Tech総研
2009/7/10
バランスを考えた エンジニアの投資・運用法あれこれ |
資産形成のパターンは人によってさまざまだ。「普通・定期預金のみで、運用性・リスク性の高い資産は持っていない」という人もいないわけではないが、今回の調査では少数派だ。割合は預貯金の5割程度から1〜2割程度と幅があるものの、なんらかの形で資産を運用している人が多い。
ナマゴエ! ■ 基本的に生活費などで必要十分な金は普通預金、当面使わない余剰金は定期預金などに預け、余剰金の1〜2割程度を投資信託、FXで運用している ■生産技術/32歳 ■ 投資信託は、自分では情報を収集しにくい海外を投資対象にしたものに投資している。また、外貨預金と金投資は自動的に積み立てられるように自動引き落としにしている。そのほかのものは、その時々で有利なもの、旬なものに投資している ■システム開発/28歳 ■ 普通預金で500万円程度、定期預金に300万円程度を持ち、残りのうち100万円程度をFX、300万円程度を投資信託、さらに残りを株 ■システム開発/39歳 ■ 投資信託、FX、MMFを円貨40%、外貨60%の割合で運用している ■システム開発/39歳 |
運用投資の成績は昨今、決して芳しくない。しかし、リスクは投資にはつきもの。リスクがあればあるほど、その仕組みや、変動に与える経済要因を勉強し、リスクに耐え得る自分なりの投資・運用法を確立したいと思うのが人の常というものだろう。
ナマゴエ! ■ 投資信託を国内、国外、リートに分散させて投入。ただし、全部半値以下に下がったため貯蓄はダウン。現状では、定期預金に移すか検討中 ■機械・機構設計/36歳 ■ 普通預金50%、投資信託45%、FX4%、金・プラチナ積み立て1%という割合で運用してきた。普通預金以外は昨年来の景気悪化のために目減りしているが、いまは我慢の時だ。金・プラチナ積み立て以外は追加の投資を行っていない ■運用・監視/27歳 ■ FXは昨今の荒れ相場により取引を大幅に縮小した ■回路・システム設計/27歳 ■ FXで少額投資していたが、円高のせいでロスカット(損切り)寸前になり、追加投資で取りあえず回避。元の額に戻るまで長期保有の予定 ■ネットワーク設計/35歳 |
「いずれは上がる」株式に期待。 FXへの評価は賛否さまざま |
興味のある貯蓄・運用方法としては、一番に挙げられたのが「個別株式」(40.6%)、次いで「FX」(36.6%)だった。以下、「定期預金」(28.4%)、「外貨預金」(22.8%)、「投資信託」(22.6%)となっている。一方で、「普通預金」「個人向け国債」「新窓販国債」「社債」「外債」などへの興味・関心は限られている。普通預金は今後も金利に期待できないから当然として、そのほかの商品は、リスクとリターンが中途半端なため魅力に乏しい、という理由が考えられる。
株式に注目が集まるのは、株価が下がっているからという人が多い。同様に、昨今の円高傾向を、外資や外貨預金のきっかけにしようという人もいる。FXについては取引の利便性や取引コストの安さに関心が集まっている。一方で、リスクを感じて手を出さないと断言する人もいる。こういう時期だからこそ、心のうちではハイリスク・ハイリターン商品に期待するところはあるけれども、現状は「バランス重視・リスク分散が大切」という声が全体的には多かった。
ナマゴエ! ■ 株価が現在かなり下がっているので、始めようと思っている ■システム開発/32歳 ■ 前から関心があったが、いまこそFXを始めるチャンス ■システム開発/29歳 ■ 現在、円高が進んでいるので景気回復時の円安を見込んだ、長期運用の外債や外貨預金に興味がある ■生産技術/33歳 ■ FXは夜間でも取引可能 ■システム開発/33歳 ■ 外貨購入手数料が安そう ■サービスエンジニア/28歳 ■ 実質借金をして投資をするようなFXはやらない ■コンサルタント/36歳 |
この記事は、Tech総研/リクルートの2009年2月27日公開の記事を |
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