第4回 IT業界は、母体5つと業態6つで分類できる
イノウ業界研究会
2008/9/8
マウス操作ができるインタラクティブなグラフでIT業界の仕組みを学ぶ連載。第4回のテーマはIT業界の「分類(ユーザー系、外資系、コンサル系)」。新人SE、江水君と一緒に成長していこう。 (注)記事中のグラフは、マウス操作を行うためにFlash Playerを使用しています。実行にはFlash Playerが必要です。Flash Playerのダウンロードページはこちら。 |
一口にIT企業といっても分類や区分けはさまざま。今回から2回にわたり、IT業界を構成する企業の分類について解説します。
今回江水君は、ユーザー系、外資系、コンサル系の主な企業と特徴について教わることに。冠里さんのレクチャーについていけるだろうか?
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江水君、何をそんなにニコニコしているのですか?
そろそろデータばかり見ているのも飽きてきたのですが、今回は業界を構成する企業の話をしてくれるというから、楽しみなのです。
業界を構成する企業の理解が業界の正しい理解へとつながりますからね。ここで質問です。業界というのは、どのように分類するか知っていますか?
え! それって決まっているんですか?
ほとんどの業界は「母体」と「業態」によって分類できます(図1)。
それは、どういうことなのでしょう?
母体による分類とは、すなわち「親会社の有無と種類」による区分です。例えばIT業界を母体で分類すれば、特定の親会社を持たない「独立系」、別業種の事業親会社を持つ「ユーザー系」、そして同業種の外資系親会社を持つ「外資系」のほか、コンピュータ(ハードウェア)の製造業から情報サービス業へとシフトしてきた「メーカー系」、会計や業務一般のコンサルティングから情報サービス業へとシフトしてきた「コンサル系」に分類できるわけです。
なるほど。
一方、業態による分類は「当該企業の主要事業」による区分です。この方法によればIT業界は、主に要件定義・概要設計・プロジェクト管理を担当する企業、運用管理やアウトソーシングを担当する企業、システム開発全般を担当する企業、そしてネットワークやインフラを設計構築する企業、ビジネス一般や業務のパッケージソフトウェアを開発する企業、ITエンジニアを派遣する企業などに分類できます。
図1 IT業界の分類の図 |
なぜ、そんなに細かく分類しなくてはならないのでしょう?
次の図2のように、そもそも企業の数が多すぎて、分類しないと分かりにくいからです。
なるほど、確かに。
図2 IT業界地図(未分類) |
外資系とユーザー系には どんな特徴があるのだろう |
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記事インデックス |
1P IT業界の分類:概要 |
2P IT業界の分類:ユーザー系、外資系 |
3P IT業界の分類:コンサル系 |
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