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わたしのターニングポイント

第1回 「人」を理解しない者に、システム屋の資格はない

グローバルセキュリティエキスパート 篠田昌克
2008/3/7

今後のキャリアを模索中の、すべてのITエンジニアへ。この連載では各回に1人の人物が登場し、これまでのキャリアを積むに当たって心掛けてきた戦略、ターニングポイントになった出来事を語る。

 皆さんは、どのような将来のキャリアプランをお持ちでしょうか?

 現状のままでは自分の将来像に近づくことが難しい場合、何らかの路線変更(キャリアチェンジ)を強いられます。そのタイミングだとか、きっかけだとかを、人はターニングポイントと呼ぶのでしょう。

 システムエンジニアだった私がキャリアチェンジを果たし、現在はコンサルタントとして某社の内部統制支援に従事しているのも、これまでにいくつかのターニングポイントがあったからです。

 いま、私は「人とのつながりこそが大切である」ことを実感しています。このことに気付くようになった過程こそが、私にとってのターニングポイントが持つ意味だと考えます。その経緯についてお話ししましょう。

コンサルタントへのあこがれ

 「コンサルタント」というと、いまや猫もしゃくしも肩書に付けてしまうくらい人気のキーワードですね。皆さんにはありませんか? 給料が良さそうだからだとか、響きがカッコイイからだとか、そういった安直な理由でコンサルタントにあこがれたことが。私も数年前はそう考えていました。友人に会計コンサルタントがいることもあり、その気持ちはいっそう強いものでした。

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 しかしながらコンサルタントとは、専門知識や業務経験を持たずに、簡単になれるものではありません。

 私はそのころ、社員100人未満の企業に正社員として就業していました。大学卒業後メーカー系システム屋に入社した私は、「UNIXができないから」という理由で4年ほどで退職し、しばらく契約エンジニアとして働いていました。拘束された分だけお金になったので「いい身分だ」と錯覚していた時期はあったものの、しょせん時給であるということに加えて社会的な身分がないという不安もあり、2年足らずで契約をやめ、再び正社員になったのです。

 当時、私の中には1つの「自分なりの考え」が芽生えていました。「システムは、結局人が作っているもの。間違いの1つくらいあって当然だろう」「自分の仕事も含め、品質として100%間違いのない仕事というものはあり得ない」というものです。

 ここで注意が必要です。たとえ品質100%があり得ないとしても、品質を100%に近づける努力をしなくてもよいということではないのです。当時の私はそのことに気付いていませんでした。ある意味「やさぐれていた」状態でした。

 しかしその後、私はあるものに出合いました。それが「ITIL」です。

私にとって、システムって何だろう

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