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IT業界の仕組みと流れ

第6回 売上高1兆円を超える独立系はない


イノウ業界研究会
2008/10/6

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マウス操作ができるインタラクティブなグラフでIT業界の仕組みを学ぶ連載。第6回のテーマはIT業界の「売り上げ」。新人SE、江水君と一緒に成長していこう。

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 冠里さんをうならせるほどの質問ができるまでに成長した江水君。今回は、企業にとって最も重要な売り上げという軸で、IT業界を学びます。最後には冠里さんから爆弾発言が!?

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江水光雄(えすい みつお)

ABCソフトウェアサービスの新人SE。いまどきの若者。頼まれると断れない性格。そんな自分がときどき少し嫌なメガネ男子。23歳。
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冠里邦彦(かんり くにひこ)

ABCソフトウェアサービスのプロジェクトマネージャ。駄ジャレ好きで気のいいオジさんだが、仕事には厳しい。お洒落を自認し、いつもベストを着用している。42歳。

冠里さん これまで2回にわたりIT(情報サービス)業界を母体と業態から見てきました。今回は売り上げを軸に見てみましょう。ただし紹介するのは、売り上げが明らかになっている株式公開企業が中心です。

江水君 以前のお話で、売上高200億円程度のウチの会社は、IT業界では中堅に位置するといっていましたよね? そのほかに、中堅企業にはどんなところがあるのでしょう。

冠里さん まず図1で「100〜500億」のところをクリックしてください。

図1 【規模×母体】→【規模×母体】100〜500億

江水君 結構数が多いですね。名前を聞いたことのある企業も多い。

冠里さん 公開企業だと、この辺りが1つのボリュームゾーンだといえます。しかも、サイボウズやソフトブレーンのようにパッケージソフトを販売しているところは、名前も売れています。

江水君 ということは、ひょっとして独立系の企業が多いということですか?

冠里さん 素晴らしい! 江水君もこの業界を理解してきましたね。では、図2の「独立」のところをクリックしてみてください。

図2 【規模×母体】100〜500億→【規模×母体】100〜500億×独立

江水君 なるほど。確かに独立系が多い。

冠里さん 親会社や系列会社などの“安定発注元”を抱えるユーザー系の場合、公開企業のほとんどは、売り上げが100億円を超えています。メーカー系もコンサル(タント)系も、上流から受注する大型案件がほとんどです。一方、独立系は安定した受注先を獲得するまでが大変なのです。

江水君 ウチの営業も苦労しているのですね……。

冠里さん そうです。だから営業が安請け合いをしてきたからといって、文句ばかりいってはいられないのですよ。

独立系に多い業態とは?

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記事インデックス
 1P IT業界の売り上げ:母体別 (50〜500億円)
 2P IT業界の売り上げ:母体別 (1000億〜1兆円、1兆円以上)
 3P IT業界の売り上げ:業態別 

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