「Webアプリ開発」「インフラ」「Webデザイン」の派遣案件が増加している。特に、Webアプリ開発経験のある若手エンジニア、ベテランのインフラエンジニア、モチベーションが高いエンジニアを欲しがる企業が多い。条件が合えば「1週間後にプロジェクト参加」できる場合もある。派遣就業を目指す人必見の「派遣エンジニアの最新事情」を追った。 |
2010年夏、派遣エンジニア市場に変化が出てきた。全回復には及ばないものの、派遣社員の積極採用を行う企業が増えてきている。
特に「Webアプリ開発」「インフラ」「Webデザイン」、この3業界の勢いは目ざましい。「とにかく人手が足りない」と、積極採用の姿勢を示す企業が多く、条件が合えば「1週間後にプロジェクト参加」というケースもある。
「Webアプリ開発」「インフラ」「Webデザイン」業界は、どんな人材を求めているのか? 就業しやすいスキルや資格は何か? 気になる「派遣エンジニアの市場動向」を、テンプスタッフ・テクノロジーのコーディネータに聞いた。
【開発】Webアプリ開発、モバイルアプリ開発の案件が大幅増加 |
Webアプリ、モバイルアプリ開発企業は、「積極採用」を全面に打ち出している。「開発」全体の求人件数の実に半数以上をWebアプリとモバイルアプリ案件が占めていることからも明らかだろう。
Webアプリ、モバイルアプリ開発は、人手が足りない状況である。さらに、2010年に入ってからは「1カ月〜3カ月」といった突発的案件が増えてきている。条件が合えば、1週間後にプロジェクトに参加するケースもたくさんある。
●求める人材:若手で「きちんと経験を積んできた人」
企業が求めるのは若手で「即戦力」になるエンジニアである。そのため、PHPやPerl、JavaなどによるWebアプリ開発経験がある技術者へのニーズは非常に高い。設計経験がある中堅エンジニアを求める企業も多い。
「企業は転職経験が少ない若手エンジニアを求める傾向にある」と、開発担当コーディネータは指摘する。派遣社員として働きながら正社員・契約社員を目指す場合、これは重要なポイントだ。
「職種変更や転職を繰り返す『軸がぶれている』人を、企業は敬遠しがちです。なぜなら、『入社してもすぐに転職するかもしれない』とみなすからです。軸をぶらさずに同じ現場でやってきた人、設計を経験してリーダーを目指すITエンジニアを企業は求めています」。
【インフラ】インフラエンジニアの採用は二極化 |
インフラエンジニアの派遣求人は相変わらず堅調だ。「仮想化」ブームの影響を受け、データセンターからの求人が増加している。通信キャリア、SI企業のサーバの運用・保守の要員ニーズも微増傾向だ。
●求める人材:運用・管理、設計までこなすベテラン技術者
インフラ担当コーディネータによれば、インフラエンジニアの採用は「プロフェッショナル採用」と「ポテンシャル採用」という「二極化」傾向にある。これまでは、即戦力となる「プロフェッショナル」案件が圧倒的に多かったが、2010年になってからは意欲の高い若手を採用する「ポテンシャル採用」が増えてきた。
「プロフェッショナル採用」のニーズから見ていこう。インフラエンジニアの経験を十分に持つベテランエンジニアへのニーズが特に高い。仮想化案件の場合、サーバ運用管理を3〜4年ほど経験し、LinuxやUNIXサーバの設計や構築をこなせることが条件となる。
若手ITエンジニアの「意欲」「やる気」を評価する「ポテンシャル採用」もある。設計経験はなくてもかまわないが、その代わり2年程度の運用・管理経験、そして「やる気」「意欲」「コミュニケーションスキル」が必要だ。クライアントとの折衝経験がある人は高評価を受ける傾向にある。
●資格:若手はCCNA以上、CCNP、ITILなど
資格は、あればあるだけいい。若手であれば、CCNA以上が望ましいようだ。Oracle Master Gold保有者の評価は相変わらず高い。ベテランエンジニアは、CCIEやPMP、中小企業診断士の資格を持っていると就業しやすくなるという。
【Webデザイン】多様化が進むWebデザイナー |
二極化している「インフラエンジニア」求人と比べると、「Webデザイナー」求人は複雑だ。一言でいえば「多様化」が進んでいる。1つのスキルに特化した人材はもちろん、「デザインとActionScript」など、いくつかのスキルを持つ人材をピンポイントで求める傾向が強い。
●求める人材:デザイン技術やFlash技術を持つ人
多くの企業は、経験年数は1社で2〜3年あればよいと考えている。「ActionScriptが1から組める人」「BtoCのデザイン経験がある人」というように、ピンポイントの採用が多いため、全体の動向はなかなか語りにくい。現在はコーディングのみの仕事でも、W3C準拠が必須となってきている。
だが、「このスキルは強い」という傾向はある程度見える。「マーケティングやSEOの知識、Flashスキルを持つ人は強いですね」(Web担当)。最近では、AIRやFlex、また、CMS構築を扱える人材の募集が増えている。
プログラマからデザイナーへの転身も存在する。PHPやJavaの経験を生かせる案件などだ。もちろん、Webデザイナーである以上、デザインセンスは必要だ。「自己作品を増やして挑戦してほしい」とはアドバイスする。
スキルや経験に自信がなくても大丈夫 | |
以上、求人が増加している職種の最新動向を見てきた。「『経験年数、スキルが足りない』と躊躇する必要はない。それは非常にもったいない」と、各担当は断言する。
テンプスタッフ・テクノロジーは、スキル教育講座、資格取得支援サービスを用意している。派遣スタッフとして登録をすると、PHPやCAD、HTML講座を割引価格で受講できる。派遣スタッフとして登録後、要望に沿った案件が見つかるようにサポートする。
登録拠点は全国9都府県 ――東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、 愛知、大阪、京都、兵庫にある。気になる職種があれば、まずはWebエントリーから始めてみよう。話はそれからだ。
●Webエントリー後の流れ
下記登録フォームでWEBエントリーいただいた後、テンプスタッフ・テクノロジーより来社登録の案内メールをお送りします。 ご希望の登録拠点にご来社いただき、正式な登録となります。 |
提供:テンプスタッフ・テクノロジー株式会社
企画:アイティメディア営業企画
制作:@IT自分戦略研究所 編集部
掲載内容有効期限:2010年9月20日
|
|