英語が苦手なITエンジニア必見!
体験レポート TOEIC 600点への道
第3回 2度目となるTOEICの受験結果は?
北浦訓行
2001/9/21
■とうとうこの日が……
わずかだがアップしたTOEICの点数に注目してほしい。 |
前回、第85回 TOEICを受験して、散々だったことを報告しました。あれから1カ月、その結果が郵送されてきました。とうとう、この日がやって来たのです。封筒を開けるときのドキドキ感といったら、大学入試の合否通知を開封するときよりも、心ひそかに思っていた女の子からラブレターをもらったときよりも(いや、そんな経験は残念ながら皆無ですが)大きかったです。こんなにドキドキしたのは、本当に久しぶりです。
さて、その結果ですが、
セクション1(リスニング) 245点(前回は210点)
セクション2(リーディング) 200点(前回は220点)
合計 445点(前回は430点)
と、わずかながらアップしました。何とか、タイトルを「TOEIC 500点への道」に変更しなくて済みそうです。
送られてきた第85回TOEICの「Official Score Certificate」(画面をクリックすると拡大表示します)。 |
結果を冷静に眺めると、今回の点数アップは誤差の範囲なのかもしれません。しかし、Percentile Rank(コラム参照)が、前回の22.6から26.8に上がっているので、私としては「成績はアップした」と考えたいと思います。
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第84回から第85回までの間に勉強できたのは実質1カ月間でしたから、点数がわずかしかアップしなかったことも納得です(というか、よくぞ上がったものです)。そして、「英語上達 スタートレック」で勉強したのはほとんどリスニングでしたから(学習日記を参照)、リスニングがアップし、リーディングが下がったのは、勉強の内容に即した結果だといえるのではないでしょうか。また、わずかながらも点数がアップしたことによって、勉強すれば点数が上がることが証明(?)されたので、やる気が出てきました。
トータルでは15点しかアップしていないので、TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表のレベルでは、残念ながら前回と同じくDレベルです。今回の受験者の平均スコアは、リスニング310.3点、リーディングが250.8点の計561.1点で、第84回とほとんど同じでした。問題が難しかったと感じたのは、私の思い違いだったようです。
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■次回の受験
第86回TOEICは、9月23日に行われます。ところが家庭の事情で、私はその回を受験できません。申し訳ありません。しかし、幸いなことに(?)、9月の次は10月、11月と2カ月連続でテストが行われますので、連続受験に挑戦します。もちろん、勉強も続けて、何とか600点達成を実現したいと思います。
ところで、8月はほとんど勉強する時間が取れませんでした。今後は何とか勉強する時間を捻出しなければと考えています。
■次に使う教材
次の教材のエー・アイ・ソフトの「Talk to Me English A Ver.3.5」のパッケージ |
さて、これまではソースネクストの「英語上達 スタートレック ミレニアムパック」で、主にヒアリングの勉強をしてきたわけですが、そろそろ別の教材にも手を出そうと思います。次に使うソフトは、エー・アイ・ソフトの「Talk to Me English A Ver.3.5」です。
「Talk to Me English」シリーズは、音声認識による発音自動採点機能を持った英会話学習ソフトです。シリーズには、A、B、Cの3種類があり、AがTOEIC 600点レベル、Bが470点レベル、Cが350点レベルを目標にしています。
「Talk to Me English」シリーズは、いずれも標準価格が4800円です。TOEIC 600点を目指す私は、新宿の家電量販店で「Talk to Me English A Ver.3.5」を3840円で購入しました。単にTOEICの点数アップだけを狙うのであれば、「Talk to Me English」シリーズは不適かもしれません。なぜなら、「Talk to Me English」は発音練習ソフトだからです。
ヒアリングやリーディングを含めて、総合的に英語を勉強するのであれば、同社の姉妹ソフト「TeLL me More PLUS」シリーズが適しているのでしょう。にもかかわらず、「Talk to Me English」を選択したのは、第1回(「筆者の英語力大公開」)の原稿にも書いたとおり、この企画の目的はTOEICの点数アップではなく、英語力のアップにあるからです(正直、最近はそうもいっていられなくなってきましたが……)。
