第3回 目指せベトナム最大の日系IT企業! 元SE社長の挑戦
菅原英治(シグマコンサルティング)
2010/12/13
世界を飛び回るITエンジニア、シグマコンサルティングの菅原英治氏が、海外で活躍する日本人ITエンジニアに突撃インタビュー! |
この連載は、海外で活躍する日本人ITエンジニアが、どんなことを考え、どのように働いているのかをレポートすることで、「ITエンジニアとしての働き方」について考えるきっかけをつくることを目的としています。
前回、前々回のハワイとはガラッと変わって、今回筆者が訪れたのは、ベトナム最大の都市であるホーチミン・シティです。JETROの通商弘報によると、ホーチミン・シティは、2010年上半期の経済成長率が11.0%と成長著しい都市です。その成長を裏付けるかのようなバイクの洪水に、筆者は圧倒されました。
ホーチミン・シティのレロイ通りの風景。バイクの洪水はまさに混とん |
お話を聞いたのは、アレクシード・ベトナム社(以下 ALXV社)取締役社長の吉崎敏氏です。
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吉崎氏は、「ベトナムに日系最大のIT企業をつくる」ことを目標に2010年1月に会社を立ち上げたばかりです。ベトナムには設立前からかかわりがあり、通算して7年間滞在しています。現在のお仕事は、社内の組織づくり(人事)、人脈づくり(営業)、経理などが中心ですが、もともとは汎用機系のシステムエンジニア(SE)をしていました。ITエンジニアのキャリアパスの1つとして、吉崎氏のお話はとても参考になると思います。
■ 2010年1月設立、平均年齢27歳のフレッシュな企業
最初にALXV社について紹介します。
● オフショア開発拠点として
ALXV社のオフィスがあるLANT BUILDING。ハイパー・チュン通り沿い |
ALXV社は、三重県に本社がある独立系ソフトベンダのアレクシード社の子会社で、2010年1月に設立されました。アレクシード社は、国内でトップシェアを誇るケーブルテレビの管理システムパッケージや、病院管理システム、物流システムのほか、鈴鹿サーキットの計時システムのようなユニークなものも手掛けています。
ALXV社の位置付けは「オフショア開発拠点」です。本社側でソフトウェアやシステムの基本的な設計を行い、それを基に開発・テストを行い、本社に納品します。つまり、現在の主な顧客は日本の本社ということになります。ですが、今後はベトナムの内需に向けてビジネスを拡大していく予定とのことです(詳しくは後述)。オフィスはホーチミン・シティの中心街にあり、新しく、とてもきれいでした。
ALXV社の玄関 |
社員数は25人で、平均年齢は27歳と、とてもフレッシュな会社です。ALXV社設立に当たって社員を募集した際には、なんと300人以上の応募があり、選考はとても大変だったそうです。社員はJavaやASP.NETの技術者が中心。笑い声の絶えない、明るい雰囲気のオフィスが特徴的でした。
笑い声の絶えない明るい雰囲気のオフィス内 |
休憩室からは市街地が一望できる |
では続いて、ALXV社の吉崎氏のインタビューをご紹介します。
ベトナム駐在がきっかけで…… |
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