第12回 そんな言語で大丈夫か? YAPC::Asia Tokyo 2010フォトレポート
金武明日香(@IT自分戦略研究所)
2010/10/25
YAPC::Asia Tokyo 2010 2010年9月15日〜16日にかけて、東京工業大学にて開催された。テーマは「Welcome Perl」。今年で5回目を迎える。 |
会場にて、ピースとサインをゲット |
■perl-casual特別企画 PMグループディスカッション
北海道、横浜、名古屋、関西、福岡、岡山で活動するpmが集まった |
上記のように田舎はとてものんびりしているので、人が集まりにくいらしい |
人が集まらないので問題点が出ない。問題点すら出ないのが問題 |
「perl-casual特別企画 PMグループディスカッション」では、Hokkaido.pmの@onagatani氏、Yokohama.pmの@clouder氏、名古屋でperlをゆるく語る会の@issm氏、Kansai.pmの@lapis25氏、Fukuoka.pmの@debility氏、岡山.pm/都会.pmの@canadie氏、合計6つの地方pmから代表者が登壇した。
ディスカッションのテーマは、現在の活動状況や地方pmならではの悩み、会場や人の集め方についてなど、多岐に渡った。「勉強会が多くて会場を取るのが難しい」(福岡)というpmもあれば、「とにかく、知り合い以外の人が集まらない」(岡山)pmもあり、地域によって悩みはかなり異なるようだ。これから取り組みたいこととしては「初心者にやさしい場所を提供したい」「トーク以外の試みをしたい」「全国47pmをつくってみてはどうか」などの意見が出た。
■Inside LLEval/Dan Kogai
何度も繰り返される問い。「そんな言語で大丈夫か?」 |
実行時間は1秒以内というルールがある (Perl 6は一番時間がかかるので4秒以内) |
小飼弾氏は、23の言語をWebブラウザで動かせるWeb API「LLEval」を使ったデモンストレーションを行った。LLEvalを使うと、JavaScript以外の言語でもブラウザで実行できる。
小飼氏は、「一番ありふれたもの」(JavaScript)「一番反対なもの」(PostScript)「1つしかやり方がないもの」(Python)など、コードを次々と実行していった。サポートしている言語はこちらで確認できる。
■Lightning Talks Day Two
commit logを読み解くペアシャッフルのため、なぜか超絶技巧でshuffle実装。 速いコードを書くタイムトライアル中にCPU消費時間を0にするモジュールを書く、 x以外のアルファベットを禁止してコードを書くなど、 激しすぎるshuffle実装で、会場を爆笑の渦に巻き込んだ |
既存の予約語をすべて草(Wとw)に置き換えても動作する |
■Keynote/Tatsuhiko Miyagawa
タイトルは「The Tale of Plack」。Plackが成功した要因について |
ライトニングトーク大会の後には、Shibuya.pmの創始者であり、現在アメリカに在住している宮川達彦氏が講演を行った。テーマはPlackが成功した要因について。
宮川氏は「Good artists borrow, Great artists steal」(良いアイデアはどんどん盗む)、「We were coming in late」(先駆者に学ぶ)、「JFDI」(コードを書くのに許可はいらない)、「Shut the fuck up and write some code」(うだうだいわずにコードを書く)、「TIMTOWTDI、BSCINABTE」(やり方は1つではない、制約があってもいい)、「Keep It Simple and Stupid」(単純で馬鹿みたいな仕様を保つ)、「Perl a glue language」(糊のようにつなげる)、「Cache invalidation and name things」(複雑な名前を付けない)といった8つの要因を挙げた。
最後に宮川氏は、アメリカや日本におけるコミュニティの人々の写真を見せて、「Perlを通じて世界中の開発者がつながっている」 とまとめた。
■クロージング
賞は3つあり、それぞれ参加者の投票で決める |
Best Talk賞にはtokuhirom氏が輝いた |
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