージのクラウド化
前例のない世界に挑む



1990年代半ばまでオーダーメイドが当たり前だった、エンタープライズの基幹システム。その地図をパッケージソフトウェアで塗り替えたのが、ワークスアプリケーションズだ。同社は今また、エンタープライズソフトウェアのクラウド化という、前例のない世界を切り開きつつある。

 「COMPANY on Cloud Managed Service(CCMS)」は、ワークスアプリケーションズが同社のERPパッケージ「COMPANY」をクラウド上で運用管理するサービスだ。このクラウド化プロジェクトの技術リーダーが、アドバンスト・テクノロジー&エンジニアリング(ATE)本部クラウド運用研究グループに所属する野村裕佑氏である。野村氏は、全部署横断プロジェクトの開発チームのリーダーとしてアサインされ、プロジェクトの立ち上げに参加。テクノロジスペシャリストとして入社して2年目のことだった。

  入社2年目で開発チームリーダーに抜てき
前例のない挑戦がスタート

野村裕佑氏
ワークスアプリケーションズ
アドバンスト・テクノロジー&エンジニアリング(ATE)本部
クラウド運用研究グループ  野村裕佑氏

 従来のCOMPANYは、パッケージソフトウェアとして顧客企業に提供される際、常にサーバ環境をクライアントが準備する必要があった。「クラウド化が世の中の潮流となる中で、エンタープライズ領域だけが例外というわけにはいかない。顧客にとっても、サーバの管理をしなくてよいというのはメリットがある。そこで、アマゾンウェブサービス(AWS)などのクラウドインフラを利用して、サーバの調達・運用も当社が行い、そこまで含んだシステムとしてCOMPANYを提供しようということになった」(野村氏)。

 それ以前から、クラウド対応は会社として当然取り組むべき課題という認識が共有されていたという。「『日本の情報投資効率を世界レベルへ』という企業理念から考えて、当然の流れとしてこのサービスは出てきた感じです。ERP基幹システムをクラウドにのせるというのは、おそらく世界でうちが初めてでしょう」。淡々とした、さりげない口調に野村氏の自負がにじみ出る。

 野村氏はこのプロジェクトの立ち上げメンバーとなる以前から、社内のクラウド開発運用支援を手掛けていた。それでも、メンバーとして抜てきされた当初は「何から手を付けていいか分からない状態」だったという。「CCMSのサービスを提供する際に発生する技術的な問題の解決が主な役割です。しかし当社では初めて行うサービス。いつまでにどのレベルまでできていなければならないのか、模索状態でした。未経験の領域において、起こるべきことを想定する。その上で、プロジェクトのスケジュールを決めて進めていく。その点に非常に苦労しました。技術選定も担当していましたが、今考えると入社2年目の私によく任せてくれたなと思います」

 開発チームのメンバーは、最初は野村氏を含めて3人だったが、2013年8月現在では8人ほどに増えた。

  個人の価値を最大限に生かす
プロジェクトマネジメントの面白さ

野村裕佑氏

 野村氏にとって、チームを率いてのプロジェクトマネジメントは会社に入って初めての経験だった。そこに戸惑いはなかったのだろうか。「プロジェクトが始まる前のチームでは、メンバーそれぞれが各部署の人とコミュニケーションし、自分の得意分野を生かしながらさまざまな問題を解決していくスタイルだった。どちらかというと、自分が何をやってどんな強みを持っているのかをATE本部外に対してプレゼンテーションする力が必要だった」という。

 一方、CCMSのサービスを作るようになってからは、当然のことながら、チーム内のコミュニケーションが求められる。「それぞれのメンバーが今どういう状況にあるのかを把握したり、個々人の強みを見つけ、最大限にそれを引き出して生かす方法を考えたり。やりながら学んでいったという感じです」

 野村氏のマネジメントスタイルは、個々の技術者の裁量権が大きいワークスアプリケーションズの自由な風土と共鳴している。

 「プロジェクトには、Javaやフレームワークに精通している人、品質に強いこだわりのある人、とにかく新しい技術が好きな人など、さまざまなタイプの人が集まっています。だから、それぞれが自らの価値を最も発揮できる形で仕事をお願いし、サービスを作っています。幸い、できたばかりのプロジェクトで、やることはたくさんあるので」。実際、野村氏は「チームの目標に最終的に結び付くなら何をやってもいい」と言っているという。

