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国内最大級のシステム設計をしてみないか NTTデータが求めるアーキテクト像とは

NTTデータ オープン技術推進担当 斉藤信也が熱く語る
ITアーキテクトに求められること

 現在、最も注目されている「アーキテクト」という職種。業務分析から始まりシステムの全体設計から開発方法論の適用、技術検証までさまざまな役割を担う。バランスの取れた技術力、ビジネス力が最も問われる職種でもある。NTTデータでは、「国の基幹システム等の社会インフラの全体設計を手掛けるために」気概あふれたアーキテクトが活躍している。そこで、NTTデータ 公共システム事業本部 技術統括部 オープン技術推進担当部長の斉藤信也氏に「いま求められるアーキテクト」像について話を伺った。

  日本のSI事業をリードするNTTデータ
オープン化の流れの加速化が社内の変革を促す

 全国銀行データ通信システム(全銀システム)や地域気象観測システム(AMeDAS)など日本の基幹システム構築を手掛けてきたNTTデータ。1988年の設立以来、その圧倒的な人員と技術力で国内システムインテグレータ(SI)事業をリードしてきたといっても過言ではない。

 そんな同社の根幹を支えるのは、公共システム事業本部。中央官庁の大規模システムを始め、われわれの生活を支える基盤を作ってきた部門だ。

株式会社NTTデータ
公共システム事業本部 技術統括部
オープン技術推進担当 部長
斉藤信也氏

 官公庁のシステムといえば、大型メインフレームが何台も並んだ旧型のシステムを思い浮かべる方が多いだろう。だが公共システム事業本部 技術統括部 オープン技術推進担当部長の斉藤信也氏は「オープンソース技術の台頭や政府調達改革などにより、国の大型システムとはいえ確実にオープン化の波は押し寄せてきています」と語る。そして斉藤部長が率いるオープン技術推進担当こそ、NTTデータの公共システム事業部内でオープン技術による開発プロジェクトを支援する、まったく新しい部隊なのだ。

 「確かに公共システム事業部では、メインフレームを使った開発手法や技術が主流でした。しかし官公庁システムのオープン化は確実に進んでいて、クライアントなどの端末系では、WindowsやWebを使ったシステムを職員が普通に利用しています。そこで、オープン系の技術知識や開発手法、そしてオープン技術を使ったシステム全体のアーキテクチャ設計ができる人材が必要になってきました。現在、オープン技術推進担当には20名のスタッフがおりますが、彼らが中心となって各プロジェクトに技術支援に入り、様々な新しい技術の導入を図り、少しずつ成果が出始めています。NTTデータというと、古い体質で古いやり方を続けている巨大SIと思われる方も多いと思いますが、社内ではこうした変革を歓迎する気風があります。また、NTTデータが今までに蓄積してきた超大規模プロジェクトの設計・管理能力などは、他社には真似のできないものです。私達はNTTデータの強みとオープン系の新技術・新技法を組み合わせた新しい方法論を組み立てたいと考えています」(斉藤部長)

  アーキテクトに求められるのは
バランスよい技術力、ビジネス力

 そもそもオープン技術推進担当という新しい組織が誕生したのは昨年(2003年)6月のことだ。外資系ソフトウェアベンダの社長だった斉藤氏に、「オープン系技術を社内に根付かせ、技術支援に当たる機動的な専門部隊を作ってほしい」という依頼があった。もっとも、「当時はそこまで確固としたミッションがあったわけではなく、入社して部門を立ち上げるうちに、少しずつ方向性が見えてきたという感じです」と斉藤部長は振り返る。

 当初は1人だけだったが、社内外から優秀なスタッフを集め、半年もするうちに人数が増え始めた。基本的に社外からは、オブジェクト指向開発の経験があり、開発手法やモデリング技法に詳しい経験者を課長もしくは課長代理として採用。彼らは全員「アーキテクト」という役割を持つ。社内から公募したスタッフは20代後半までの比較的若手で、アーキテクト候補生として社外経験者の下につき、アーキテクトのノウハウをOJT(On the Job Training)で叩き込まれる。

 現在、「アーキテクト」という職種が注目されているが、同社ではどのような役割を果たしているのだろうか。斉藤部長によると、「最も重要なことはソフトウェアのアーキテクチャを設計でき、最適な開発プロセスを適用してプロジェクト全体を支援する役割です」という。

 具体的には、「提案作成支援」「要件定義支援」「設計支援」「検証作業」などの役割を持つ。中でもソフトウェア全体のアーキテクチャ設計や方式設計、クラス設計などを支援する設計フェイズと、さまざまな新技術の検証作業を行う検証フェイズはアーキテクトの腕の見せどころだ。もちろん、ソフトウェア全体を最適に設計するには、その前段階である要件定義のフェイズが重要になり、ここでは顧客のビジネスプロセスの提案を行う、いわゆるビジネスモデリングも必要となる。つまりプロジェクトの最上流工程から実装段階までを中心に、アーキテクトがプロジェクトの技術支援に当たるわけだ。

