Tech総研
2008/6/30
まとめ エンジニアの「平均的結婚像」とは |
以上、既婚エンジニア600人に対するアンケートの結果をレポートしてきたが、ここであらためて結果から見えてきたエンジニアの平均的結婚像を総括したい。
(今回の調査による)エンジニアの平均的結婚像 |
・結婚相手との出会いのきっかけは「知人の紹介」が多く、何年か付き合ううちに「何となく」結婚を決める ・結婚時の年齢は「28歳」前後、相手との年齢差は「2歳」くらいで、相手の職業は「事務系の仕事」が多い ・結婚時の年収は「456万円」前後で、貯蓄は「283万円」 |
あくまでも今回の結果だけを参考に示したものだが、周囲を見渡せば1人や2人いそうなタイプではないだろうか。
多くの独身エンジニアにとって、今回の調査結果が自分自身の「リアルな結婚」をイメージする1つの参考になればうれしい限りだ。
コラム 「ネットコミュニティ」「結婚費用は年々アップ」……世間一般の結婚トレンド2008 |
リクルートの結婚情報誌『ゼクシィ』のブライダル総研チームで、今回のレポートでも参考にした「ゼクシィ結婚トレンド調査」の調査グループの一員でもあるリクルート ブライダルカンパニー 事業推進室ブライダル総研チーム 事業開発室 中村基孝氏に、最近の世間一般の結婚トレンドについて伺った。
■出会いのトレンドは「ネットコミュニティ」
今回のエンジニアの調査結果と同様、私たちゼクシィの一般向け調査でも、出会いのきっかけの上位を「友人・知人の紹介」「会社の同僚」「学生時代の同級生」などが占めています。
その中で、「ネットコミュニティ」の存在がここ数年注目を集めています。
「ネットコミュニティ」とはいわゆる「出会い系サイト」と違って、SNS(ソーシャルネットワークサービス)のように同じ趣味・志向性を持った人同士がネット上で情報交換する場。年齢や居住地などの制約がない自由な環境で、同じ価値観を持った人同士が出会い、気軽に集まってコミュニケーションできるのが、人気の理由かもしれません。
■結婚の鍵を握るのは女性。そして……
一昔前まで「結婚するのが当たり前」という時代が長く続いていましたが、最近は「したいからする結婚」という自由な風潮が主流になりつつあります。
その1つが「晩婚化」という形で表れているわけですが、一方で「家族をつくりたい」「子どもが欲しい」という欲求は年々、男女問わず増えつつあるんです。そのことが結婚に対する1つの動機付けになっています。
結婚の最も大きな原動力になるのは、女性とその周りの親・友人。結婚して家庭を築きながら生活していくということは、単に夫婦2人の問題ではありません。2人を取り巻く親や友人(特に女性側の)など、周りの影響も大きなものになります。
今回の調査結果でも「相手の意向」を結婚の理由に挙げたエンジニアが一定数いましたが、今後結婚を考えている方は、特に相手の親御さんのお気持ちを察することが大切です。
■2007年の調査で平均414万円。結婚資金は年々増えている
さまざまな障害を乗り越えて「いざ結婚!」ということになった場合、気になるのが結婚に掛かる費用。「ゼクシィ結婚トレンド調査2007」によると、結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用総額の平均は414万円で、2006年に比べて17.4万円のアップ、さらに2005年と比べれば32.4万円のアップと、年々増加傾向にあります。
これらの要因として、結婚式にこだわりを持つカップルが増えていることが挙げられます。例えば「招待したゲストにとことん楽しんでほしい」「おもてなしをしたい」「感謝の気持ちを表したい」との思いから、ユニークな演出や料理を工夫することで「自分たちらしい結婚」を表現する傾向が。
ただ、こうしたさまざまな結婚トレンドとは別に、生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合)が最近、増加傾向(男性15.96%、女性7.28% 人口問題研究所調査)にあることも事実です。
結婚は人生にとってかけがえのない価値をもたらしてくれるものです。現在独身のエンジニアの方はぜひ、これを機会に結婚について考えてみてください。
☆2人でよく話し合って、いい関係を | |
厚生労働省の人口動態調査を見ると、1970年ごろの平均初婚年齢は男性が27歳、女性が25歳ぐらいである。近年では急速に晩婚化が進み、2005年には男性が30.0歳で女性28.2歳とある。確かに晩婚化は進んでいる。だが、結婚願望はそんなに低くない。同じく厚生労働省の少子化に関する意識調査研究や各種調査を見ても、20〜30代の「結婚したい」という層がおおむね半数を超えるなど、潜在的には高いことがうかがえる。 実際の結婚を考えると、こればかりは縁や相性次第であり、何ともコメントしにくい。ただ一応結婚経験者としていえるのは、「2人で決めることなので、よく話し合って」ということである。 それぞれに理想やこだわりがあるため、いざ結婚の段取りを決めようとするといろいろと衝突が起きてしまうことがある。親の介入で混乱が生じるというケースもよく聞く。 結婚後は人生を2人で築くことになる。理想や体裁にあまりこだわりすぎることなく、2人にとってできるだけベストな道を選べるよう、お互いを尊重してよく話し合うといいと思う。周囲を見ても調整上手なカップルはその後もいい信頼関係を築き、幸せな結婚生活を送っているようだ。 (加山恵美) |
この記事は、Tech総研/リクルートの記事を再編集して掲載しています |
今回のインデックス |
エンジニア、何歳で結婚してる? 出会いのきっかけは? |
エンジニアの「平均的結婚像」、新たな出会いのトレンド |
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