■「Talk to Me English」の学習方法
「Talk to Me English」では、次の図1のような流れで学習が進行します。
図1 「Talk to Me English」では、上記のような流れで学習が進行する。 |
出題される内容は、飛行機の発着時間を尋ねたり、ホテルにチェックインしたりといった、海外旅行や出張などで行われることの多い会話が中心となっています。
「Talk to Me English」での学習の種類は、「会話練習」と「発音練習」に分かれていて、パソコンから出題される問題に声で解答する形式で行います。生徒(つまり私です)はマイクに向かって英語を話し、「Talk to Me English」が音声認識機能でそれをチェックしてくれます。
「会話練習」は、パソコンが読み上げる文章に対する答えを、選択肢の中から選び、それを読む練習です(画面1)。初期設定では、どの解答を選択しても次の画面に進むことができますが、オプション設定で「理解度チェックモード」を選択すると、正解を読まないと次の問題に進めなくなります。
画面1 「会話練習」の画面。ここでは画面左に写真が表示されていますが、問題と解答の日本語訳を表示することもできます(画面をクリックすると拡大表示します)。 |
問題が終了すると、「練習結果」の画面が表示されます(画面2)。ここでは、これまでに行った「会話練習」の結果はもちろんのこと、後で説明する「発音練習」や「練習問題」の結果(実行回数と正解数)が表示されます。
画面2 「練習結果」の画面。「会話」のスピーカーボタンをクリックすると、これまでに話した内容が再生されます(画面をクリックすると拡大表示します)。 |
次に、「発音練習」を行ってみましょう(画面3)。「発音練習」では、「会話練習」で出題される英文や単語の発音を練習することができます。表示される英文または単語を発音すると、音声認識機能でチェックして、採点してくれます。結果は、ほぼ瞬時に1から7の得点で表示されます。また、画面にはお手本の音声波形とイントネーションのピッチ曲線が表示されるので、ネイティブの発音にどれだけ近いかを具体的に知ることができます。
画面3 「発音練習」の画面。文章を読み上げる場合は、高い得点が取りやすいような気がします(画面をクリックすると拡大表示します)。 |
発音が苦手な単語は、個別に練習することもできます。特に、音素の一覧から、うまく発音できない音素を含む単語を選択して、集中的に練習できる機能は便利です(画面4)。発音が難しい単語は、3Dグラフィックスによって、口や舌の動きをチェックすることもできます。私は最初、この3Dグラフィックスによる解説を無意味だと思っていたのですが、実際に発音に困ったときに試してみると、意外と役に立つことが分かりました。
画面4 「発音練習」の単語練習画面。文章を読み上げるときと違って、満点を取ることは難しいようです(画面をクリックすると拡大表示します)。 |
ところで、英語が得意でない人と、毎日英語で会話をしている人では、「Talk to Me English」でどれくらい違う結果が出るかを試してみました。英語が苦手な被験者は私、毎日仕事で英語を使っている被験者は私の妻です。ちなみに、私の発音は(自分でいうのも何ですが)ほとんどカタカナです。妻の発音は、私が聞いても英語に聞こえます。あまり時間がなかったので、正確な数値は出していないのですが、文章の認識率はほぼ互角でした(というか、私ですら文章の認識率はほぼ100%なのです)。
ところが、単語の発音では、明らかな差がつきました。私の発音では、同じ単語を続けて発音しても、点数のアップダウンが激しく、結果が安定しません。無理やり平均すると、得点は3から4の間だと思います。傾向としては、ネイティブの発音をうまくマネしたと思うと、点数が低いのです。多少カタカナ発音でも、ハッキリと声に出すと高い得点になる可能性が高いようです。妻の発音では、採点の結果が4から6の間で安定していました。まだ練習を始めたばかりなので、これから点数アップに励みたいと思います。
最後になりましたが、「練習問題」も簡単に紹介します(画面5)。「練習問題」には、「語の並び替え」、「適語選択」、「画像・語の連想」、「書き取り」という4種類のカテゴリで問題が出されるので、答えを読み上げます。正解すると、解答が緑色の文字で表示され、歓声が聞こえます。
画面5 「練習問題」の「語の並び替え」画面。「単語群」の欄に表示されている単語を並べ替えて発音すると、上の「最終文」に文章が表示されます(画面をクリックすると拡大表示します)。 |
■今後の予定
今後は、別のソフトウェアの導入を検討するつもりです。リーディング能力が向上できるものを探してみます。そろそろお尻に火がついてきたので、もしかしたらTOEIC対策と銘打ったものにするかもしれません。
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