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最新データで見る「エンジニアのキャリア事情」

第57回 無心になる、構想を練る? エンジニア的休憩事情

Tech総研
2008/2/13

「自己解決タイプ」の休憩事情

物を捨てて捨てて捨てまくる!
物を捨てまくる。特に昔のドキュメント。捨てるときには必ず中身を確認し、捨てるかどうかの判断をするため、実はそのドキュメントをよく読んでいることになる。そこからヒントを得ることは多々ある。(33歳・男性 システム開発(Web・オープン系))

ひたすら階段を上り続ける!
イライラして思考が煮詰まったら、社内を歩き回る。そしてひたすら階段を上り続ける。ちょっと疲れるが、考えがまとまる。誰もいなければストレッチ。(29歳・女性 素材、半導体素材、化成品関連)

休憩必須アイテムを全部盛り!
30分ぐらいで外出して空を眺めて、新鮮な空気を吸う。そして缶コーヒー1本を飲みながら一服する。(39歳・男性 システム開発(Web・オープン系))

こんな苦労もしています
背伸びは座ったままではなく、立ち上がった瞬間に行うようにしている。(31歳・男性 品質管理、製品評価、品質保証、生産管理)

目を閉じて考え事をしていても、1分に1回くらいは目を開けておく。寝ていないことをさりげなく訴える。(34歳・男性 システム開発(Web・オープン系))

みんなに屋上の芝生の良さを積極的に広める。(39歳・男性 運用、監視、テクニカルサポート、保守)

「雑談解消タイプ」の休憩事情

説明しているうちにふとアイデアが
仕事に行き詰まったときは、取りあえず雑談レベルで誰かに聞いてもらう。説明している間に解決策が思い浮かんだり、助言が得られたりすることが多い。(25歳・男性 システム開発(Web・オープン系))

雑談+目薬でリフレッシュ
同じ趣味を持つ上司と雑談。共通の趣味があると気軽で楽しい。さらに顔拭きティッシュと目薬で頭をスッキリさせる。(34歳・男性 生産技術、プロセス開発)

やっぱり同僚との気楽な雑談!
同僚との何げない雑談がいちばんリフレッシュできます。笑い話として愚痴など話すと、それだけでストレス発散。(30歳・男性 社内情報システム、MIS)

こんな苦労もしています
最近はみんなパソコンに向かって仕事をすることが多く、昔ほど会話をして仕事をするということが少なくなったため、趣味の話は妙に目立つ。なので、難しい仕事の話もあえて声を出して会話することにより、趣味の話だけではないぞということを日ごろから見せておく。(37歳・男性 社内情報システム、MIS)

イヤミをいわれても「はい、何か問題でも?(笑)」と気にせず実行する。別に悪いことをしているわけではないし、身に付いたことでより短時間でいい仕事ができるようになるのだから、気にしない。(35歳・男性 機械・機構設計、金型設計)


  休憩を堂々と取っているエンジニアはまだ半数
図2 休憩をどのように取っていますか?

 アンケートの最後に、「休憩をどのように取っていますか?」という質問をしてみた。「休憩を取ることも業務の一環であり、成果を出せば問題ない」と堂々と休憩タイムを取っているエンジニアは、全体の52%であった。一方、「周囲の目もあるので、一応ごまかしている」というエンジニアが48%(図2)。

 いくら成果主義が浸透し、また肉体的、精神的疲労を回復させるための適度な休憩が必要なことが一般的になっているとはいえ、職場の環境や周囲への影響などに配慮しているエンジニアは多いようだ。

 デスクワークでモニタを凝視したり、頭をフル回転させたり、厳しい納期に追われたりして、ストレスフルな環境にさらされることが多いとされるエンジニア。もちろん休憩は適度な範囲内に収めるべきだが、自分のために、メリハリをつけながら休憩時間も楽しんでほしい。



☆休憩もうまくコントロールしよう

 ある公的機関の労働組合では、「45分のパソコン作業につき15分休憩」「キーボードへのタッチは1日5000」というのを掲げていたと聞いたことがある。これとはまったく対照的なのがエンジニアの働き方だろう。

 今回意外だったのは、記事最後の休憩に対する意識だ。堂々と休憩を取るエンジニアは半分で、残りは多少の罪悪感を抱えながらひそかに休憩を取っているという。もちろんさぼりはよくないが、休憩は必要だ。適度な休憩がなければ疲弊してしまい、効率悪化を招いてしまうこともある。

 同じ作業や思考が長時間続くと、どこかに悪影響が出てしまう。仕事の密度にもよるが、やはり一定の休憩を挟んだ方がいい。作業や思考を中断するということだ。プログラミングにせよ文書作成にせよ、何時間も同じことをしていると体も思考も硬直してしまう。腰痛などの症状が表れることもある。精神的なストレスも気になる。同じ仕事を長時間続けると危険だと念頭に置いてもらいたい。

 今回の記事では、とてもいい休憩方法を見ることができた。どれも単に仕事を中断するだけではなく、建設的である。当人の能力や知識をアップさせるので発展的ともいえる。体と心のバランスがうまく取れるように、休憩時間もうまく使いたい。

(加山恵美)


この記事は、Tech総研/リクルートの記事を再編集して掲載しています



 

今回のインデックス
エンジニアの休憩もいろいろ。タイプ別に紹介
あなたは堂々派? こっそり派?

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