 野村氏によれば、ある日突然「私はこれをやりたいです」という話が出てくることがよくあるという。「むしろそれを推奨しています。やりたいのならやって欲しい。ただ、それとは別にプロジェクトの目標がある。最終的に全体の目標のどこに位置付けるかを考えて、担当者と話し合って、会社と担当者双方がメリットを得られるように持っていきます」。野村氏はそこに、プロジェクトマネジメントの面白味を感じている。

  OSをゼロからつくった大学時代
学生時代の経験で培った力が今、価値となる

 野村氏が、大学院進学から博士後期課程までの間に取り組んだのは、オペレーティングシステム(OS)の研究開発プロジェクト。「新しい考え方で理想のOSを作ろうと。開発としては、主にハードウェア制御、デバイスドライバやプロセス間通信制御を行い、研究としてはOSの信頼性向上を目指していました」

 そのことは、現在の仕事にどのようにつながっているのだろうか。「OSカーネルを1行目から書いていたので、コンピュータはつきつめれば不思議なことは全然なくて、当たり前の理屈で動いているということが実感できました。メンバーが新しいことを始めるときや、何かトラブルが起きたときに、問題の理解と解決が早くなります。直接的には、現在利用しているネットワークやサーバは全て仮想化されて下のレイヤが見えなくなっていますが、逆に難しい問題に当たったときにハードウェアまで知っているというのはかなりアドバンテージがあると思います」

  「エンジニアや技術を大切にする会社」
面接で伝わったワークスのカルチャー

 就職するに当たって、開発基盤や開発者向けシステムを作るような仕事に興味があったため、BtoBソフトウェアの開発を行っている会社の中から、ワークスアプリケーションズの「テクノロジスペシャリスト」採用枠を選んだ。「今までの経験を生かしながら、いちばん自由に仕事ができそうだった。そして、製品開発だけでなく未来への投資にもきちんと力を入れている会社だと思った」

 採用試験で決定的だったのは、現在、同社ATE本部のエグゼクティブ・フェローを務める小松宏行氏との最終面接での会話だ。「以前にOSを作っていたという共通点があったので、それを作る上での苦労話などですっかり意気投合し、ほとんど面接というよりディスカッションみたいでした(笑)。エンジニアや技術を大切にする会社だということが、彼との会話からストレートに伝わってきて、この人やこんな人たちと一緒に働きたいなと思った」

 野村氏にとって現在、ワークスアプリケーションズは最高の環境のようだ。「ワークスにいることが心地良いし、興味のある問題もここにあります。『日本の情報投資効率を上げる』という企業理念は、エンジニアとして追求しがいのある、面白いテーマなんです。どうすれば皆が楽になるか。面倒なサーバ管理をしなくてもいいようになるか」

 野村氏は、CCMSプロジェクト以前に1人でクラウドの開発支援を担当していたころ、主にネットワーク系のトラブル解決として、アラートのシステムや、自動的に復旧するシステムを作ったりしていた。「今いちばんの興味は、サーバやネットワーク管理の効率化。環境や仕組みを用意することで、皆が効率的に仕事ができたり、トラブルを未然に防いだりできることに興味があります」

 中長期的には、野村氏はどんな夢を描いているのだろうか。「プログラミングで世の中を良くする、人々を楽にしたいという目標を私はもともと持っています。これは、もっと皆がコンピュータの恩恵を受けられるようにというCCMSプロジェクトの目標とも重なります。将来的には、5年後、10年後の未来を見据えた研究をやっていきたいですね」。野村氏の夢は、「あるべき姿から研究をする」ワークスアプリケーションズの企業風土の中で、着実に現実に近づいている。


野村裕佑氏
 

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掲載内容有効期限:2013年11月24日

ワークスアプリケーションズ


会社概要
 
 ■会社名
:株式会社ワークスアプリケーションズ

 ■本社所在地
 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル19階

 ■代表者
 代表取締役最高経営責任者 牧野 正幸
 代表取締役最高執行責任者 阿部 孝司
 代表取締役最高技術責任者 石川 芳郎

 ■設立:1996年7月

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