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最新データで見る「エンジニアのキャリア事情」

第42回 「あるある」「ねーよ!」、エンジニア都市伝説

Tech総研
2007/4/5

トラブルを防いでくれるお札、人を選ぶシステム、ゴッドハンドを持つエンジニア、知らぬ間にプログラミングしてくれる妖精、あなたは信じる? 信じない?(Tech総研/リクルートの記事を再編集して掲載)

  「エンジニアの都市伝説」で多かったのは?

 今回Tech総研では、ハードウェアとソフトウェアの両業態のエンジニア300人に対して、都市伝説についてのアンケート調査を行った。それでは早速、エンジニアの間でささやかれている都市伝説の中で、回答の多かったものをご紹介していこう。

その1 マシンにお札を張ると壊れない

 サーバ、PC、製造機械……。エンジニアの周りには機械製品がいっぱい。何をどうやってもうまく稼働しない、直らない、いうことを聞かないときの、最後の手段は神頼み! アンケートの回答を見る限り、お札の効力は万能のようで、機械の種類や障害の内容を問わず、どんなトラブルにも対応している。中には神棚まで祭ってある企業もあるようで、信じるものは救われる……のかもしれない。さあ、あなたも会社のマシンの裏にお札が張られてはいないか確かめてみよう。

障害が発生しまくるサーバにお札を張る。障害をかなりつぶしてからお札を張ったということもあり、それ以降は障害が発生していない。自分は気休めだと思うが、以前行っていた某銀行のサーバルームには神棚まであったりする。
(29歳 男性 インフラ構築のプロジェクトマネジメント)

よく問題になっていた機械にお札を張ったら本当に壊れなくなった。お札がついていた機械の履歴を見たら、通常の3倍くらい故障があったが、お札を張ったあたりから、修理履歴が5年くらい飛んでいた。不具合がすべて直ったので順調に動いていると考えているが、お札を外して実証する気にはなれない。
(31歳 男性 計測システムの装置メンテナンス)

やたらと短期間でオペレータさんが辞めるので、ディスプレイ、パソコンにお守りが張ってある。単に仕事がきつい職場なんだと思うのだが、張られてからは辞める人が確かに減っているから、何らかの効果はあるようだ……。
(38歳 男性 専門機器の設置・設定・保守メンテナンス)


その2 ○○の影響でエンジニアの子どもは女の子が多い

 アンケート結果で多かったのが「○○の影響でエンジニアの子どもは女の子が多い」という回答。○○に入るのは、「電磁波」「高周波」「有機溶剤」「激務」「X線」などさまざま。しかしちょっと待ってほしい、300人のうち約5分の1がこの回答。日本全国にエンジニアは200万人以上いるとして……と想像していくと、日々産声を上げる新しい生命は、女の子の方が格段に多くなってしまうのではないだろうか? にわかに信じがたい話ではあるが、エンジニアのコメントは真に迫っている。

開発部門の人間は一日中PCの前におり、電磁波の影響を受けているせいか、実験部門に比べて女の子の子どもがいる人の割合が圧倒的に多い。実際、自分の同期の子どもは、8割が女の子だ。
(31歳 男性 乗用車の車体部品設計・開発)

とある磁気装置がなかった時代の研究者の子どもは偏りがないが、よく使うようになった最近は女の子が多くなった。また、研究熱心でない人は、男の子が生まれている。半信半疑だが、目に見えて数が違うので納得せざるを得ない。
(36歳 男性 化成品の研究開発)

機械を使うと下半身が温まるためか、女の子が生まれる家庭が多い。
(34歳 男性 生産技術)


その3 コンピュータや装置にも意思がある

 次に多かった回答は「システムや機械にも意思がある」というもの。「そんなわけないだろ!」と思いつつも、あまりにも偶然が重なると信じたくなるもの。よく“手が掛かる子ほどかわいい”というが、コンピュータや装置であっても、たびたび手を焼かされるとついエンジニアは感情移入してしまうのかもしれない。いずれにせよ科学で解明できない謎の現象が、ちまたのエンジニアの周囲で起こっているのは間違いないようだ。それではさっそく紹介していこう。

システムのリプレースの検討が始まった途端、現行システムがやきもちを焼いて不安定になり、障害や稼働不具合が連発した。過去の障害履歴データベースをたどったら、実は今回だけでなかった。たまたま老朽化のタイミングやシステム許容規模の見誤りが重なったとも思えるが、システムにも人格があるように感じる。
(32歳 男性 EUC推進担当者)

ネットワークサービスの担当部長が変わった途端、機器故障などが続出し、お客さまにあいさつする前に、おわびに伺うことになってしまった。これまではトラブルもなく、定時出社、定時帰宅ですごく楽だったのに……。そのギャップはある意味、見事だった。
(38歳 男性 IT基盤のコンサルティング)

お客さまの前でのデモなど重要な場面で、必ず機械の調子が悪くなる。統計を取ると、80%の確率で問題が発生していた。しかしソフトウェアのバグは、開発者がデバッグしようとしたときに限って、再現しない。
(36歳 男性 開発製品のソフトウェアおよび回路設計)


その4 ゴッドハンドを持つエンジニアが存在する

 常人では到底理解できない現象を引き起こす、神の手を持つエンジニアがいるといううわさを聞いたことはないだろうか? もちろん、ここでいう“神の手”とは、天才的なプログラミングができるとか、超人的なハンドリングでプロジェクトを成功させたとかいう意味ではなく、「説明のつかない見えざる力」を働かせることができる能力、という意味である。それでは、ゴッドハンドを持つエンジニアの目撃情報を追っていこう。

ゴッドハンドを持つ人が社内にいる。その人がマシンに触れると、死にそうなマシンもなぜか復活する。原因不明だが、その人はマシンの障害発生時には必ず呼ばれるようになった。実際にその現場に数回立ち会ったので、信じざるを得ない。
(28歳 女性 業務アプリケーションの設計・開発・保守運用)

昔ホスト系を開発していたとき、ある人がマシンを触ると、可能性としてはあり得ないほど確率の低い問題でサーバが落ちる。その人は数万分の1の時間の差でホストダウンを起こした。しかも3回も。通常では考えられないタイミングなので、たまたまだと思うが納得いかない。
(35歳 男性 携帯電話向けコンテンツプロバイダの開発・保守・運営)

いつも仕事中に寝ていて、ほとんど働いていない評価グループの長老(50代)は、開発終了間際に、誰も気付かなかったものすごく重大な不具合を発見する能力を持っている。彼は2機種連続で、開発期間終了の2日前に通常使用中に製品がハングアップしてしまうという、開発者にとっては致命的な修正ミスを発見した。彼が開発期間の終了間際に製品を触ったときは、全員徹夜の準備を始める……。皆でその人物のことをゴッドハンドと呼んでいる。
(35歳 男性 精密機器のソフトウェア設計・製造)


   

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