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燃えよダイエット。体重2けたへの道

第7回 蝶になれる日は来るか? キャベツダイエット

千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2008/2/15

  思い返せば1年前。2けたの体重を目標にダイエットを開始してから、恐ろしく早く月日は過ぎ去ってしまった。当時の筆者は、「来年のいまごろには、すっとした体になっているに違いない。医者に『あなたね。このままだと死ぬよ』などといわれなくて済むに違いない」、そんな夢を見ていた。いま現在の自分を見ていいたいのは、「夢を見るのは寝てるときだけにしろ」ということだ。

 前回「弾む球の上で、バランスの重要性を思い知る」で導入したバランスボールはいまだ継続中。周囲の人が筆者の席近くを通るたびにバランスボールをけっては、足早に去っていく。ダイエットに効果があるだけでなく、ストレス解消にも役立つ(ただし、他人の)とは、なかなか汎用性が高い。オフィスでは、アプリケーションを立ち上げたり、PCを再起動したりする際にしか本来の使い方ができないのだが、家では相変わらずできるだけバランスを取りながら、読書をしたり、テレビを見たりしている。

 さて、前回ではバランスボールのほかにゆるやかな食事制限も行っていたのだが、今回はそれから一歩踏み込みたい。今回挑戦するのは「キャベツダイエット」。食前にキャベツを食べることで、全体的な食事量(カロリー摂取といってもいいかもしれない)を少なくするというもの。「食べた」という満足が得られそうだし、野菜を豊富に食べるので何だか体にもよさそうだ。非常に安直ではあるが、早速試してみることにした。

キャベツっておいしい!

 普段の自分自身の食生活を見直しながら、どうも「『緑のもの』が足りないよな」といつも考えていた。ダイエットをしている間、食事内容に気を使いながら日ごろの食生活を考えていた時期もあった。だが、やはり自分の主眼としては「油ものを抑えつつ、たんぱく質を豊富に」ということであり、野菜に関していえば「何かしらあればいい」、それくらいの関心だった。しかし、ダイエット中に不足しがちな栄養素、例えばビタミンCや食物繊維などを摂るには野菜が一番だ。

 そう考えると、なぜいままで野菜にちゃんと目を向けてこなかったのか悔やまれる。まるでひとごとのようだが、これを機会にちゃんとそれぞれの食材に対して、目を向けなければと決意を新たにした。今回の主役であるキャベツはビタミンCを豊富に含み、そのまま生で食することができるし、加熱してもおいしく食べることができる、食べやすい食材だ。なおかつ、1年中、スーパーマーケットなどで入手しやすく、便利な食材でもある。

 早速、近所のスーパーマーケットでキャベツを1/2玉買ってきた。日ごろは1/4玉くらいしか買わない。つまり、それくらいしか消費していないということの証左である。水洗いをしてざく切りにして、何も付けずに食べてみた。冬玉ですこし苦味があるかとも思ったが、おいしい。ぱりぱりとした食感が心地いい。子どものころ、おなかが減ったとき、母に「畑に行ってきゅうりでも採って食べてきなさい」といわれて、ぽりぽり食べていたことを不意に思い出した。何となく郷愁を感じさせる味だ。このキャベツの産地と筆者の出身地はまったく違うし、季節も夏と冬で大きく違うのだが。正直なところ、キャベツを甘く見ていたが、大きな間違いだったようだ。

 1/4玉くらいをすぐに食べ終えてしまった。買ってきたキャベツは小ぶりで、半分で500gちょっとの重さ。つまり、およそ250gほど食べたといえる。結構おなかが重たい。その日のメインは湯豆腐だったのだが、たった1丁食べたくらいでおなかがいっぱいになってしまった。

丸かじりで野生に還る

 次の日。目を覚まして冷蔵庫を開ける。そこには緑色に輝くキャベツの姿があった。前の日の晩のように、ざっくりと切って食べようと思ったが、朝になるとその手間すら面倒だ。取りあえず、水洗いをしてそのままかじりつく。野生に還った気分だ。

 キャベツを食べながら思うことは、意外とあごが疲れるということ。冬玉だからかもしれないが、葉が固い。もちろん芯も固い。これまで野菜をある程度の量を食べようとするときには、煮たり蒸したりすることが多かったため、それほど意識することはなかったが、いざ4分の1玉をそのまま食べようとすると大変だ。

 「われわれ現代人が忘れていた何かがここにある」と朝から少しばかりの大声を出しながら、一心不乱にキャベツにかじりつく。4分の1玉食べるとおなかがいっぱいというよりもあごが疲れる。しかし、確かにこれだとしばらくは口を動かしたくなくなる。これで食事量を抑える効果もあるようだ。

意外に飽きが早い。食べ方に工夫を!

 さて、バランスボールに陣取りながら、キャベツをぱりぱりと食べる日々が2週間ほど続いたころ、キャベツに向かって手を伸ばす動きが鈍くなってきた。10日ほど過ぎたくらいから、徐々にその兆候はあったのだが、その事実になるべく目を向けないままキャベツを食べていた。しかし、どうにもならないことがある。それは毎日同じものを食べていたら飽きるということだ。

 飽きがこないように、ポン酢、塩、ノンオイルのドレッシングなど味を変える。あるいは、ざく切り、千切り、葉を1枚1枚取りながら、丸ごとなど味付けや食感を変えながら、何とか過ごしてきた。しかし、キャベツ自体にそこまでパンチのある味があるわけではない。むしろ、それがキャベツの汎用性を高めているのだが……。正直なところ、キャベツダイエットを甘く見ていたことが、大きな間違いだったようだ。子どものころ、畑でキャベツを見たときに蝶(チョウ)の幼虫が懸命にキャベツの葉をかじっている姿を思い出した。彼は毎日キャベツで飽きなかったのだろうか。

 それまで、手軽に食べられることから生食を第1に考えてきたが、ある程度調理して食べることにした。そういえば、子どものころに母親がキャベツとソーセージをコンソメで煮たものをよく出していた。それを思い出して郷愁を抱いた。

さてキャベツを食べ続けた成果は

 1カ月の間、キャベツを食べ続けた結果。現在の体重は105.1kg。先月よりも2kg体重が減った。あまり食事制限をしたという気がしていない、むしろキャベツを食べている分だけ普段よりも「食べた」という印象を抱いていただけに、意外に体重が減ったように思う。

 となりの席にいる荒井さんから「顔が小さくなりましたか?」といわれたが、もし小さくなっているとすれば、キャベツを食べてあごが鍛えられたからだろう。まさか、小顔効果まであったとは。恐るべしキャベツ!

 しかし、筆者が幼虫からさなぎ、そして蝶のように生まれ変わる日はくるのだろうか。きっといまはさなぎの状態……なのだろう……。


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