図1 アーキテクトが実施すべき開発プロセス

 だがNTTデータといえば優れた技術力を持つ社員も多いはずだ。これに対し斉藤部長は「アーキテクトに求められる知識は、個々の要素技術全体を俯瞰(ふかん)し、どういう技術特性があるかを理解していること。そしてその技術特性に合わせ、最適な開発プロセスを適用し、プロジェクト全体をリードしていく人物です。プロジェクトマネージャと一緒になって、どこに問題があるか、そして新しい方法論や技術がその問題をどう解決するかを見据え、適切な判断を下し、その判断をプロジェクトメンバへ説得していかなくてはなりません。こうしたことから、プロジェクトマネージャとしての経験や対外的なコミュニケーション能力も必要になります。また大規模システムになると、何人もプロジェクトリーダーがいて、担当している分野もバラバラになりますから、その全体像を見据える能力も当然必要になる。このような、バランスのよい技術知識、リーダーシップ、コミュニケーション力、そしてシステム全体の設計ができる優れた人材を集めるのは非常に難しいのです」と答える。何より、現在オープン技術推進担当にはいくつものプロジェクトから引き合いがきており、経験豊富なアーキテクトの存在が必要なのだという。

  新しい開発方法論を作り、
提唱していくという喜びがある

株式会社NTTデータ
公共システム事業本部 技術統括部
オープン技術推進担当 課長
杉野博史氏

 アーキテクトとして現場で活躍しているスタッフはどのような仕事を担当しているのか。オープン技術推進担当 課長の杉野博史氏によると「若手スタッフと一緒に6つか7つのプロジェクトに入り、オープン技術による開発支援を行っています。それと同時に、若手にはOJTという形で新しい技術特性や開発を実地で覚えてもらい、その成果を部門に持って帰る。成果を基に、改善点や洗練化していく点を洗い出し、さらによい方法論を編み出す。そしてまた新しいプロジェクトにその方法論を適用することで、社内のプロジェクトをよりよい方向に導きます」という。

 同じくオープン技術推進担当 課長の伊笹広氏も、「複数のプロジェクトに入り、トラブルシューティングに携わったり、オープン技術の社内定着を図るべく新しい開発方法論のエバンジェリスト(伝道師)として各プロジェクトやほかの部門の扉を叩いています。もちろん大変なことは大変ですが、会社が大きい分、さまざまな重要プロジェクトやスタッフとかかわれるので、興味が尽きないことも事実ですし、貴重で幅広い経験を積むことができます」と語る。

株式会社NTTデータ
公共システム事業本部 技術統括部
オープン技術推進担当 課長
伊笹広氏

 杉野氏も伊笹氏もアーキテクトとしてNTTデータに転職したスタッフだ。杉野氏はJavaが出始めたころからJava技術を勉強し、8年ほどの実績がある。その中でSI会社、外資系コンサルタント会社などを経て昨年11月にNTTデータに入社。伊笹氏も外資系ソフトウェア会社でエンジニアとして勤務していた経験があり、オブジェクト指向技術に造詣が深い。「当初は組織のスピード感など、戸惑うところが多かった」(杉野氏)というが、実際にいろいろなプロジェクトにかかわり、方法論を体系化して社内に啓蒙していくなど、やりがいも楽しさもあるという。

 「アーキテクトとして経験を積んできたなら、新しい開発方法論を提唱し、実際の適用に参加し、さらにその経験を持ち帰り改善していくということに興味を抱いている方は多いはず。そうした意味で、『次はこうやっていこう』『今度はさらによくしていこう』という追求の面白さはあるし、誰にでもそのチャンスは与えられます」(伊笹氏)

 ただ1つ、悩みがあるとすればスタッフ全員が忙しく、プロジェクトに入るため、なかなか全員で顔を合わせる機会がないこと。ちなみに杉野氏が中心となり週1回の勉強会を開き、顔を突き合わせて知識の吸収に勤しんでいるという。また社内の教育制度も整っており、「新しい知識を吸収したいアーキテクトにとっては大きなメリット」(杉野氏)という。

  国の基幹システム全体を
設計しよう! という気概

 斉藤部長がアーキテクトに求めるもう一つの条件は、「社内を変えていこう」という気概だ。杉野氏、伊笹氏の話にあるように、プロジェクトの支援から若手育成にいたるまで、こなさなければならない仕事は山ほどある。その一方で、「新しい開発方法論を作っていこう」「社内に広めていこう」という“行脚”的な役割も担う。

