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ITエンジニアを続けるうえでのヒント〜あるプロジェクトマネージャの“私点”


第31回 なぜか、頑張らない人たちの行く末

トライアンツコンサルティング
野村隆

2007/11/12


将来に不安を感じないITエンジニアはいない。新しいハードウェアやソフトウェア、開発方法論、さらには管理職になるときなど――。さまざまな場面でエンジニアは悩む。それらに対して誰にも当てはまる絶対的な解はないかもしれない。本連載では、あるプロジェクトマネージャ個人の視点=“私点”からそれらの悩みの背後にあるものに迫り、ITエンジニアを続けるうえでのヒントや参考になればと願っている。

 この連載では、システム開発プロジェクトにおけるリーダーシップを中心に、「私の視点=私点」を皆さんにお届けしています。

 今回の内容は、リーダーシップトライアングルのLoveに関係します。Loveについては、連載第10回「正しいことをし、行動力を発揮するココロ」を参照いただければと思います。

図1 リーダーシップトライアングル。今回は「Love」に関連する内容を紹介

小学校の運動会

 私事で恐縮ですが、先日、小学生の娘の運動会に行きました。秋は運動会シーズンです。お子さんのいるご家庭の方であれば、応援に行く予定の方、すでに行った方もいらっしゃるでしょう。また、この季節のIT業界においてよくある風景として、普段は土日返上もいとわない鬼軍曹のようなマネージャでも、「子どもの運動会があるので、休日出勤はちょっと……」となってしまうことがあります。そんな鬼の目にも涙(?)の時期でもありますね。

 そんなIT業界の特性はさておき、私の娘の運動会の話をしましょう。運動会ではさまざまな競技が行われました。勝ち負けに一喜一憂する子どもたちの姿を見ると、微笑ましいというか、なんだか心が洗われるような気持ちになります。

 そんな中、特に印象に残った競技はリレーでした。娘の小学校のクラス対抗のリレーでは、走者はクラスの全員であり、特に足の速い子どもが選ばれたというわけではありませんでした。そのためでしょうか、足の速さのばらつきが激しく、トップチームがコロコロと入れ替わる激戦でした。

 しかし、やはり勝負の世界は厳しいのでしょう、リレー競技の途中でビリになったチームは、残念ながらだんだんとトップに差をつけられ、競技後半においては周回遅れとなってしまいました。

最後まで頑張って走る姿

 周回遅れとなってしまったチームの状況を客観的に見ると、いかに各チームの走者の足の速さにばらつきがあるとはいえ、残り数人の走者で周回遅れを挽回できる見込みはありません。でも、だからといって手を抜いたり、走っても意味がないなどとは思ったりしません。一生懸命走ります。

 トップのチームがゴールした後に、ビリのチームの最終走者が走ります。どんなに速く走ろうとも、順位は変わりません。ビリです。でも、ひたむきに走る。またこれが、とても足の速い子どもでした。足の速い彼は、ほかのチームメンバーを恨んだり、走っても無駄だと思ったりすることなく、一生懸命走ります。そしてゴールをさっそうと走り抜けます。

 クラスメートと、観戦していた家族からの大きな拍手に包まれ、リレーは終了しました。私は、最後まで手を抜かず、懸命に走る姿を観戦させてもらったことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

なぜか、頑張らない人たち

 そこで、ふと思い出しました。日ごろの職場、特にシステム開発の現場にいる、一生懸命ではない人たちのことをです。

 「スケジュールから遅れてしまい、回復の見込みなし。遅くまで作業しても無駄だからやってらんねー」

 「プロジェクトの管理者層が無能だから進まないんだよねー。おれたちに無理いわれても困るよ」

 このような文句というか愚痴というか、後ろ向きな発言をする若手を直接見たり、間接的に文句をいっているということを聞いたりします。

 もちろん、プロジェクトメンバーのモチベーションを高く維持するのは、ある意味プロジェクトのマネージャ、リーダーの責任です。また、マネージャ、リーダーは、進ちょく状況を改善する施策を打つのが最優先事項です。もし進ちょくに問題があれば、必ず対応しなくてはなりません。

 そういう意味では、私が管理するプロジェクトでこのような後ろ向きな発言をする人がいたら、しかったり怒ったりせずに自分自身の不明を恥じ、改善のための施策を考案し、行動に移します。

 ただ、私がどうにも理解できないのは、なぜ、このような後ろ向きの発言をするのかです。



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