テクニカルエンジニア:データベース
2004/2/28
国家資格である情報処理技術者試験のうち、テクニカルエンジニアとして区分される資格の1つ。情報処理技術者試験センターの「試験制度の概要」(平成12年6月版)によれば、テクニカルエンジニア:データベースで求められる役割と業務は、次のように記載されている。
情報資源及びデータベースを計画・設計・構築・運用・管理する業務に従事し、次の役割を果たす。
- データ管理者として、情報システム全体のデータ資源を管理する。
- データベース管理者として、基幹データベースの構築と維持を行う。
- 個別システム開発の各工程(計画・分析・設計・運用・保守)において、データベース関連の技術支援を行う。
また、期待される技術水準としては、次のように記載されている。
基幹業務の効率化と情報活用の高度化の両面において、データベースは重要な役割をもつ。高品質なデータベースを構築・維持するため、次の幅広い知識・経験・実践能力が要求される。
- 情報資源管理の目的と技法を理解し、データ部品の標準化、リポジトリシステムの設計・構築・運用・保守ができる。
- データモデル化技法を理解し、ユーザ要求に基づいてデータ分析を行い、正確な概念データモデルを作成できる。
- データベース管理システムの特性を理解し、高品質な基幹データベース及びデータウェアハウスの設計・構築・運用・保守ができる。
役割と業務と期待される技術水準を読むと、データベースエンジニアとしてかなりの経験と知識を有しているエンジニアを対象とする試験だということが分かる。
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表1 テクニカルエンジニア:データベースの試験情報 |
■試験内容
試験は、午前、それに午後I、午後IIの3つの試験が課せられる(表2)。
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表2 テクニカルエンジニア:データベースの試験 |
午前の試験は、受験者の能力がデータベースエンジニアとして期待される技術水準に達しているのかを、知識面から問うものとされる。多肢選択式で、次の分野から出題される(財団法人 日本情報処理開発協会 情報処理技術者試験センターの「情報処理技術者試験 出題範囲」による)。
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表2 テクニカルエンジニア:データベースの午前試験の出題範囲 |
午後の試験(記述式、論述式)の試験範囲は、次のとおりである(同じく「情報処理技術者試験 出題範囲」による)。
データベースシステムの設計・構築に関すること
データベースシステムの要求分析、概念データモデルの設計、コード設計、物理データベースの設計・作成、データ操作の設計、分散データベースの設計、性能見積もりなど
データベースシステムの運用・保守に関すること
データベースの運用・保守・管理、運用管理体制(データベース管理者・データ管理者
■過去の応募者、合格者数など なお、これまで3年間の応募者、受験者、合格者、合格率については次のとおりである。
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表3 テクニカルエンジニア:データベースの試験情報 |
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情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター
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