 「確かに大きな組織ですし、扱っているシステムが大きい分、調整が非常に難しい。ただ、その分『社内を変革する』というチェンジリーダーとしてのやりがいもあります。また、システム設計に携わっている方なら誰でもそうだと思いますが、システム構築プロジェクトで最も面白いのが設計フェイズです。言葉は悪いですが、その一番面白いところに横から入り込み、創造性を発揮してプロジェクトを支援していくというのは、現場で喜びを感じられる、ある意味恵まれた環境といえると思います」(斉藤部長)

 「現在は中小規模の案件への対応が比較的多いのですが、これからは国の根幹を支える大規模システムの全体像をこの部署で設計していきたいと考えています。オブジェクト指向技術自体、まだ大規模基幹システムで適用されるケースは少ないですが、NTTデータなら国の基幹システム全体の設計に携わるチャンスがある。実際、オープン化の流れは逆らえないものですし、その中で『自分が国のシステムアーキテクチャ全体を設計してやる』という意欲を持ったアーキテクトが必要なのです。そこにやりがいと喜びを感じていけると思います」

NTTデータ募集要項

募集職種 アーキテクト
募集組織 公共システム事業本部・公共ビジネス事業本部
仕事内容
●公共システム・ビジネス事業本部における新規開発案件の提案・設計フェーズにおける機動的な技術支援(支援する技術分野はアーキテクチャ設計、フレームワーク設計、データモデル設計、業務共通設計、トラブルシューティング等)
●アーキテクト候補の若手社員に対するメンタリングを通した育成
応募資格 大卒以上、30歳〜40歳位までを目安とします。
必要な経験/能力 ●オブジェクト指向設計経験
●プログラム製造経験(JavaまたはC++)
●複数の要素技術(OS、DBMS、ミドルウェア等)に関する専門知識及び実践力
●技術の本質を専門家ではない人間に理解させるための表現力・マネジメン ト力
●顧客にソリューション提案をするためのコミュニケーション力
歓迎する経験/知識 以下のいずれかの経験・スキルを持っている方
●プロジェクト内の方式チームリーダとしての経験
●ビジネスモデリング技法設計経験
●LINUX、OSS開発経験

お問い合わせ・応募方法
■応募方法  
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 ◎お電話によるお問い合わせは承っておりません。お問い合わせはE-mailでお気軽にどうぞ。  
 ◎応募の秘密は厳守いたします。

■選考プロセス  
 ●書類選考  
 ●面接(3回程度/面接日・入社日は応募される方のご都合を考慮いたします)  
 ●合否のご連絡(通常、最終面接から1週間程度で、メールにてご連絡となります)  
  ※ご応募いただいてから内定までは、通常1〜2ヶ月程度とお考えください。

■採用連絡先  
  NTTデータ キャリア採用事務局  
  E-mail:nttdata@e-saiyo.com

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株式会社NTTデータ
企画:アットマーク・アイティ人財局
掲載内容有効期限:2004年10月25日

会社情報


■会社名

株式会社NTTデータ
NTT DATA CORPORATION

■本社所在地
〒135-6033 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル

■代表取締役社長
浜口 友一

■設立年月日
1988年(昭和63年) 5月23日

■資本金
1,425億2,000万円(平成16年3月31日現在)

■売上高
750,703百万円(平成15年4月1日〜平成16年3月31日/当社単独)

■経常利益
40,361百万円(平成15年4月1日〜平成16年3月31日/当社単独)

■従業員数(単独)
7,232名(平成16年3月31日現在/出向者含まず)

■事業内容
・システムインテグレーション事業:顧客の個別ニーズに合わせた情報処理システムの開発と、その販売・賃貸・サービスの提供等。

・ネットワークシステムサービス事業:市場のニーズに合わせ、コンピュータネットワークを基盤とした、種々の情報提供、情報処理等のサービスの提供。

・その他の事業:顧客の経営上の問題点に係わる調査・分析、情報処理システムの在り方に係わる企画・提案、保守・ファシリティマネジメント等。
応募条件等
■勤務地
豊洲本社及び首都圏各事業所

■勤務時間
9:00〜17:30 ※職場により個別の時差出勤制度あり

■給与
経験・年齢など考慮し、面接時に話し合いを踏まえ、当社給与規則に基づき決定。 ※年俸制契約の社員は個別に決定します。

◎課長職給与例/年収1080万円(月額固定給69万5000円)

■待遇 【正社員の場合】
昇給年1回、賞与年2回、交通費全額支給、各種社会保険完備、諸手当(住宅、扶養、他)、財形貯蓄制度、社員持株制度、 共済/各種貸付制度、その他福利厚生施設

■休日休暇 【正社員の場合】
完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始・夏季休暇、年次有給休暇20日、特別休暇(慶弔ほか)など
お問合わせ・応募方法
■応募方法  
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 ◎お電話によるお問い合わせは承っておりません。 お問い合わせはE-mailでお気軽にどうぞ。  
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■採用連絡先  
 NTTデータ キャリア採用事務局
 E-mail:nttdata@e-saiyo.com