データベース友の会――目指せ「デスペ試験」合格
Quatrex(データベース友の会)
2010/3/9
データベース関連の勉強会を行う「データベース友の会」が、データベーススペシャリスト試験の受験者向けの勉強会を開催した。アイティメディアのオフィスで行われた勉強会の様子をレポートする。データベース友の会流の勉強会運営ノウハウも公開。 |
はじめまして。勉強会コミュニティ「データベース友の会」を主催しているQuatrexと申します。
2010年2月20日、「第5回 データベーススペシャリスト勉強会 in 大手町」をアイティメディア大手町オフィスで開催しました。せっかくですので、この場をお借りして、データベース友の会についての話や、勉強会の様子、運営ノウハウなどを紹介させていただきます。
■ 「データベース友の会」って何?
データベース友の会とは、「データベース」をキーワードに、参加者が相互に学びながら技術力を高めていく会です。設立が2009年8月16日という、新興の勉強会です。まだまだ手探りながら、楽しく運営しています。
対象参加者は初心者から上級者まで、さまざまです。また、テーマも幅広く扱っていきたいと考えています。
- サーバサイド:Oracle、SQL Server、DB2、MySQL、PostgreSQL、etc.
- クライアントサイド:Access、Excel、etc.
- 業務知識、データモデリング、アプリ開発、インフラ構築、システム運用
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データベースは、業務知識からアプリ開発、インフラ構築、運用まで、1つの器の中でシームレスにつながっています。インフラがいくらしっかりしていても、データモデルがダメなら、ダメなデータベースになってしまいます。逆もまたしかりです。こんなに面白いものなのだから、特定製品だけにテーマを絞るのはもったいない、と強く思っています。
もう1つ、サブテーマとして、「情報システムにかかわる、さまざまな立場の方々の交流・つながりの創出」があります。エンジニアはもちろん、コンサルタント、経営者、学生、営業/マーケティング担当者などが対象です。普段の仕事では得られない職種を超えたつながりをつくり、新しい発見や活動を見いだしていきたいと考えています。
■ データベーススペシャリスト勉強会、こんな感じです
「データベーススペシャリスト勉強会」は、情報処理技術者試験 高度試験の1つ、データベーススペシャリスト試験(デスペ試験)の受験者向け勉強会です。第5回の参加者は16人でした。今春受験される方はもちろん、応用情報技術者試験を受験される方や、受験はしないもののデータベースに興味のある方などにもご参加いただきました。
デスペ試験 受験までの計画案。3月から本気出す |
今回のプログラムは下記のとおりです。
- 勉強会の概要説明
- 午前 肩慣らし問題
- 午後II 問題1問(グループワーク)
- ブレイクタイム
「勉強会の概要説明」では、概要を説明しつつ、参加者に自己紹介をしてもらいました。ただの自己紹介と侮ってはいけません。これが意外と面白いです。今回の参加者は、アプリ開発、パッケージ開発、Oracleインフラ構築、運用・保守、プロジェクトマネージャなど、実に多種多様でした。データベースというテーマの、カバー範囲の広さを実感する瞬間です。
「午前 肩慣らし問題」では、デスペ試験の午前問題のうち、データベースに関する問題を筆者が選んで出題し、参加者を順番に指名して解答してもらいます。午前問題といえど、難しい問題やひっかけ問題で間違ってしまうことがあります。その「間違え具合」をみんなで共有するのは、とても有意義なことだと感じています。今回は、デッドロックの発生タイミングの問題と、SQLのNULLの扱いの問題が難しかったようです。
ちなみに今回、SQL文が苦手な方のために、MS Accessを使って問題のSQL文を動かしてみました。机上では分かりにくいSQL文も、動かして体感すると理解が進むものですね。
勉強会の様子 |
「午後II 問題1問(グループワーク)」、これが本勉強会のメインディッシュです。デスペ試験の最難関である午後II は、問題のページ数だけでも10ページ以上あり、勉強すること自体が大変です。個人学習でモチベーションが上がらないと、勉強がなかなか進みません。
そこで本勉強会では3〜4人のグループを作り、グループで問題を解くことによって、問題の解き方やヒントを共有できるようにしています。また、グループごとに解答を発表し、グループ間でも考え方を共有します。
今回は、昨年出題された「ERDと関係スキーマをひたすら完成させる」という問題(平成21年度 午後II 問2)を取り扱いました。各グループで解答を発表し終わった後、正解のERDを配布すると、悲喜こもごもの感嘆の声が……。はい、今回も難しかったです。大変なのですよ、午後II は。
「ブレイクタイム」は参加者のフリーなプレゼンタイムです。データベースに少しでもかかわりのある話題なら、何でも発表できます。今回は、最近話題の「Key-Value型データベース」について参加者に話していただきました。RDBとKVS(Key Value Store)は、今後どのような関係になっていくのか? そんな観点で、参加者同士で興味深いディスカッションができたと思います。
データベース友の会では、このような感じで、定期的にデスペ勉強会を実施しています。この日に使った資料はWebサイトで公開していますので、ぜひご覧ください。
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